女子フットサルクラブの日本一を決めるJFA 第20回全日本女子フットサル選手権大会が2月10日(土)に栃木県の日環アリーナ栃木で開幕し、1回戦の8試合を行いました。

今大会には日本女子フットサルリーグ（女子Ｆリーグ）2023-2024シーズンの第11節終了時点で上位4チームだったバルドラール浦安ラス・ボニータス（千葉）、SWHレディース西宮（兵庫）、アルコ神戸（兵庫）、立川アスレティックFCレディース（東京）に加え、9地域サッカー協会から1チーム、開催地の栃木県から1チーム、そして前回大会予選参加チーム数が上位だった東北と関東から、1チームずつの計16チームが参加しています。

普段は異なるカテゴリーのチームの対戦が実現することも魅力の今大会です。1回戦では、女子Ｆリーグ勢が強さを見せました。3連覇を目指す浦安はゴリラ巴川（東海／静岡）と対戦。第1ピリオド10分に紅野真希選手のゴールで先制した浦安は、一度は同点に追いつかれるものの、失点直後に濱野瑞己選手がCKから勝ち越しゴールを決めると、第2ピリオドにも江口未珂選手が勝利を決定づける得点を挙げて3-1で初戦を突破しました。

立川は、かつて女子Ｆリーグで活躍していた選手たちを多数擁する阪神ユナイテッド メジャーズ（関西／兵庫）と対戦。第1ピリオド15分に攻撃参加したGK井上ねね選手が「これまでのキャリアで初めて」という先制ゴールを決めてリードします。第1ピリオド終了間際に今中悠莉選手に同点ゴールを決められましたが、第2ピリオドに佐々木日菜乃選手が2点を決めると、相手の反撃を1点に抑えて3-2で勝利しました。

西宮はサッカーの年代別の日本女子代表にも選ばれていた中村みづき選手を擁するカフリンガボーイズ東久留米（関東2／東京）に4-0で完勝。また神戸もリズ・フェール（四国／香川）に最後までフルパワーで戦い続けて、9-0と力の差を見せつけました。

大会2日目となる11日(日)には、女子Ｆリーグのエスポラーダ北海道を破って北海道予選を突破してきたS.Lダスペード（北海道）、AICJ高校（中国／広島）、コラッサ福岡（九州／福岡）といったチームが女子Ｆリーグチームに挑戦することとなります。

選手コメント

植松里美 選手（ゴリラ巴川）
浦安は強かったです。一つ一つのプレーの選択であったり、みんなが考えて相手の動きを読んできたりすることで、私たちのやろうとすることを上回ってきました。浦安さんはいつも見ている選手たちを温存していたので、点を取って引っ張り出したかったのですけど、やっぱり強かったですね。やれないこともないと思えるプレーがあった反面、逃げてしまったプレーもあったので、今後改善してよりレベルを高めていきたいと思います。

井上ねね 選手（立川アスレティックFCレディース）
先制ゴールはキャリアでも初めてです。ピヴォにボールを入れようとしたのですが、ゴール前で混戦になったところを抜けて行って、そのままゴールに決まったのでシュートではなくてパスです(笑)。選手権の初戦は、ここ何年かずっと苦しい思いをしていたので、今は突破することができてホッとしています。自分たちがやることは変わらないので、勝ちにこだわって戦っていき、男子だけでなく女子も立川は選手権に強いイメージをつくれたらと思います。

中村みづき 選手（カフリンガボーイズ東久留米）
フットサルは始めて2シーズン目です。楽しいですけど、めっちゃ難しいですね。今日の試合は全然良い形でボールを持てませんでしたし、守備でも引いてセットしたところから挑もうとしたのですが、しっくりこないで押し込まれ続けてしまいました。西宮はみんなボールの持ち方がうまくて、飛び込んだらやられるなっていう感じで、何もできませんでした。この後、地域女子フットサルチャンピオンズリーグもあるのでそこに今回の経験を生かしたいと思います。

三宅怜 選手（リズ・フェール）
最初は自分たちのペースでボールを持てるときもあって、いけそうだなと一瞬思ったのですが、まだまだ相手になりませんでした。点差が付いてきてからは若干、相手もメンバーを代えたりしてきたと思いますが、それでも最後まで容赦なく、つぶしに来てくれたので自分たちとしてはありがたかったです。全国の初戦でトップレベルと当たれたのはラッキーだったと思いますし、今日の試合を基準にしてもっと結果を残せるようにしていきたいです。

大会日程：2024年2月10日(土)～2月12日(月・祝) 【全試合入場無料】
会場：栃木県／日環アリーナ栃木
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