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鹿島が逆転で甲府を下し、準々決勝進出 天皇杯 JFA 第104回全日本サッカー選手権大会ラウンド16(4回戦)
2024年08月22日
8月21日(水)、天皇杯 JFA 第104回全日本サッカー選手権大会ラウンド16(4回戦)を全国各会場で開催しました。山梨県のJITリサイクルインク スタジアムでは、ヴァンフォーレ甲府(J2)と鹿島アントラーズ(J1)が対戦しました。
前々回、前回大会に続き3大会連続で実現したこのカードで、先制に成功したのは、その2大会で勝利を収めている甲府でした。29分、宮崎純真選手が三平和司選手とのパス交換で抜け出して左サイドからクロスを送ると、中央でフリーとなった三沢直人選手が勢いよく飛び込んでヘディングシュートを決めました。
甲府は後方から組み立てて、サイドへの展開や相手ディフェンスラインの裏へのロングパスからチャンスをうかがいます。一方、序盤から主導権を握る鹿島も失点直後に師岡柊生選手のシュートがゴールポストをたたくなど攻勢を強め、前半アディショナルタイムに試合を振り出しに戻します。自陣ではね返したボールが甲府守備陣の裏へ流れると、抜群のスピードで抜け出した藤井智也選手がペナルティーエリア内に持ち込んでシュート。ボールは甲府GKの股下を抜けてゴールに吸い込まれました。
1-1で前半を折り返した鹿島は、後半開始から鈴木優磨選手と名古新太郎選手を投入して逆転を狙います。甲府は、試合がややオープンな展開になる中、中盤の佐藤和弘選手と木村卓斗選手が豊富な運動量を生かして数多くボールに触れ、リズムをつくり出そうとします。
その後、互いにカードを切りながらチャンスをつくり出していきますが、得点には結びつきません。決勝ゴールが生まれたのは試合終了間際でした。CKを獲得した鹿島は、途中出場の柴崎岳選手が高い弾道のキックでゴール前にボールを送ると、空中戦を制した植田直通選手がヘディングシュートでゴールネットを揺らし、熱戦に終止符を打ちました。
監督・選手コメント
ランコ・ポポヴィッチ 監督(鹿島アントラーズ)
苦しい試合になると予想していました。消耗の激しい夏場の連戦なので数人の選手を入れ替えましたが、これまで出場機会が少なかった選手たちも悪くないプレーを見せてくれました。何より鹿島の一員としてあるべき姿をピッチ上でしっかり見せてくれたと思います。初先発の選手が気持ち良くプレーできるよう、周りがサポートする意識を見せてくれたことも良かったと思います。後半は、守備の距離感などを修正しました。全員でリカバリーして、次の試合に向かっていきます。
植田直通 選手(鹿島アントラーズ)
(柴崎選手が)確認していた通りのCKを蹴ってくれたので、僕も確認していた通りの場所に入っていきました。お互いに信じ合っていたからこそ生まれたゴールだと思います。前回大会で、この会場で負けた悔しさを僕らは誰一人忘れていません。ここでまた戦うということは、自分たちが試されているのだと思いました。最近、アウェイで勝てないことが多いのですが、今日、昨年負けた場所で勝つことができたので、今後の自信になります。
大塚真司 監督(ヴァンフォーレ甲府)
良い距離感、つながる、先手を取る、アグレッシブに戦うというわれわれのベースが、前半はよく表れていました。相手を困らせることはできたと思いますが、前後半それぞれ終了間際に失点してしまいました。私の未熟さもありますが、鹿島の強さを選手たちはどう感じるか。ロングボールの圧力に屈してしまったのは少し残念ですが、そういう攻撃に対しても力強く対抗できるように、強さと鋭さ、うまさ、賢さを備えられるチームになっていきたいと思います。
三沢直人 選手(ヴァンフォーレ甲府)
ゴールシーンは、三平(和司)さんがトラップして前を向くかと思ったら、ワンツーでうまく抜けたので、信じて走りました。(ゴール前に)良いボールが来たので、あとは触るだけでした。甲府に来てから何も結果を出せていなかったので、勝って皆でもっと喜びたかったです。ただ、この得点を4月に生まれた長男に捧げられたのは良かったです。負けてしまいましたが、気持ちを切り替えてまた毎日の練習から頑張っていきます。
【1回戦】5月25日(土)、26日(日)[予備日:5月29日(水)]
【2回戦】6月12日(水)[予備日:6月19日(水)]
【3回戦】7月10日(水)[予備日:7月17日(水)]
【ラウンド16(4回戦)】8月21日(水)[予備日:8月28日(水)]
【準々決勝】9月18日(水)[予備日:9月11日(水)、25日(水)]
【準決勝】10月27日(日)
【決勝】11月23日(土)
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