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2023年度ビーチサッカー審判員強化研修会
2023年10月03日
昨年に続き、兵庫県明石市で開催されたJFA 第18回全日本ビーチサッカー大会にて、ビーチサッカー審判員研修会を9月7日(木)~9月10日(日)に開催しました。大会前日の7日(木)は延本フットサル&ビーチサッカー部会長のご挨拶のあと、砂浜での動きに慣れるため、砂浜でのトレーニングを行い、合わせてビーチサッカー特有のルールに迷わないようプラクティカルトレーニングを実施しました。事前のオンライン研修会でも、砂浜でのレフェリングにしっかりと対応できるように準備を念入りに実施するよう伝え、大会に臨みました。競技力の高い全国大会で準備してきたものを最大限に発揮し、実際にビーチサッカーの審判を行いました。事後にはオンラインで大会の映像クリップを使用し、目的を達成できたものや今後改善したい点を確認し、今後に向けてさらに良いレフェリングができるよう振り返りました。
指導者コメント
金子一博 フットサル2級インストラクター(千葉県)
9月8日から9月10日にかけて兵庫県明石市大蔵海岸にて全日本ビーチサッカー大会が開催され、初めてインストラクターとして参加させていただきました。
研修会は今年も3部構成で行われ、初日に櫻田チーフインストラクターよりレフェリーチームのポジショニングと予測の重要性の説明があり、研修生が熱心に取り組んでいる姿がとても印象的でした。今回は自分を含め4名のインストラクターでしたが、いかに普段慣れないビーチサッカーに自信をもって試合に送り出すか、改善点をわかりやすく伝えるかを3名のインストラクターに学ばせていただきました。特にポジショニングに関しては、ゲームを読み速やかにポジション取りを行うことは研修生への伝え方次第でより理解度が増していき、素晴らしい改善があります。審判員のパフォーマンスも経験を重ねるごとに向上し真剣に取り組みビーチサッカーをできる喜びを感じてるような印象でした。今後はこの経験を生かしビーチサッカー審判員育成に努めていきたいです。
審判員の皆様は国内最高峰の大会で学んだことを地域に還元していただき、ビーチサッカー審判員の普及と更なる経験を積んでいただきたくお願いいたします。
最後に素晴らしい大会に参加させていただき多くを学べたことを大会の関係者全ての方に心より感謝申し上げます。
参加者コメント
佐藤祐介 フットサル2級審判員(北海道)
昨年に続き、2年連続で参加させていただきました。ビーチサッカーレフェリーとしてまたこの全国大会にチャレンジさせていただけたことに感謝しています。
今年はレフェリングの中でのポジショニングと第3審判およびリザーブ副審の動きが大きなテーマとしてありました。砂の上でおこなう競技ですのでゴールか否かの判定とペナルティエリア内での事象の見極めはとても重要だと改めて確認できました。また、ピッチ上にラインが描かれていないので第3審判、リザーブ副審を含めたレフェリーチームでサポートしあいながら試合を成立させるということも実感しました。初顔合わせのレフェリーが多かったですが短い期間の中でとても良いチームワークが築けたと思います。
これらの経験は今後、自分自身のレフェリングの向上はもちろん、地元の北海道や他のレフェリーに伝えていくという責務があります。レフェリーという立場からビーチサッカーの魅力をもっと多くの人々に発信してビーチサッカーがより発展していくことに微力ではありますが貢献していきたいと思っております。
大橋裕也 フットサル2級審判員(新潟県)
今回の研修では、主に「主審と第2審判のポジショニング」「第3審判とリザーブアシスタントレフリー(RAR)の動き」「シザースキック・オーバーヘッドキック時の見極め」について、事前研修・実地研修・事後研修にて共有・実践・振り返りが行われました。
私自身、日頃はサッカー・フットサルをメインにしており、ビーチサッカーの特有のルールや審判の動きに戸惑うこともありました。その中で研修期間を通じて、インストラクターの方々より、「優先順位を考えて、なぜその動きが必要なのか」「なぜそこのポジションにいるべきなのか」を考えることを指導していただき、徐々に自分の頭の中が整理されていき、研修中に自分が成長していることを実感することができました。
また、今回の研修を通じて、「審判チームとしての協力」がとても重要だと再認識しました。主審・第2審判がより良い判定をするためには、第3審判・RARの協力は不可欠です。そのひとつひとつの動きにお互いを助け合う意味があること、審判チームで目の前の試合を素晴らしいものにするという意志をもって、試合に臨むことの大切さを、今回研修に参加した審判員の皆さんからひしひしと感じることができました。
最後になりますが、今回の研修への参加は、多くの方のサポートがあって実現し、研修中もインストラクターの皆さんをはじめ、他の審判員、大会関係者、参加チームの協力があり、多くの学びをいただけました。この感謝は、学んだことを地域や県に戻り還元することと、今後の審判活動で日本のフットボールに還元していくことで伝えていきます。
泉一樹 フットサル2級審判員(香川県)
本研修会はオンラインでの事前の座学に加え、大会の開幕前日には試合会場のピッチを用いたプラクティカルトレーニングを通して動き方やシグナル等の意思統一を入念に行ったうえで大会に臨みました。ビーチサッカーはその名の示す通り、砂の上で行われます。そのため固くて平らな地面の上にいる時と同じようには踏ん張ることができず、トップスピードで走ることもできません。ボールは不規則に弾み、時として摩訶不思議な軌道を描きながらゴールへと飛んでいきます。このように制約が大きいことに加え頻繁にイレギュラーが起こるピッチの上で、我々審判員は競技者の意図を理解し事実を見極め正しい判定を下さなくてはなりません。全国から集まった志の高い仲間とともに日本最高峰の舞台に身を投じて真剣勝負ができたことで、審判員としての知識や技術の向上のみでなく一人の人間として更に強くなることができたと感じています。私の活動拠点である四国地域には現在ビーチサッカーを専門的にプレーしているチームはありません。普段はサッカーやフットサルをプレーしている選手、指導者や審判員どうしで寄り集まってピッチの作り方に始まり戦術から審判法に至るまで皆で知恵を出し合いながら手探りで活動に取り組んでいます。今回の私の経験は審判員だけでなく、地域と県におけるビーチサッカー競技そのものの普及と発展に役立てます。最後になりましたが、この場をお借りして本研修会及び大会の運営に関わられた皆様に深く御礼申し上げます。
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