ルールを知ろう!
サッカーのルールは、競技者の安全を守り、プレーをする人も、見る人もサッカーを楽しめるよう、競技を公平に行われることを求めています。
ルール・競技規則を知って、サッカー観戦をより楽しもう!
フィールドについて
ボールアウトオブプレーについて
- ・ボールがラインを完全に越えてフィールドの外に出たときプレーヤーは、一度、プレーを止めなければならない。
- ・主審が笛を吹いて、プレーを止めたときプレーヤーは、一度、プレーを止めなければならない。
用具について
- ・ジャージー(シャツ)、ショーツ(パンツ)、ストッキング、すね当て、靴(シューズ)は必須。
- ・ゴールキーパーはフィールドプレーヤーと異なる色のユニフォームを着用する。
- ・自分自身や他の競技者の危険となる用具を身につけてはならない(安全の確保)。
ただし、スポーツメガネやヘッドギアを主審が安全であると認めれば身につけることができる。
主審のシグナルについて
主審が試合中に示すさまざまなシグナルです。目の前の試合で確認してみて下さい。
- 直接フリーキック
- ファウルとして笛を吹いたら、ファウルされたチームの攻める方向に片手を上げ、フリーキックを示します。
- 間接フリーキック
- フリーキックが間接フリーキックであることを示すために片手を上げます。ボールがゴールに直接入っても得点は認められません。
- アドバンテージ
- ファウルを認めつつも、アドバンテージを適用し、プレーを続けさせます。
- 警告
- 競技者を警告するためにイエローカードを示します。
- 退場
- 競技者を退場させるためにレッドカードを示します。
副審のシグナルについて
試合中に副審は旗を使っていろいろなシグナルを出しています。
副審が旗を使って何を知らせているのか、確認してみて下さい。
ボールがタッチラインを越えてフィールドの外に出た時のシグナル
- スローイン
- スローインを与えたチームの攻める方向にフラッグを上げます。
ボールがゴールラインを越えてフィールドの外に出た時のシグナル(プレー再開方法)
ゴールキック
コーナーキック
オフサイドの違反を主審に知らせ、再開の場所を指示します
副審がオフサイドの違反が
あったことを主審に
知らせています。
主審がオフサイドの笛を吹くと、
副審は間接フリーキックを
行う場所を示します。
副審に近い位置
フィールドの中央付近
副審から遠い位置
① 副審がオフサイドの違反があったことを主審に知らせています。
② 主審がオフサイドの笛を吹くと、副審は間接フリーキックを行う場所を示します。
③-1 副審に近い位置
③-2 フィールドの中央付近
③-3 副審から遠い位置
オフサイドについて
オフサイドは、攻撃側チームの競技者が得点をするために、守備側チームのフィールド内で
待ち伏せすることを防ぐために定められたルールです。
オフサイドの違反となるポジションとは・・
<タイミング>
攻撃側競技者が、ボールに触れる あるいは
プレーした瞬間に、
<位置>
味方競技者が、
守備側チームのフィールド内
ボールより守備側チームのゴールラインに近く
後方から2人目の守備側競技者よりゴールラインに近く
にいることです。
※オフサイドポジションにいること自体は違反ではありません。また、ゴールキック、コーナーキック、スローインでボールを受ける際もオフサイドの違反にはなりません。オフサイドの違反が成立するのは、以下の①~③のうちのどれかが成立した場合です。
※下記ボタンをクリックしてご覧ください。
味方競技者がパスする瞬間にオフサイドポジションにいた競技者が、パスを受けた場合、
オフサイドの違反になります。
は、後方から2人目の守備側競技者
①パスをする
②パスを受ける
①パスをする
②パスを受ける
味方競技者がパスする瞬間にオフサイドポジションにいた競技者が、
相手競技者がプレーできないように邪魔した場合、オフサイドの違反になります。
は、後方から2人目の守備側競技者
①シュートする
②相手競技者の
動きを妨げる・
視線をさえぎる
①シュートする
②相手競技者の動きを妨げる・視線をさえぎる
味方競技者がシュートする瞬間にオフサイドポジションにいた競技者のところに、
シュートしたボールがゴールポストから跳ね返り、その競技者がボールをプレーした場合、
オフサイドの違反になります。
は、後方から2人目の守備側競技者
①シュートする
②跳ね返ったボールに
プレーする
①シュートする
②跳ね返ったボールにプレーする
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VARって?
ビデオアシスタントレフェリーの略称です。
別の場所で映像を見ながらフィールドの審判員をサポートする審判員。
2018年のロシアワールドカップでも使用されました。
どの試合でもできるわけではなく、国際サッカー評議会(IFAB:サッカーの競技規則を唯一、制定・改定できる組織)の承認を受けた組織、スタジアム、審判員でなければ使用できません。
VARの哲学は?
*「最小限の干渉で最大の利益を得る」ことが哲学です。
VARが入ればすべてが正確に判定されると思われがちですがそういうわけではありません。
VARはすべての事象に介入するわけではなく、役割はあくまでもフィールドの審判員のサポートです。
VARは、最良の判定を見つけようとするものではなく、「はっきりとした明白な間違い」をなくすためのシステムです。
VARを担当する審判員が自身に問うことは、「その判定が正しかったのか?」ではなく、「その判定ははっきりとした明白な間違いであったのか?」です。
すなわち、ほとんど全ての人が「その判定は明らかに間違っている」と思う以外は、VARがその事象に介入することはしません。
Q.ほとんど全ての人とは具体的にどの程度?
10人いたら10人全員または9人か、8人まで含むかという感じです。
いつ、どんなときにVARが使われるの?
次の4つの事象+主審が確認できなかった重大な事象のみに介入します。
- 得点かどうか
- PKかどうか
- 退場かどうか
- 警告退場の人間違い
Q.「主審が確認できなかった重大な事象」とはどんな事象?
主審が確認できなかった行為、例えば相手選手をプレーとは関係ない場所でけったり打ったりした、また、ペナルティーエリア内で守備側選手がボールを手で扱った(ハンドの反則)というような、主審の位置からは全く見ることができなかった事象です。
VARの方法ってどうやるの?
・対象となる、また対象となりうる事象が起こる。
・VARが事象をチェックしていることを主審に伝える。
(その間、主審は耳に手を当てるシグナル)
・「はっきりとした明白な間違い」でないのであれば、VARは主審にチェックが完了したことを伝える。
・VARがレビューが必要だと判断した場合は、主審にレビューすることを提案する。
・主審は、TVシグナルをして、VARオンリーレビュー(VARの助言だけ)、もしくはフィールドの外に設置されたレフェリーレビューエリアまで行き、オンフィールドレビュー(OFR:映像を確認)をする。
*「VARオンリーレビュー」
→オフサイドポジションでいたかどうか?、ボールが手にあたったかどうか?という、映像から事実として確認できる事象に対して使用する。
*「オンフィールドレビュー(OFR)」
→選手同士がどの程度の強さで接触したのか?、ボールが腕にあたったが意図的であったか?
また、その腕を用いて自身の体を不自然に大きくしたか?という、主観的な判断が必要となる事象に対して使用する。
・映像を確認後、主審は最終判断をして、ピッチ上で再度TVシグナルをした後、その判断を伝える。
*オンフィールドレビューをしたからといって、必ずしも判定が変わるものではありません。
VARの原則まとめ
*哲学は“最小限の干渉で最大の利益を得ること”。
*最終決定はあくまでも主審であり、VARではない。
*VARは最良の判定を見つけるのではなく、はっきりとした明白な間違いをなくすためのシステム。
*VARはフィールドにいる副審、第4の審判員と同様に主審を援助する役割。
*得点かどうか、PKかどうか、退場かどうか、人違いかどうか、もしくは主審が確認できなかった重大な事象にのみ介入できる。