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[復興支援活動]手倉森 浩 復興支援特任コーチ 活動レポート(1月)
2015年03月06日
昨年、被災地の保育園や幼稚園を巡回指導しているキッズリーダーの方とお会いした際、「保育園・幼稚園にゴールを送っていただくことはできませんか?」というご要望をいただきました。
早速、復興委員会で検討し、岩手県と宮城県、福島県の被災地3県への支援が決定しました。幸いなことにJリーグの協力もあって190対ものポップアップ式ゴールを寄贈できることになりました。そして1月初旬にまずは岩手県の南三陸町へ、その後、宮城県の気仙沼市、登米市などにそれぞれゴールを送りました。
南三陸町で行われた贈呈式には、町内の5つの保育園の園長先生も駆けつけてくださいました。南三陸町に限らず、震災後、運動施設や公園の多くが仮設住宅の建設地になりました。子どもたちの遊び場がなくなってしまったため、遠藤健治市長も「子どもたちに可哀想な思いをさせているので、少しでも早く復興したい」と話していました。ポップアップゴールは簡単に組み立てられ、小学生低学年以下の子どもであれば思いっきりシュートしても壊れません。園長先生のお一人は「サッカー好きの子どもたちがたくさんいるので喜びます」と、嬉しそうに仰っていました。
気仙沼市では、菅原茂市長が来られ、「この地域から将来のJリーガー、日本代表選手が誕生することを期待したい」と力強いお言葉をいただきました。また、登米市では、布施孝尚市長から感謝状を頂戴しました。
登米市の東和総合運動公園は、震災の際にグラウンドとその下にある道を結ぶ斜面が崩落し、使えなくなっていましたが、現在は、改修・復旧工事が進んでおり、今年3月には人工芝のグラウンドがオープンする予定になっています。ここは、サッカーやラグビー、野球、ソフトボール、陸上など多目的運動場として利用できます。「沿岸部の被災地の人たちにも開放し、支援の一助にしたい」と布施市長が話していましたが、県北のスポーツ少年団の子どもたちにとっては、ありがたい練習の場となるでしょう。
登米市での贈呈式の後、北上川沿いを通り、石巻市の大川小学校に立ち寄りました。北上川河口から約4kmの川沿いに位置する大川小学校は、東日本大震災の津波によって全校児童108人の7割にあたる74人が死亡・行方不明になりました。ここで手を合わせて黙祷した後、同じく石巻市の雄勝町へ。雄勝町も民家が少なくなり、寂しい風景が広がりますが、懸命に復興に取り組んでいます。
そのあと、今年初の指導現場となる東松山市の東松島サッカースポーツ少年団NARUNO FCを訪れました。同少年代のトレーニングは放課後の18:30から、鳴瀬桜華小学校(旧小野小学校)の体育館を使って行われ、パス&コントロールから4対1、3対2+1対3のポゼッションのトレーニングをみっちり2時間かけて行いました。最後は私も仲間に入ってゲーム。子どもたちも一生懸命プレーしてくれ、楽しいスタートを切ることができました。今年も被災地の復興のために力を尽くしたいと思っていますので、皆さん、ご協力、よろしくお願いします!