なでしこジャパン（日本女子代表）の高倉麻子監督は2月9日(金)、JFAハウス（東京都文京区）で記者会見を行い、アルガルベカップ2018に臨む代表メンバー23人を発表しました。

今回は、昨年の12月に行われたEAFF E-1サッカー選手権2017決勝大会のメンバーを中心に、山根恵里奈選手（レアル・ベティス／スペイン）、熊谷紗希選手（オリンピック・リヨン／フランス）や横山久美選手（1.FFCフランクフルト／ドイツ）ら海外でプレーする選手も選出されました。

昨年の同大会で負傷した有吉佐織選手（日テレ・ベレーザ）が約1年ぶりに復帰を果たしました。なでしこジャパン、所属クラブでもサイドバックとしてプレーしてきた有吉選手ですが、今大会はMFとして登録されています。高倉監督は「経験のある選手。中盤で多くの仕事をしてほしい。チームの中でどこが合うのか。あえて変化をもたらす意味でMF登録にした」と理由を挙げました。

また、「有吉選手に限らず、選手のいろいろな適正ポジションを探りたい。選手にも言っているが、最低でも2つのポジションをこなせるプレーの幅を持ってほしい。この大会でも本職とは違うポジションで起用する選手が出てくると思う」と選手起用について言及しました。

今大会でなでしこジャパンは、オランダ、アイスランド、デンマークと対戦します。対戦国に対して高倉監督は「3チームともヨーロッパの上位に位置しているチーム。オランダはUEFA女子EUROで優勝、デンマークは2位、アイスランドは（昨年10月の）FIFA女子ワールドカップ予選でドイツに勝っている。がっぷり四つで戦える相手だと思う」といずれも強豪国であることを強調しました。

高倉監督が「今年一番大きな大会」と位置づけるAFC女子アジアカップ ヨルダン2018を見据えた上で、重要となる今大会。今回はアジアではなく、欧州の相手ですが、「チーム全体の経験値という意味ではいろいろな相手と戦うことは大事。今回は力をつけている3チームと戦える。選手がどれだけ応用力を見せてくれるか期待したい」と話しました。

なでしこジャパンは23日(金)に開催地であるポルトガルのリスボンへ出発し、当地で4日間のトレーニングを積んだのち、28日(水)にオランダ女子代表との初戦に臨みます。

高倉麻子 なでしこジャパン（日本女子代表）監督 コメント

今年の一番大きな大会で、ワールドカップ予選となる4月のAFC女子アジアカップ ヨルダン2018に向けて、チームを成熟させていく意味でもしっかり戦っていけるメンバーを選びました。昨年12月のEAFF E-1サッカー選手権では、アジアの強豪と戦う中で、残念ながら最後のDPR Korea（朝鮮民主主義人民共和国）に敗れる結果に終わってしまい、チーム、選手個々でいろいろと思うところがありました。そこから、選手がなでしこジャパンの一員として、勝ちを取りに行くということの重さを感じたように思います。私の中でも、チームとして進んでいく方向に手応えもありました。チーム全員で一歩ずつ前に進んでいこうと思っています。今回は海外組を久しぶりに呼べることもあり、細部を詰めていく作業になると思います。まだまだ伸びしろのあるチームだと思いますので、新しい発見も期待しながら、4月のAFC女子アジアカップ ヨルダン2018に向かって力強く戦っていきたいと思います。

スケジュール

※時間はすべて現地時間
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。

アルガルベカップ2018

大会期間：2018年2月28日(水)～3月7日(水)

なでしこジャパン（日本女子代表）戦：
第1戦　2月28日(水) 15:40（日本時間：24:40）vs. オランダ
第2戦　3月2日(金) 15:25（日本時間：24:25）vs. アイスランド
第3戦　3月5日(月) 15:40（日本時間：24:40）vs. デンマーク

全試合をフジテレビ系列にて全国生中継（一部地域を除く）

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