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SAMURAI BLUE、チュニジア戦へ向けてミニゲームとシュート練習で調整
2022年06月13日
SAMURAI BLUE(日本代表)は6月12日(日)、キリンカップサッカー2022決勝のチュニジア代表戦を2日後に控えて大阪の吹田市内で練習を行いました。
爽やかな快晴の空の下、23人が集合。中山雄太選手(PECズヴォレ)は右足に痛みを覚えてホテルで静養となり、柴崎岳選手(CDレガネス)は練習には不参加となりました。また、10日の試合で相手選手との接触で左足を負傷した上田綺世選手(鹿島アントラーズ)はこの日、チーム離脱となりました。
練習は長友佑都選手(FC東京)、吉田麻也選手(サンプドリア)らを先頭にランニングでスタート。フィールドプレーヤーは2グループに分かれてボール回しを長めに行った後、スプリントやサイドステップなどアジリティと瞬発力アップのトレーニングを実施しました。
距離を取ったパス&コントロールの練習では、ポスト役に預けて受けたボールを出すプレーも加えて、間のレーンでのスピードアップを意識して取り組み、二人一組でのヘディングやロングキックも行いました。
一方、GK陣は近い距離からのキックのキャッチングや、ハイボールキャッチと逆サイドからのシュートへの連続した動きを確認しました。
その後、狭いエリアでゴールとGKを付けて6対6のミニゲームを実施。10日のガーナ戦に先発した久保建英選手(RCDマジョルカ)、堂安律選手(PSVアイントホーフェン)、遠藤航選手(VfBシュツットガルト)らは参加せず、ピッチサイドからミニゲームの様子を見守っていました。
小一時間ほどで全体練習を終了、その後はクロスボールに合わせる形のシュート練習に時間を割きました。
中盤から最終ラインへ戻したボールを右サイドへ展開。最終ラインからのフィード役を吉田選手と板倉滉選手(シャルケ04)が務め、これを受けた伊東純也選手(KRCヘンク)と冨安健洋選手(アーセナル)が右サイドからクロス。これに合わせて古橋亨梧選手(セルティック)、南野拓実選手(リバプールFC)、鎌田大地選手(アイントラハト・フランクフルト)がフィールド中央でゴール前へ飛び出してシュートを狙いました。
シュート練習に参加しないメンバーは、三笘薫選手(ユニオン・サンジロワーズ)と山根視来選手(川崎フロンターレ)が1対1を繰り返し、浅野拓磨選手(VfLボーフム)は長い距離をスプリント。GK権田修一選手(清水エスパルス)は下田崇GKコーチとクロスボールのキャッチングから前線へフィードする動きを繰り返すなど、それぞれ思い思いの内容に取り組んでいました。
シュート練習の最後には、それまでゴールを守っていたGK川島永嗣選手(RCストラスブール)も攻撃手として参加。ヘディングに挑戦する姿に場が盛り上がり、チームは和やかな雰囲気のなかで練習を終了しました。
練習後、SAMURAI BLUEの選手たちは、この日のセッションをピッチサイドから見学していたガンバ大阪のジュニアユースの選手たちと笑顔で記念撮影に臨み、吉田選手や森保一監督とわずかな間ながらも談笑する様子が見られました。
チームは13日(月)、試合会場のパナソニックスタジアム吹田での公式練習に臨み、チュニジア戦へ向けた最終調整を行う予定です。
チュニジア戦を行う6月14日は、2002年FIFAワールドカップ日韓大会のグループステージ最終戦で日本がチュニジアと大阪の長居で対戦して、2-0の勝利で初のノックアウトステージ進出を決めた日からちょうど20年になります。
当時小学生だった原口元気選手(1.FCウニオン・ベルリン)は、「日本代表がすごくいい試合をして、僕も見ていて『強いな』と感じた。チュニジアも今度のワールドカップに出る。同じように良い試合をして、日本が発展してきたことを見せたい」と語りました。
今回、日本は勝てばキリンカップサッカー2022優勝となり、FIFAワールドカップカタール2022へ向けた今月の強化試合4連戦を白星で終了します。
選手コメント
DF #16 冨安健洋選手(アーセナル/イングランド)
1月、3月と代表活動に来れていなかったので、万全な状態ではなかったですが帰ってきて、みんなと過ごしてコミュニケーションを取りたかった。今度のワールドカップでは大会前に長い時間を取れないので、参加させてもらいました。他の選手とサッカーの細かい話ができていて、みんなと充実した時間を送れています。昨日練習に入って問題はありませんでした。試合までトレーニングするだけです。プレミアリーグで、1シーズン通してプレーできる状態でなかったというのは、選手としてまだまだやるべきことがあると捉えています。1年目だったので予想はしていましたが、次のシーズンへしっかり準備していかないといけないと思っています。ワールドカップではドイツ、スペインと同組で、アジアや今の相手よりも数段レベルが上がります。普段プレミアでやっていることを還元できればと思っています。
MF/FW #6 遠藤航 選手(VfBシュツットガルト/ドイツ)
連戦はシーズン中もやってきたので個人的には問題ありません。とにかくチームに貢献したいですし、連戦でもパフォーマンスのレベルを落とさずに、最後にしっかり勝って終わりたいです。僕がアンカーに入る場合、インサイドハーフの選手の特徴をどう出すかが大事だと思っています。久保選手なら守備の負担なく攻撃の良さを引き出す、柴崎選手とならもう少し自由に作るなど、その選手の特長やポジショニングを見ながらやっています。ボランチ的な選手なのかトップ下的な選手なのかで、前の勢いや攻撃での得点の匂いも違ってきます。ここまでメンバー変えられなかったなかで、今回新しくチャンスを貰った選手が生き残りをかけていて、オプションの幅を広げることをやっています。本大会での対ドイツ、スペインというより、いままでやってきたことにオプションを持たせることの方が大事だと思っていますし、個人的な判断の質を上げたいと思います。チームとしての戦い方、今どういう状況なのかという判断ができないとワールドカップで勝つのは難しいと思っています。
MF/FW #8 原口元気 選手(1.FCウニオン・ベルリン/ドイツ)
ブラジル戦は、所属チームでも同じことをやっているのでキツイとは思わなかったですし、相手は世界一のチームです。どんなに(プレスを)はめに行っても剥がされるシーンは必ずある。そこで2度追い3度追いすることがインサイドハーフに求められる、そういう負荷があるポジションだと理解しています。1対1での球際もネイマールにもやられる感じはしなかったです。攻撃の改善策としては、前線の選手プラス、インサイドハーフで攻め切るか、高い位置に攻め込んであえて時間を作って攻めるかで、どちらも精度を上げてやらなければいけないと思っています。今は速攻なのか時間をかけるのかという判断をチームとしても的確にできるようになることが、強い相手から点を獲るには必要ですが、ブラジルには足りなかったという印象です。いまの日本の強みはサイドに違いを作れる選手がいます。そこからいろいろなバリエーションをチームとしてつくることはすごく大事です。ガーナ戦ではそれが結構でていましたし、強い相手にも自分たちの形ができれば点を獲れると思うので、チームの中で合わせていく作業は必ず必要だと思います。
MF/FW #14 伊東純也 選手(KRCヘンク/ベルギー)
ガーナ戦の終盤では3バックをやって、守備で戻るのは大変でしたが体力面では問題ないと感じましたし、攻撃では自由に動けると感じました。代表で最近やっていなかった形ですが初めてではないですし、やろうと思えば全然できると思います。ブラジル戦ではクロスボールを上げ切ったと思っても相手の足に当たったところがあって、もったいなかった。前線で1対1のところではすぐに相手のカバーが来て、スペースを埋める力がすごかったと思います。孤立すると難しいので周りを使いながらできるといいですし、もう少しえぐったり、スペースに流し込んだりということをできればいい。ゴールに向かう回数も、普通にやればもっと増やせると思います。相手との差は感じましたが、守備はできているところもありました。前線の選手が攻撃のクオリティをもっと上げてやっていかなければならないと感じました。
2022年6月10日(金)、6月14日(火)
会場:兵庫県/ノエビアスタジアム神戸、大阪府/パナソニック スタジアム 吹田
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