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アジアのピッチから ~JFA公認海外派遣指導者通信~ 第48回 小原一典 カンボジアサッカー協会技術委員長
2021年01月29日
カンボジアサッカーの現状
2015年3月にカンボジアサッカー連盟のテクニカルダイレクターに就任し、約6年が経ちました。2023年東南アジア競技大会(以下SEA Games)の初めての自国開催に向けて、2014年のナショナルアカデミーの設立に始まり、たくさんのプロジェクトが実施されましたが、2023年はあっという間に来てしまいそうです。2019年はSEA Gamesで初めて準決勝進出、AFC U-19選手権予選を突破し、本大会出場を決める躍進を遂げましたが、2020年はコロナの影響ですべてのカテゴリーの代表が国際大会に参加することなく終えました。
カンボジア国内は、3月半ばからコロナの影響でサッカー活動が中止・延期されましたが、6月末から再開、11月初旬まで順調に活動が実施されました。12月初旬に国内で市中感染が発生し、12月は一切のサッカー活動中止。2021年1月から活動再開の許可が政府から出され、少しずつ動き出しています。1月7日付の保健省の発表では陽性者総数385人、回復者総数362人で市中感染者は出ていません。町の様子も通常通り活気が戻ってきました。
カンボジアサッカー連盟での日々の活動
カンボジアサッカー連盟の技術部には事務職のスタッフを含め10人のスタッフが働いており(審判オフィスを除く)すべてカンボジア人のスタッフです。スタッフの大半は英語ができるので、英語でコミュニケーションを取ります。しかし現地のスタッフ同士はクメール語で会話をするので、何を話しているのか未だにほとんど分かりません。私は多岐にわたる仕事に携わっていますが、ここ最近は事務仕事が増えています。スタッフに仕事をしてもらえるように契約書の職務内容を作成、各部と調整し活動計画の作成、競技部と大会形式、日程、ルール等の作成・調整などをしています。2020年は育成部スタッフとU-18、U-15、U-13のナショナルトレセンを実施、地方アカデミーコーチと3泊4日のワークショップを4回、計98名のコーチが参加しました。指導者養成はローカルのインストラクターがいないので、私がインストラクターをしています。C級ライセンスコースを2回(1コースは1stモジュールのみ)、B級ライセンスコースを1回開催しました。B級ライセンスコースはAFCに認めてもらえるよう申請中です。2020年5月には元副GSと各部のリーダー計4名の汚職が発覚し、サッカー界から追放される出来事がありました。協会内の風通しは以前よりも良くなりましたが、まだまだ挑戦は続きます。
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