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2回戦も各会場で熱戦続く 第100回全国高等学校サッカー選手権大会
2022年01月01日
第100回全国高等学校サッカー選手権大会の2回戦16試合が、12月31日(金)に各会場で行われました。
ピックアップマッチ1
三重高校(三重) 0-6(前半0-2、後半0-4)前橋育英高校(群馬)
NACK5スタジアム大宮で行われた三重と前橋育英の一戦は、本大会の優勝経験を持つ前橋育英が力の差を見せつけました。立ち上がりこそ、押し込みながらもシュートまで行けない場面が続きましたが、25分に大竹駿選手のクロスボールに小池直矢選手が頭で合わせて、先制に成功。35分には根津元輝選手のパスを受けた大竹選手が豪快なミドルシュートをゴール左隅に突き刺し、前橋育英が2-0とリードして前半を終えました。
後半に入っても前橋育英の攻撃力は衰えません。ボールを失っても高い位置で奪い返して三重の陣内で試合を進めると、52分には笠柳翼選手のパスから、小池選手がこの日2点目を決めました。「3点目が入ってからは全員がリラックスできた。ワイドを使った攻撃や、コンビネーションで崩せた」と山田耕介監督が話す通り、以降は理想とするゴール前の崩しが増えました。56分に混戦を抜け出した渡辺亮平選手が、その1分後にはドリブルで3人をかわした笠柳選手が加点し、スコアは5点差に。75分には途中出場の高足善選手の得点も生まれ、前橋育英は1回戦(4-0)を上回る6得点を奪って快勝しました。
ピックアップマッチ2
鹿島学園高校(茨城) 2-0(前半1-0、後半1-0)高松商業高校(香川)
第2試合は鹿島学園が序盤から主導権を握りましたが、ゴール前を固めた高松商の守備を崩せないまま試合が進みました。試合が動いたのは前半終了間際の40分。「高松商は体を張って守ってくるチームだったので、少し遠目から(シュートを)打とうと伝えていた」という鈴木雅人監督の指示通り、上原悠平選手からのクロスボールを受けた上野光永選手が思い切りよくシュート。この一撃が決まり、鹿島学園が先制に成功しました。
均衡を崩した鹿島学園は後半、持ち前のパスワークで攻勢を強めます。「初戦ということでみんな硬かったけど、上野選手が先制点を獲ってくれたおかげでみんなの緊張が解けた」と振り返るのは松村尚樹選手です。45分には左サイドの上野選手が中央に出したパスに松村選手が反応。見事なターンで前を向いて放ったシュートがゴール右下に決まり、鹿島学園がリードを2点に広げます。以降は反撃に出ようとした高松商に付け入る隙を与えず、2-0のまま逃げ切りました。
監督・選手コメント
徳地俊彦 監督(三重高校)
相手が強かったです。差しか感じませんでした。(パスコースを)消していてもパスを通してくるし、選手と選手の間にも入れる術を持っていました。技術の高さ、サッカーのうまさ、「ここまで違うか」というくらいの圧倒的な差を感じました。選手たちもその差を体感し、構えてしまった。全国大会に来ないと味わうことのできない経験でした。これを3年、5年、10年でひっくり返していけるように、三重県として、三重高校として頑張っていきます。
小池直矢 選手(前橋育英高校)
1回戦では、攻撃陣が2点、3点とゴールを決める中で、自分だけが決められなかったので、今日は「ゴール前では絶対に結果を残す」という気持ちでいました。ゴール前に入るタイミングや、ボールを受ける位置を意識し、得点できたので良かったです。守備ではキャプテンの桑子流空選手を中心に守ってくれるという信頼があるので、攻撃陣は得点を奪うことに専念できています。これからの試合も良い流れで波に乗っていけるはずです。
鈴木雅人 監督(鹿島学園高校)
無失点で終われたのは、本当に良かったです。失点をしないための共通意識も少しずつ身についてきました。無失点で試合を進める中で、前半の終了間際と後半が始まって早々に得点できたことが勝利につながりました。同じ場所で、同じ2回戦で山梨学院に敗れた昨年の思い出が私の中にありました。ここからがスタートだと思ったので、勝ててホッとしています。3回戦で当たる前橋育英は強豪なので、胸を借りるつもりで良い準備をして挑みます。
佐藤海七多 選手(高松商業高校)
試合前に「香川県予選同様、チーム全員が一つになって勝ち切ろう」と話していたのですが、フィジカル、チームとしての雰囲気など、さまざまな面で相手との差を感じました。その差を埋めないと、全国大会では戦っていけません。そこを変えるためにも、日々の練習を変えていかないとならない。1、2年生には悔しい思いや試合を見て感じたことを忘れず、来年は全国大会で勝利できるようなチームになってほしいです。
第100回全国高等学校サッカー選手権大会
大会期間:2021/12/28(火)~2022/1/10(月・祝)
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