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Fリーグ育成GK巡回指導をペスカドーラ町田で実施
2023年12月11日
JFAフットサル委員会では、フットサルの発展と強化のために専門分野ごとにプロジェクトを立ち上げ、それらプロジェクトのもとに様々な活動に取り組んでいます。プロジェクトのひとつであるフットサルGKプロジェクトは今年度、Fリーグディビジョン1クラブと協働し、世界で活躍できるGKの育成を目標に、クラブに関わる育成年代のGKを指導する『Fリーグ育成GK巡回指導』を展開します。『Fリーグ育成GK巡回指導』では、現代フットサルGKに求められる理想像から逆算し、育成年代で身につけるべき基礎を伝達するとともに、フットサル日本代表チームで活躍が期待できるタレントの発掘や、Fリーグクラブと、これまで以上に活発な情報交換も実現していきます。
今回は12月6日(水)にペスカドーラ町田の下部組織の練習日に訪問させて頂き、ピッチを区切りGKの選手を集めて指導を行いました。今回は同クラブの下部組織(アスピランチ・U-18)所属の6選手が集まり、またアシスタントコーチとしてトップチームのGKコーチである石渡良太コーチが参加しました。全員が顔見知りであるため、トレーニング開始から互いに声を掛け合い盛り上げながら取り組む姿が印象的でしたが、メニューの難易度がより高くより実践的なものへとなっていくと、シュートを決められてしまう回数が増えていき、選手たちはコーチのフィードバックを振り返りながら果敢に取り組みました。トレーニングの途中には内山慶太郎コーチより「キャッチの質にこだわろう。掴めるボールを弾かずにしっかりとキャッチすることが重要。GKが弾かずにキャッチすべきボールをしっかりキャッチして相手にCKを与えないことがFリーグで町田のトップチームが負けていない要因の一つだと思う。」と現在Fリーグで首位を走るトップチームの正GKであるジオヴァンニ選手の技術の高さを解説し、「実際のゲームで本当に求められる質を意識してトレーニングに臨もう。何となくメニューをこなさない。準備、構え、リアクションの流れをしっかり意識しよう。」と選手たちに高みを目指そうとアプローチしました。
内山コーチと石渡コーチによる厳しくも的確な指導を受けながらあっという間に予定されていたトレーニングメニューを全て取り組み、身体も頭も普段以上の強度で取り組んだ2時間となりました。最後には両コーチより選手に向けて今後ますますの成長を期待するメッセージが送られて活動を締めくくりました。
スタッフコメント
内山慶太郎 プロジェクトリーダー(JFAフットサルGKプロジェクト)
10回目となるFリーグ育成GK巡回指導をペスカドーラ町田で実施させていただきました。選手はサテライトおよびU-18カテゴリーの選手で、全員がジュニアユース以前からフットサルを専門に取り組んできたプロパーの選手で構成されました。
トレーニングではこれまでと同様に試合の状況を意識することはもちろん、セービングとブロッキングのテクニックに取り組む中で、改めて大切な構えや動き出しの部分に対しても注力しました。日常ではシュートを止めるためのテクニックに目を向けがちですが、それ以前の元となる部分にも意識を向けることで、選手たちは短い時間の中でも非常に多くの変化を見せてくれました。今回の学びや良い感覚を日々の活動に生かし、また次の機会では大きく成長した姿が見られることを期待しています。
最後になりますが、本活動にご理解とご協力をいただいた関係者の皆さま、意欲的に取り組んでくれた選手の皆さんに感謝を申し上げます。
石渡良太 GKコーチ(ペスカドーラ町田)
フットサル日本代表のGKコーチを務める内山氏指導の元、アップから始まり、コラプシング、フットセーブ、クロスブロックとGKの代表的な技術にフォーカスして、選手達は約2時間濃密な時間を過ごすことができたと思います。
内山氏から何度も指摘されたのは、プレーの「強度」と「精度」でした。シンプルなトレーニングの中で、いかに無駄のない動きで正確なプレーができるのか、そして何が大事なのかを考えてプレーできているのか、どのトレーニングでも同じことを指摘されていました。
トレーニングの中で選手たちは、指摘されるとパフォーマンスが上がり、何を意識するかでトレーニングの質が変わる体験ができ、本当に良い経験をさせてもらったと思います。大切なのは学んだ選手たちのこれからの行動です。まずは「取り組む姿勢が変わったな」と感じさせるものを日々のトレーニングで見せてくれたらと思います。
私自身も内山氏の意識に触れることができ、本当に勉強になりました。これからも多くのGKの羽ばたく手助けができたらと思っております。最後になりますが、内山氏始め、この「GK巡回指導」に携わっている方々にはこの場を借りて感謝を申し上げます。ありがとうございました。
選手コメント
渡辺蒼大 選手(ペスカドーラ町田アスピランチ)
まずは今回のGK巡回指導という素晴らしい活動に参加できたことを嬉しく思うと共に、プロジェクトリーダーの内山コーチをはじめとするスタッフの皆さんに感謝申し上げます。
ゴレイロの基盤となる基礎の部分からヒントをもらい、動作一つ一つにゲームとの関連性を含めて強度・質どちらも高いレベルでトレーニングできたと思います。まだまだ足りないというのが率直な感想です。キャッチングひとつとっても伸び代を自分自身感じました。パス、コラプシング、フットセーブ、クロスブロックなど普段何気なく出しているプレーでも、内山コーチからの言葉をいただく度に意識とプレーが短時間で良い方向に変わっていくのを実感しました。もっと突き詰めていける部分があると考えることができた濃密な時間でした。そして攻撃の部分でも課題を見つけることが出来ました。町田トップチームのジオヴァンニ選手を例に挙げてもらい、どのタイミングでパスを出すのか、もしくは運んでシュートを打つのか、実戦的なトレーニングの中で多くのことを吸収できました。また今日のトレーニングで課題だけでなく自信の付いたプレーもありました。自分のストロングポイントは伸ばしてウィークポイントは修正していく当たり前のことを、チームでのトレーニングでも徹底していきたいと思います。日本代表選手の黒本選手やフィウーザ選手、それぞれ個性がありタイプの違うゴレイロですが、そのプレーを支えているのは間違いなく基礎であると、内山コーチの言葉とトレーニングを通して改めて理解することができました。今一度基礎という部分に着目し、今回内山コーチや石渡コーチから得たヒントに自分自身の個性を肉付けしていきたいと思います。チームを勝たせることができるゴレイロに成長できるように今日のトレーニングを忘れず、日々のトレーニングで生かしていきます。
川島銀太 選手(ペスカドーラ町田U-18)
今回の指導で攻守において活躍できるキーパーを目指す上で、攻でも守でもまだまだ足りない部分が多くあることを感じました。足元の技術や、ステッピングの技術を向上させていくために、普段の練習や、試合から意識してプレーしようと思いました。それに、攻撃参加の際、自分の後ろには誰もいないということをもっと意識した方がいいと感じました。自分のミスが、失点源になってしまわないよう、これからたくさん練習しようと思います。最後になりますが、忙しいなかの技術指導、ありがとうございました。凄く為になりました。
安田周平 選手(ペスカドーラ町田U-18)
今回のトレーニングに参加させて頂きありがとうございます。基礎の部分がまだ出来ていなかったり、ポジショニングがずれていたりなど普段から出来ていると思っていた事がまだ出来ていないと気づく事ができました。自分は攻撃を苦手としていた為、攻撃をしていてボールの運び方やパスのタイミングを教えてもらい、苦手意識がなくなってきました。これからも頑張っていきます。ありがとうございました。
宮園大瑶 選手(ペスカドーラ町田U-18)
今回GK巡回指導に参加できたこと、内山コーチ及び今回のプロジェクトに協力してくれたコーチや監督に感謝しています。
今回GK巡回指導でまずGKの基本となる基礎をしっかりとアップからやった上でステッピングや他の動きと混ぜてやってどんな時でも基礎を主体として動かないと行けないと基礎がなってないとしっかりと動けずいい準備で出ないと学びました。トレーニングでは守備と攻撃2種類のトレーニングを混ぜてやって行った中でキャッチから自分で運び味方に性格なパスを出すなど守備だけに特化したものではなくて自分から攻撃に参加して味方を助ける、自分がゴールを奪うなど攻守ともに素晴らしい結果を出せるように基礎から多様までたくさんのことをプレーできました。フットセーブ、コラプシングなど守備の部分ではボールがどの位置にありどの角度で足を出せばいいのか、手を出せばいいのかなど細かいところまで見てくださりもっともっと改善できることがたくさんありました。練習の中で例に出してもらった町田のジオヴァンニ選手や日本代表の黒本選手、フィウーザ選手のボールを持った時にいかに正確に素早い判断でパスをするのかシュートまで行くのかや相手を引き出してボールにプレスをくる前に相手の状況を見て判断してパスを出すのかなどトップで活躍している選手の例を自分にどう受け止めて自分は何が足らず何をどうしていけばいいのかやトップのカテゴリーで活躍している選手を細かくみて自分のプレーの幅を大きく広げてプレーしていきたいと思います。
今回のGK巡回指導で身についたものを日々のトレーニングで積み重ねていき、自分の特徴である部分と重ねて成長し、成長した姿を見せていきたいなと思います。来年の全国大会で優勝できるように今回学んだことをしっかり意識して日々のトレーニングから精進していきたいと思います。ありがとうございました。
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