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山梨県笛吹市で初の「夢の教室」オンラインを開催
2021年11月19日
11月11日(木)、山梨県笛吹市で初となる「夢の教室」オンラインを開催しました。
笛吹市立境川小学校で行われた今回の授業は、2008年北京オリンピックと2016年リオデジャネイロオリンピックに水泳で出場経験を持つ山口美咲さんが登壇しました。
冒頭の<出会いの時間>で行われたジェスチャーゲームでは、持ち前の明るさで画面越しの子どもたちと距離をグッと縮めて授業をスタート。その後、夢を叶えるまでを語る<トークの時間>では自身の競技生活を語りました。北京オリンピックの後、ロンドンオリンピックの出場が叶わず悔しい思いをし、一度は引退を決意。しかし、その後ロンドンオリンピックを目指していた仲間からの声掛けでもう一度オリンピックを目指しました。そういった苦しい思いや辛い練習を乗り越えて、二度のオリンピックに出場できた経験を、感情を込めて伝えました。
授業の最後には、「<どんな自分になりたいか><ライバルは自分><自分で考えて自分で選ぶ>ことが重要で、夢に向かって頑張って欲しい」と子どもたちにメッセージを送りました。
笛吹市では今年度中にあと2校で「夢の教室」を実施予定です。
夢先生コメント
山口美咲 さん(元オリンピック競泳日本代表)
オンラインではありましたが、子どもたちの笑顔が伝わってきてすごく楽しい時間でした。授業が始まると真剣に話を聞いてくれ、みんなが真剣に自分自身のことを知ろうとしているのだと感じました。一生懸命「夢」や「将来」「自分のこと」について考えてくれているのがすごく嬉しかったです。
夢を叶えた人にはそれぞれに人生のストーリーがあって、もちろんいい時ばかりではなく、逃げ出したくなる時もあります。子どもたちがそんな時に、今日の話を少しでも思い出して、"頑張ろう"と思ってくれたら嬉しいです。また、そういう辛い時期にこそ「どういった人になりたいか」という観点を持って欲しいと思います。
今後どんな世界になるかわかりませんが、スポーツでも勉強でも、興味のあるものでも、全力でチャレンジした経験が生きていく上での力になると思います。今回の授業が子どもたちにとってチャレンジするきっかけになり、将来どんな自分になりたいのか、この世界でたった一人の自分の人生をどう歩んでいきたいのか、今後も考え続けてくれたらと思います。
自治体担当者コメント
中山陽介 様(笛吹市教育委員会 生涯学習課 スポーツ推進担当)
今年は東京オリンピックが開催された年であり、世界を相手に戦う日本代表選手は、子どもたちに夢と希望を与える存在であることを改めて実感いたしました。
山口先生には、ご自身が競技を始めたきっかけからオリンピックに出場されるまでの経験を、小学生とコミュニケーションを取りながらとても丁寧にお話しいただきました。「どんな自分になりたいか」「ライバルは自分」「自分で考え自分で決める」。記録を伸ばすために定めた自分ルールのお話は、児童が夢と向き合うとても良い機会になったと思います。
トップアスリートが先生になって児童と交流を図りながら夢について語る75分間は、正に夢のような時間でした。コロナ禍においても、オンライン形式で夢の教室を実施していただきありがとうございました。
学校の先生コメント
第5学年担任 橘田昌樹 先生(笛吹市立境川小学校)
授業実施前は楽しみにしている反面、やや緊張している様子が見られた子どもたち。それでもジェスチャークイズで緊張がほぐれた子どもたちは、実体験を基にした山口先生の明るく温かい語り口に、どんどん引き込まれていきました。授業後の夢シートを見ると、山口先生の夢に向かう熱い気持ちが確かに子どもたちに届いていました。今はまだ具体的な夢が決まっていなくても「こういう自分になりたい」という気持ちを子どもたちには常に持っていてほしいと思います。これまで誰かの話を聞いて、自分の夢にじっくりと向き合うという経験はあまりありませんでした。今回このような貴重な時間を作っていただいた山口美咲先生をはじめ、関係者の皆様に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
ひまわり学級担任 猪俣紘希 先生(笛吹市立境川小学校)
オリンピックに二度出場した山口先生に子どもたちの名前を呼んでいただき、対話ができたことは普段の生活では味わえないとても有意義な時間でした。実際に会えなくてもオンライン授業で繋がることができ、子どもたちにとって今までにない貴重な経験になりました。世界で活躍する選手になれた裏に、多くの挫折や苦労を乗り越えた経験がある山口先生の話は、子どもたちの心に響いたと思います。今まで夢や将来やりたいことと言われても具体的にイメージしづらかった児童も、山口先生の経験を聞き、夢シートに自分の夢を描けていました。山口先生の言葉にあった「あの子には負けたくない」「自分ルールを作る」という、自分の目標に対する強い意志を持つことの大切さを子どもたちは忘れずに、夢に向かって努力してほしいと思います。子どもたちが夢と真剣に向き合う素晴らしい機会をいただきありがとうございました。
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