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第9回フットボールカンファレンスを開催
2015年01月13日
1月10日から12日までの3日間、東京ビックサイトで第9回フットボールカンファレンスを開催しました。2年に1度開催するフットボールカンファレンスでは、JFAの有指導資格者が一堂に会し、世界のサッカーのトレンドや各国の取り組みなどを知ると同時に、JFAの活動や施策を共有し、選手の育成・強化に関して議論しています。9回目を迎えた今回は「本気で日常を変えよう」というテーマで、「2014FIFAワールドカップブラジル テクニカルスタディ」をもとにした講演を約1,000人の有資格指導者に向けて行いました。
初日は、ブラジル大会の分析をFIFAテクニカルスタディーグループ(以下TSG)のヘッド、ジェラール・ウーリエ氏、日本サッカー協会のTSG木村浩吉氏が発表。その後、「日本代表の準備と戦い」というテーマで前日本代表監督アルベルト・ザッケローニ氏の約1時間に渡るインタビューVTRを上映し、上映後はイタリアからの国際電話でザッケローニ氏が直接日本の指導者にメッセージを残しました。
9時から19時まで内容が盛りだくさんの2日目、午前はミゲル・エレーラメキシコ代表監督、ドイツサッカー連盟ラルス・イゼケ氏によるプレゼンテーションがあり、各国代表チームのワールドカップに向けた準備、戦い方を共有しました。午後はFIFAからのゲスト、海外ゲストとともに、FIFA TSGに日本人として初めて参加した宮本恒靖氏も加え、「代表の活動を支えるもの」というテーマでフォーラムを実施。
その後、代表チームへ続く「日常」という部分で、審判との協調をテーマにJリーグから長谷川健太監督(ガンバ大阪)と反町康治監督(松本山雅FC)、上川徹JFA審判委員長、FIFAワールドカップ ブラジルでも主審を務めた西村雄一氏を交え、普段の練習、試合を高いレベルで行うかをディスカッションしました。ディスカッションのあとは、育成・メディカル・GK・フットサルなどテーマごとに少人数の分科会を行いました。
最終日は、アンディ・ロクスブルグ氏が各国のトッププレーヤーのインタビュー映像を交えた講演「成功するコーチング~ポストワールドカップ2014~」を行いました。
「日本の将来に向けて」というテーマで、前U‐19日本代表監督 鈴木政一氏、前U-16日本代表監督 吉武博文氏をはじめとするU-18年代からU-12年代の監督までが入れ替わりで登壇し、世界との差をいかに埋めるかについてフォーラムを行いました。
エンディングでは、山口隆文JFA技術委員長(育成担当)から集まった指導者に向けて、「『日常を世界基準に』と言い続けているが、『本気で日常を変えよう』。」と語りかけて3日間のプログラムが終了しました。
受講者コメント
受講者(女性)C級 指導者
2日目の「審判との協調」が非常にためになりました。審判の笛を期待してプレーするのではなく、自分は倒されても相手より早くボールを保持したいというのが世界基準であり、反町監督の「普段の練習(ゲーム)から極力止めず、流していくことにより実際の試合でも倒れてゲームが止まる事が少なくなる」という話を聞いて、今後の指導にも活かして小さな頃から意識づけていきたいと思いました。他国の女子の取り組みについても知りたいです。非常に有意義な研修会でした。
受講者(男性)B級 指導者
ワールドカップ優勝国ドイツ代表の話「ドイツ代表の準備と戦い」が面白かったです。長期間を見据えた準備など感心する所も非常に多く、優勝国が求めていたものがスタンダードの追求であったことも印象的でした。そして、やはり育成年代からの強化が大事だと再確認できました。プレゼンテーションも非常にわかりやすかったです。
受講者(男性)A級 指導者
コーチフォーラム「代表の活動を支えるもの」が非常に面白かった。アンディ・ロクスブルグ氏をはじめ、エレーラメキシコ代表監督や、ドイツサッカー連盟ラルス・イゼケ氏宮本恒靖氏などのお話から日本がどのように世界に映っているのかを知ることができ、同時にどうしていくべきかの話を聞くことができて大変勉強になりました。また参加したいです。