JFA サッカーファミリー安全保護宣言
JFAサッカーファミリー安全保護宣言 ▼ 1.サッカーにおける暴力・暴言を根絶します。(ゼロ・トレランスの実現) ▼ 2.子どもたちをハラスメントから守ります。 ▼ 3.子どもたちの健康を守ります。 ▼ 4.良い指導者の養成と有資格指導者を適正に配置します。 ▼ 5.暑熱環境下等でのサッカー環境を改善します。 ▼ 6.年齢・性別・障がい・人種に関係なく、サッカーを楽しめる環境を整備します。 |
1.サッカーにおける暴力・暴言を根絶します。(ゼロ・トレランスの実現)
暴力・暴言、ハラスメント、差別に関しては一切の妥協も許さない“ゼロ・トレランス”の姿勢でそれらを撲滅に取り組みます。
具体的には、「懲罰規程」に暴力・暴言など具体的な事例を挙げてその懲罰を明記するとともに、懲罰を科された指導者に対するライセンスの再審査や、暴力等を起こさないための教育も義務付けます。
また、「競技規則2019/2020」においてチーム役員による違反行為も懲戒の対象となりましたので、ピッチ内での暴力・暴言も見逃すことなく、選手や審判員たちが存分にパフォーマンスを発揮できる環境を整備します。
具体的取り組み
- 「JFA規約・規定集」の見直し(懲罰の厳罰化)
「規約・規程」はこちら
懲罰規程の改正(指導に関連した懲罰基準の制定)[ 2019年5月 ] - 都道府県サッカー協会との連携(指導の厳重化)
「都道府県サッカー協会」はこちら - 起こさないための予防(啓発活動)ウェルフェアオフィサーの推進、指導者メンター制度の構築
「ウェルフェアオフィサー設置要項」はこちら - コンプライアンス研修、セーフガーディング研修の実施
- 競技規則 2019/2020 の変更→審判員によるチーム役員への「警告・退場」(自チームへの暴言等含む)
「競技規則」についてはこちら
各地域での取り組み
- 公益財団法人 茨城県サッカー協会
2019暴力・暴言根絶に向けた「サッカーファミリー安全保護宣言」研修会開催について[2019/6/7]
2.子どもたちをハラスメントから守ります。
差別や虐待、いじめといった身体的・心理的に苦痛を与えるハラスメント行為はもちろん、大人たちの喫煙で生じた副流煙を吸い込んでしまう受動喫煙、飲酒による迷惑行為やトラブル発生の防止にも力を注ぎます。
3.子どもたちの健康を守ります。
子どもたちの健康を守るためには医科学的サポートも不可欠です。スポーツドクターやトレーナーの数は増えているものの、グラスルーツサッカーの中で実際にチームに配置されているケースはごくわずかで、けがや事故等に対する知識が不十分なために無理をしてプレーした結果、悪化して選手生命を断たれてしまうといった悲劇も起きています。
グラスルーツサッカーにおけるメディカルサポートを充実させるために、スポーツ救命救急講習会の拡大、サッカー活動中に発生しやすいスポーツ外傷やスポーツ障害の指針の周知、また、ドーピングからの保護、健康的な日々を送るための生活指導や食育も積極的に行っていきます。
具体的取り組み
- グラスルーツサッカーにおけるメディカルサポートの充実
「メディカル」についてはこちら - スポーツ救命救急講習の実施拡大
「救急救命」についてはこちら
書籍「スポーツ救命講習会テキスト」についてはこちら - メディカル関連指針の普及(アレルギー・脳振盪等)
「脳振盪」についてはこちら
「サッカーにおける脳振盪に対する指針」についてはこちら
「競技中、選手に脳振盪の疑いが生じた場合の対応」についてはこちら
「食物アレルギー」についてはこちら - AED設置の促進
「AEDを使用した救命例」についてはこちら
「AED紹介」についてはこちら - アンチ・ドーピング活動
「アンチ・ドーピング」についてはこちら
4. 良い指導者の養成と有資格指導者を適正に配置します。
子どもたちが年齢や成長、目的に合った適切な指導を受けられるよう、サッカーの全体像を理解し基本的な知識と指導力を有する「B級コーチ」を標準にしていくとともに、女性が気軽にサッカーに参加できるよう女性指導者も増やしていく考えです。
また、47の全都道府県に専任の技術担当者を配置し、それと連動しながら指導者のメンター制度を構築していきます。
具体的取り組み
- B級スタンダード計画
「指導者養成事業」についてはこちら - JFA公式戦ベンチ入りスタッフD級以上ライセンス保有義務化に向けた計画の検討
- 女性指導者の養成と配置
- 都道府県における技術担当者の専任化
- グリーンカードの普及
「グリーンカード制度」についてはこちら
5.暑熱環境下等でのサッカー環境を改善します。
地球温暖化による環境変化にも対応していく必要があります。熱中症ガイドラインの周知徹底はもちろん、夏場の公式戦の運営方法を見直し、猛暑による健康被害をなくすことにも取り組んでいく必要があります。
具体的取り組み
- 熱中症ガイドラインの徹底
「熱中症対策ガイドライン」についてはこちら
「暑熱対策・水分補給」についてはこちら
「日本代表フィジカルコーチが語る、代表チームの暑熱対策」[ 2019年7月掲載 ] - 夏場の公式大会の開催運営方法の見直し
「大会ガイドライン」についてはこちら - 落雷に関するガイドラインの徹底
「サッカー活動中の落雷事故の防止対策についての指針」についてはこちら
6.年齢・性別・障がい・人種に関係なく、サッカーを楽しめる環境を整備します。
少子高齢化への対応やダイバーシティの推進といったところでもスポーツは大きな役割を果たします。障がいのある人や性的少数者(LGBT)も気軽にサッカーができるような環境を広げるとともに、安全にプレーするためのガイドラインも策定します。
また、子どもたちが自分のレベルや目的に合ったチームに移籍できるようにするための配慮や生涯を通じてサッカーに親しむことのできる環境を整備していきます。
具体的取り組み
- 障がい者サッカーの推進
「障がい者サッカー」についてはこちら - 配慮すべき事項の整理・検討(障がい、LGBT、装具他)
- 継続的にサッカーを楽しめる環境の整備(活動の谷間をつくらない環境整備)
- リスペクト・フェアプレーの推進
「リスペクト・フェアプレー」についてはこちら - 移籍の自由化
移籍に関する手続きの加盟チームへの周知徹底及び大会要項等における出場資格の適正化[ 2017年3月 ]