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避難所で過ごす子どもたちがロアッソ熊本の選手に元気をもらう
2016年04月20日
地震で大きな被害が発生した熊本県益城町の避難所で生活しているJ2リーグロアッソ熊本の畑実選手と森川泰臣選手が、同クラブ所属選手8名(黒木晃平選手、髙柳一誠選手、清武功暉選手、坂元大希選手、岡本賢明選手、金井大樹選手、藏川洋平選手、巻誠一郎選手)と共に、避難所で過ごす子どもたちを集めてボールを蹴って一緒に遊ぶ取り組みを行いました。
4月14日夜と16日未明に熊本県で発生した熊本地震により、たくさんの方が避難所で生活しています。畑選手と森川選手が身を寄せる避難所において、隣接するフットサル場を使い、集まったロアッソ熊本の選手たちが避難中の子どもたちと一緒にボール遊びをしました。地元の消防団が避難所で過ごしている方々に放送で呼びかけ、サッカー経験の有無や年代にかかわらず、約30名の子どもたちが参加しました。中には遠くから黙って眺めている子どもたちもいたため、ロアッソ熊本FWで元サッカー日本代表の巻誠一郎選手が手をつないでピッチに呼び込んでいました。
熊本県内では、多くのサッカーファミリーが被災し、自宅に戻れず避難所で生活をしている方が多くいます。子どもたちが身体を動かす場をつくり、周囲の大人も含め、地震による不安を少しでも和らげる取り組みが求められています。
コメント
巻誠一郎 選手(ロアッソ熊本・元サッカー日本代表)
今まだ、車で寝泊まりしている人や避難所で生活している方々がとても苦労しています。お年寄りや子どもたちはすごくストレスをためています。なかなか外で走ったり、動きまわったりできないので、まず僕らが出来ることであるサッカーをやって、子どもたちの恐怖心だったり、暗い気持ちになっているところをなんとかちょっとでも笑顔の時間を長く作りたいと思い、いろいろな活動をしています。熊本で生まれ育ち、熊本が大好きなので、なんとか熊本の団結力をもっと上げて、今まで以上の力強い熊本というものを作れるように、みんなで頑張っていきたいと思っています。
日本中のサッカーファミリーやサッカーを応援して下さる方々が、いろいろと支援してくれています。それ以外でも、僕のメッセージを見て支援したいとおっしゃって下さる方もいます。それは本当にありがたいことです。でも、家に帰れない人もたくさんいますし、道路も寸断されているところがたくさんあります。そのため、一時的な支援ではなく継続的な取り組みが必要です。全国からの声はぼくらの励みになっています。前に進もうというパワーになっていると思います。
渡邉靖 さん(益城町消防団第5分団長)
選手の皆さんも避難していて大変な状況の中、元気なときでも経験できないような素晴らしい取り組みをしていただきました。地震のあと、避難所の管理や崩壊した家屋の片付けにあたっています。やることがたくさんあり、一日一日なんとか過ごしている感じですが、今回の取り組みで子どもたちが少し元気になったと思います。この会場はたまたま状況がよく開催することができましたが、ほかの避難所でも元気がなくなっている方が増えており、このような取り組みは本当にありがたいです。