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スポーツ救命ライセンス講習会を関西医療大学で開催
2023年06月09日
日本アスリートライフサポート協会は5月27日(土)に大阪府の関西医療大学で今年3回目となる「スポーツ救命ライセンス講習会」を開催しました。10名が受講し、全員が筆記テストと実技テストに合格し資格を取得しました。
講義では、熱中症や脳振盪(のうしんとう)などスポーツ現場で起こり得ることが多い事象の対処法について学びました。実技では心肺蘇生の中でも最も重要となる胸骨圧迫とAED(自動体外式除細動器)の使い方、バックボードによる全身固定・搬送についても学習し、実践練習を繰り返し行いました。受講者は意欲的に取り組み、非常に活気のある講習会となりました。
日本サッカー協会は、ピッチ上の選手の安全を守ることを第一とした「スポーツ救命ライセンス講習会」と簡易救命講習会である「JFA+PUSHコース」を2017年から実施しています。「スポーツ救命ライセンス講習会」は、(公財)日本スポーツ協会(JSPO)公認アスレティックトレーナーが資格更新のために保有しなければならないBLS(Basic Life Support:一次救命処置)資格取得のための講習会として認定されています。
※AEDのご購入・リースは、「メディカル」の「AEDのご紹介」をご覧ください。
※講習会開催希望の団体は、「講習会を開催するには」の[問い合わせフォームはこちら]からお問い合わせください。
インストラクターコメント
渋田博之 さん(大阪府立牧野高等学校・外部サッカー指導者)
今回は学生と社会人の受講生でしたが、この4月に入学した学生さんが多く、皆さんの受講意識が非常に高かったです。
後半の実技の際には初めて触る機材に戸惑いながらも一生懸命に頑張っていたのが印象的でした。この講習会後スポーツ現場に出る方もいらっしゃいましたが、それぞれの現場での救急事案があれば、率先して対応できる第一歩になればいいと思います。
受講者コメント
吉田成希 さん(関西医療大学保健医療学部はり灸・スポーツトレーナー学科1年)
私は将来トレーナーを目指しており、現在医療系の大学で勉強しています。トレーナーとして活動していく上で選手の安全性を考えるのが最優先です。そのため正しい知識や技術を学びたいと思い受講しました。
私はサッカーをしており今まで実際に救急搬送された現場を目の当たりにしていました。しかし知識が無くただ見守ることしか出来ない状況でした。スポーツにおいて怪我は付きものです。トレーナー活動をしていけば、必ずこのような状況に遭遇することはあると思います。その中で医療人として一分一秒でも早く救命処置を行えるかが問われます。私は今日得た知識を自分のこれからのトレーナー活動に生かしていくのに加えて、一人でも多くの方に一次救命処置の大切さを伝えるため、次はインストラクターコースにチャレンジしたいと考えています。このような素晴らしい講習会に参加させて頂きありがとうございました。
向井彩和 さん(関西医療大学保健医療学部はり灸・スポーツトレーナー学科1年)
今回のスポーツ救命ライセンス講習会では、本当に貴重な経験をさせて頂きました。実際に人が目の前で倒れたとなると、頭が真っ白になってしまうと思います。しかし、このような講習会での経験があることによって、AEDを使って、その場で指示を出すなど、行動する勇気をくれると思いました。練習用ではありましたが、AEDに触れられたというのがとてもよかったです。もし使用することになったとしても、慌てずに使用できると思います。
街中やスポーツ現場で倒れた場合には、たくさんの人が周りにいると思うので、救命される確率は十分にあります。正しい知識を持つ人が増えれば、助かる命も増えると思います。ですので、このような講習会に参加する人、また知識の更新・確認として再受講する人が増えることを願います。