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激闘の末にベスト4が決まる JFA 第29回全日本フットサル選手権大会準々決勝
2024年03月02日
JFA 第29回全日本フットサル選手権大会は3月1日(金)、準々決勝を駒沢オリンピック公園総合運動場 屋内球技場で行い、ベスト4進出チームが出そろいました。
第1試合では名古屋オーシャンズ(F1リーグ/愛知)と湘南ベルマーレ(F1リーグ/神奈川)が対戦しました。前回大会の準決勝では湘南がPK戦の末に勝利しましたが、今回の対戦でも湘南が名古屋を苦しめます。第1ピリオド9分、湘南は牧野謙心選手の折り返しを堀内迪弥選手が押し込んで先制ゴールを挙げます。しかし第2ピリオドに入ると名古屋も反撃に出てアンドレシート選手のゴールで追いつくと、第2ピリオド10分、12分には連続でオウンゴールを誘発して一気に2点差をつけました。その後もゴールを重ねた名古屋が5-1で勝利し、ベスト4に進出しました。
第2試合では、バサジィ大分(F1リーグ/大分)とバルドラール浦安(F1リーグ/千葉)が対戦しました。大分GK上原拓也選手、浦安GKピレス イゴール選手と両チームのGKが好セーブを連発したこともあり、第1ピリオドはスコアレスで終わります。第2ピリオドでは浦安が先手を取ります。第2ピリオド3分、左サイドを突破した長坂拓海選手がゴールネットを揺らし、浦安が試合を動かしました。大分も同9分に仁部屋和弘選手のロングボールから今季での引退を宣言している小門勇太選手がヘディングで同点ゴールを決めました。両チーム1点ずつを加えた終盤には、大島旺洋選手がGK上原選手との1対1のチャンスを逃さずに決勝ゴールを挙げ、浦安が3-2で勝利しました。
ペスカドーラ町田(F1リーグ/東京)とY.S.C.C.横浜(F1リーグ/神奈川)の第3試合は、第1ピリオドと第2ピリオドで大きく展開が異なるゲームになりました。「アップが十分ではなく、少し体が動かなかったかもしれない」と、町田の野村啓介選手は語りましたが、第1ピリオドはYS横浜が優勢に試合を進めていき、高橋響選手の折り返しから菅原健太選手がゴールを決めてYS横浜が先制しました。しかし、第1ピリオド終了間際には、町田もキックインから山中翔斗選手が同点ゴールを記録。そして第2ピリオドに入ると町田がYS横浜を圧倒します。第2ピリオド2分に礒貝飛那大選手が逆転ゴールを決めると、試合終盤には野村選手が第2PKを決めました。このまま3-1で勝利した町田が、準決勝に勝ち上がりました。
この日の最終試合となった立川アスレティックFC(F1リーグ/東京)とシュライカー大阪(F1リーグ/大阪)の一戦は、堅守速攻が持ち味の両チームだけに互いにカウンターを繰り出す動きの多いゲームとなりました。第1ピリオド10分には、中村充選手が左サイドからゴール前にスルーパスを通すと、これを湯浅拓斗選手がゴール前で合わせて立川が先制します。しかし、第1ピリオド16分には大阪の磯村直樹選手が同点ゴールを決めると、相手のキックオフからのビルドアップを奪い返し、再び磯村選手が2ゴール目を挙げ、一気に逆転します。立川も反撃し酒井遼太郎選手の突破からチャンスをつくり、最後はゴール前のこぼれ球を上村充哉選手が押し込んで、2-2の同点に追いつきました。その後も両チームの激闘は続き、足をつる選手が続出。ゴールは決まらず、勝敗の行方はPK戦に委ねられました。そしてPK戦では立川が4-2で勝利。最後の準決勝進出の切符を手にしました。
この結果、3月2日(土)の準決勝の対戦カードは、名古屋対浦安、町田対立川となりました。
選手コメント
鬼塚祥慶 選手(名古屋オーシャンズ)
前半は相手のやりたいことをやらせてしまっていたので、ハーフタイムには「自分たちがより強くいかないといけない」と話し合って臨みました。それが逆転につながったと思います。昨年の負けは今でも鮮明に覚えていますし、「絶対に勝つんだ」という思いがあったなかで、前半あのようになってしまったのはもったいなかったですし、不甲斐なかったですが、後半しっかり逆転できたことは自分たちの自信にもなるので、ここから優勝に向けて勢いづけることができたと思います。
田村佳翔 選手(Y.S.C.C.横浜)
良い結果ではなかったですし、これで終わってしまったので寂しい面もありますが、今日の試合を見ていてもY.S.C.C.の攻め方やアイデンティティーは出せていました。ベンチで見ていても、めちゃくちゃ面白い試合をしていたと思います。結果は伴いませんでしたが、見ている人は楽しめたと思います。前半はプレスの裏を取ってチャンスもつくれましたが、後半は町田のプレスの強度が一段階上がり、やっていて「強いな」と感じました。キャリアを通じて悔しいことの方が多かったかもしれませんが、Y.S.C.C.での1年は「本当にフットサルって楽しいな」と感じながらプレーできました。
新井裕生 選手(立川アスレティックFC)
今年、大阪とは4試合目でお互いの強みや弱みを分かっていました。互いのウィークポイントを攻めて、そこを守ってという展開になりました。大阪の強みは分かっていたので、我慢して失点しなければチャンスはあると思っていました。チャンスで決め切れなかったことは反省ですが、押し込まれたときに我慢強く守ることができたので、こういう結果につながったと思います。今年は本当に後ろでのミスが多いのですが、ここからはさらにシビアになるので、そうしたミスを失くすために一人一人が責任感を持ちつつ、勇気をもって冷静にプレーすることが必要だと思います。
齋藤日向 選手(シュライカー大阪)
あと2試合できるチャンスがあったので、それが実現できなかったので今は悔しい気持ちが一番です。でも、試合が終わったと同時にこの仲間と一緒にプレーできた喜びも感じました。昨シーズンから苦しい思いをしましたが、今季はリーグ戦で上位リーグに行けて、選手権でも準々決勝まで来られました。もう一つ上の景色を見たかったし、手応えがある試合も何試合もあったので、もっとできるのにというのはみんなも感じていたと思います。PKを蹴った人もGKも、最大限のパフォーマンスを最後まで出してくれたと思います。
大会日程:2024年2月24日(土)~3月3日(日)
会場:愛知県/名古屋金城ふ頭アリーナ、大阪府/岸和田市総合体育館、兵庫県/グリーンアリーナ神戸、福岡県/久留米アリーナ、東京都/駒沢オリンピック公園総合運動場 屋内球技場
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