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Fリーグ育成GK巡回指導を湘南ベルマーレで実施
2023年08月14日
JFAフットサル委員会では、フットサルの発展と強化のために専門分野ごとにプロジェクトを立ち上げ、それらプロジェクトのもとに様々な活動に取り組んでいます。プロジェクトのひとつであるフットサルGKプロジェクトは今年度、Fリーグディビジョン1クラブと協働し、世界で活躍できるGKの育成を目標に、クラブに関わる育成年代のGKを指導する「Fリーグ育成GK巡回指導」を展開します。「Fリーグ育成GK巡回指導」では、現代フットサルGKに求められる理想像から逆算し、育成年代で身につけるべき基礎を伝達するとともに、フットサル日本代表チームで活躍が期待できるタレントの発掘や、Fリーグクラブとのこれまで以上に活発な情報交換も実現していきます。
今回は8月12日に湘南ベルマーレでトップチームのリーグ戦終了後に育成年代の選手を対象に指導を行いました。10名の選手が参加し、試合を終えたばかりのフィウーザ選手、中澤航選手も特別参加しました。アシスタントコーチとしてトップチームのGKコーチでありJFAフットサルGKプロジェクトのメンバーでもある阿久津貴志コーチとともにトレーニングを実施。17時30分からの開始となりましたが選手たちは積極的な姿勢で1つ1つのプレーの「質」にこだわりながら各メニューに取り組みました。トレーニング直前までトップチームのリーグ戦を観戦していた選手たち、その試合と同じピッチに立ち、トレーニングの合間にはフィウーザ選手や中澤選手からも直接アドバイスを送ってもらい、充実した2時間のトレーニングとなりました。
トレーニング終了後、内山コーチは「今日はみんなの積極的な取り組む姿勢が本当に素晴らしかった。このクラブはフットサルはもちろんのこと、GKにとっても大変恵まれた環境であるということを忘れないでほしいですし、素晴らしい環境があるのだから、選手個人がどういう意識をもって普段トレーニングに取り組むかで選手みんなの未来は変わってくると思います。今日感じたことを忘れずに引き続き頑張ってください。」と激励のメッセージを送り巡回指導は終了となりました。
次回はFリーグ中断明けの9月2日(土)にシュライカー大阪で巡回指導を実施します。
スタッフコメント
内山慶太郎 プロジェクトリーダー(JFAフットサルGKプロジェクト)
今回のFリーグ育成GK巡回指導は湘南ベルマーレさんを訪問させていただきました。選手は幅広い世代で計10名の選手が参加し、試合のシチュエーションをイメージしながら基本テクニックの向上に努めました。中でもセービングのトレーニングには多くの時間を割きましたが、選手たちの積極的な姿勢によって、沢山のチャレンジや変化に触れることができました。休憩時のコミュニケーションについても印象的で、コーチ陣への質問はもちろん、選手同士の意見交換が活発に行われることは理想的な姿だと思います。
Fリーグの試合後の実施にも関わらず、各カテゴリーのGKコーチやコーチの方々がトレーニングのサポートに入ってくださり、様々な現象について双方向でのフィードバックを行いながら進行できたことは非常に有意義な時間となりました。最後になりますが、本活動にご理解とご協力をいただいたクラブ関係者の皆さま、素晴らしい意欲をもって取り組んでくれた選手の皆さんに感謝を申し上げます。
阿久津貴志 コーチ(JFAフットサルGKプロジェクト/湘南ベルマーレ)
フットサル日本代表GKコーチである内山コーチが未来の日本代表選手発掘、GKのレベルアップを図る巡回指導は、今回参加した選手はもちろん育成組織のGKコーチ陣にも非常に良い刺激をもたらしたと思っております。
Fリーグホームゲーム終了後に行われたトレーニングですが、基礎をみっちり、そして正確な技術発揮を目的に進んで行きました。コラプシング、フットセーブ、ブロッキングそして最後は2vs1+GKの基礎的なメニューでしたが、サテライト、育成カテゴリー選手に加えて、トップチームの中澤航選手も参加したことで、トップ選手と自身の違いもより鮮明になったのではないかと感じました。このようなトレーニング機会を設けて頂いたこと、そのトレーニングを日本代表GKコーチが行ってくれたことは本当に貴重な機会でした。内山コーチ含め、関係者の皆さまに感謝致します。
そしてこれからも一緒にトップのGKはもちろんまだまだ発掘出来ていない原石の発掘、育成に微力ながら関わらせて頂ければと思います。改めて、ありがとうございました。
選手コメント
中澤洸 選手(SBFC U-18)
このような機会を設けていただきありがとうございました。今回、初めて内山コーチの練習を経験してみて、いかに自分が荒削りな選手かがわかりました。コラプシングの時のキャッチの正確性や手の位置、止まるタイミング、ブロッキングの時の手の位置や、相手との駆け引きなど、自分がどれほどトップレベルで必要な基礎力が足りてないのかがわかりました。今回のGK巡回指導で出た課題や感じた事を忘れず日々の練習から取り組んでいこうと思います。
中山洸大 選手(SBFC U-18)
今回のトレーニングは昨年参加させていただいたキーパーキャンプで課題となった部分がどれだけ修正できているのか試す場として、自分の一つ一つのプレーを分析しながら取り組みました。改善に向かっている部分もありましたが、そうではない部分も多くありました。キーパーに大事な、基本的な部分の技術の乱れはパフォーマンスに大きく影響するというところに対して、もっと強い意識を持って取り組んでいかなくてはいけないと思いました。そして、今回のトレーニングは、U-15カテゴリーからトップカテゴリーでプレーする選手が参加し、中澤航選手などといった日本を代表する選手とともにトレーニングをしていく中で先輩選手からたくさんのことをフィードバックしていただき、自分のレベルアップに繋がるアドバイスをしていただきました。自分では見えていない部分に気づいて、それを言ってくれることは、自分のレベルアップにつながるはずなので、受け止めて、日々のクラブの練習から取り組んでいきたいと思います。
最後になってしまいましたが、今回のトレーニングに参加させていただくにあたり、JFAスタッフの皆様、コーチ、クラブに感謝をし、日々のトレーニングから強い意識を持って取り組んでいきたいです。
府川拓夢 選手(静岡学園)
今回トレーニングに参加させていただき、沢山のことに気づくことができました。
コラプシングをする時の身体の向きや、構え・ステップでの重心の置き方、フットセーブ・ブロッキングでのつま先の向き等、再確認する必要があると感じました。また、フットサルにおいてキーパーは攻撃への第一歩であり、数センチのパスのズレが局面を大きく変えてしまうことを改めて実感しました。
今はサッカーを中心にプレーしていますが、フットサルで学んだ知識・技術を生かせる場面が多々あります。今回学んだことを日々のプレーに繋げ、更に成長できるように努力していきます。このような場を設けていただき、本当にありがとうございました。
阿久津利真 選手(P.T.S.C. LONDRINA U-15)
ジュニアユース年代で今回のような貴重な体験をさせていただきありがとうございました。トレーニングに参加させてもらって感じたことは基礎をいかに正確にやり続けられるかということです。トレーニングではほとんど基礎しかやってない中でミスを多くしてしまって、今までやってきた練習ではあれだけ基礎を正確にやり続けるということを意識してやれていなかったと感じました。例えばコラプシング1つをとっても手を出すタイミングが遅いなどの課題が出ました。今回のトレーニングを経てこれからの練習で意識するべきことが明確になったと感じました。