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福島県地域連携事業 伝承館

2025年04月07日

福島県地域連携事業 伝承館

3月30日(日)に中学生(17期生〜19期生)は、事前学習として「Fukushima50」を鑑賞し、3月31日(月)に伝承館に行きました。

   

 私は東日本大震災はとても大きな震災だったということは知っていたつもりでした。でもなぜ震災から10年も経っているのにアカデミーは静岡で生活しているのか、疑問に思っていて、もうほとんど復興して福島は元通りになっているのだろうと思っていました。しかし、今回の事前学習や映画、伝承館での学習を通して今までの自分自身とは考えが変わり、これまで知らなかったたくさんのことを学ことができました。まず、東日本大震災では一般的な地震とは違い少し違い、「複合災害」だったことがわかりました。自身の揺れによる建物の倒壊、大津波、土砂災害などが起きました。さらに原子力発電所の事故も起こりました。次に映画を観て、原子力発電所事故が起きたときに、現場の人は家族や自分の命を優先するのではなく、少しでも被害を減らそうと死を覚悟して最後まで全力を尽くしてくれていたと知りました。国や他人のために自分の命を犠牲にする選択をする勇気が本当にすごいと思いました。今、福島で生活できていることは当たり前ではないと改めて感じることができたので、感謝の気持ちを忘れないようにしていきたいです。

そして私が1番心に残った言葉は、「原発事故の被害は目に見えない」という言葉です。これまで私はなぜ津波の被害などで家が倒壊した人以外も避難をするのか疑問に思っていました。でもそれは、目には見えない放射線の影響だとわかりました。実際家には住めるのに避難を余儀なくされるのはとても辛いだろうなと思いました。

今回の学習を通して、震災から14年経つ今でもまだ解決していない問題はたくさんあり、逆にその問題を解決するために死と隣り合わせで今も働いてくれている人がいるとわかり、今福島でサッカーできていることは当たり前ではないとわかりました。私にできることは少ないかもしれないし、小さなことかもしれないけれど、できることは何かを考えて日々行動したいです。また、今まで支えてくれた人や福島の人に恩返しができるようにもっと見ている人が楽しくなるサッカーをして、アカデミーのサッカーが見たいと思ったり笑顔になったりしてくれる人が増えるように頑張っていきたいです。

(18期生 山路真白)

     

 自分は福島に来てからまもなく、よくわからない状態だった。被災時は1歳だったし、東京だったため、小・中とあまり地震について詳しく学ことがなかった。そんな中で、事前学習で観た映画からも、どれだけ恐ろしいものだったのか怖いものか、苦労しているかがわかった。ただの災害だけでなく、複合災害ということで、避難生活も早くにしいたげられていたことも驚きだった。こんなにも酷い災害だったことは知れてよかったので、しっかりと細かいところまで知ることができ、とても有意義な時間となった。

東京の学校では、詳しく地震について学んでこなかったため、どれだけ恐ろしい地震だったのか、また今も大変であることを私の友達は知らないと思う。よく知らない人が憶測に過ぎない言葉を発して風評被害につながっているのだろうと思った。そのため私は、帰省した時に細かいことをしっかりと伝えたいと思った。そして今、原子力発電所がなくなってしまうと、発電が減ることになる。ただでさえ日本は資源がないのに大打撃だと思う。そのため、ミドリムシを使った発電など、コスパの良い環境悪化に繋げない方法をもっと探すことが課題だと思った。

(17期生 北島景子)

 事前学習で映画を観て、現場にいた人があんなに命懸けで被害を最小限に抑えようとしていたことを初めて知った。ふるさと(福島)を守ろうとする強い気持ちやパニックになりそうな時でも、素早く判断する冷静さが心に残った。私があの場にいたら、恐怖で何もできなかったと思う。自分の家族の心配もあったにもかかわらず、自分の命をかけて守ってくれた人たちに本当に感謝しないといけないと思った。そして、そんな人たちが繋いでくれたこの福島を大切に思うし、今住めていることは当たり前じゃないと思った。

また、伝承館での学習を通して、東日本大震災は自然災害だけでなく、原子力災害もある複合災害だということを初めて知った。災害後も風評被害や流言飛語によってたくさんの人が苦しめられたと聞いて悲しくなった。それをなくすためには、福島の人だけでなく、全国の人、海外の人に放射線について正しい知識を持ってもらう必要があると思う。実際、放射線が何かをそもそも知らない人も多い。私もまだはっきりとは答えられない。風評被害や流言飛語がなかったら、災害関連死をする人も少しは減っていたと思う。災害から14年経った今でも間違った知識で福島の食べ物は食べない人がいると聞いて驚いた。自分ももっと放射線について知って、もし間違ったことを言っている人がいたら正しい情報を教えてあげられるようにしたい。

そして、実際に町の様子を見て、津波の怖さや人が戻ってこられないことを実感した。自分が育った家がもうボロボロで、動物も入るし、空き巣も入るし、雑草だらけになっていたら帰れず、すごくショックだと思う。今後たくさんの人が戻ってこられるのかまだわからないけれど、約50%の人が帰らないと言っているのもわかる気がした。複合災害は、物だけでなく人と人とのつながりをも壊してしまうのが怖いと思った。

改めて、映画を観たり伝承館に行ったりして、東日本大震災について知って、福島でサッカーができていることに感謝したいと思った。そして、今は私たち自身が東日本大震災のこと、放射線のことについてよく知ることが大切だと思った。

(18期生 渡邉優奈)

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