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今年度初のエリートプログラムU-14トレーニングキャンプが高円宮記念JFA夢フィールドでスタート
2022年06月20日
エリートプログラムU-14トレーニングキャンプが6月15日(水)より、千葉県の高円宮記念 JFA夢フィールドでスタートしました。
多くの関係者・選手所属チーム・所属学校・保護者のご協力とご理解のもと、全国各地から選抜された22選手が夢フィールドに集まり5日間のトレーニングに取り組みます。期間中はトレーニングや練習試合、レクチャーなどさまざまなプログラムが行われます。
今回のキャンプでは感染拡大予防対策として、SmartAmp法による検査で選手・スタッフの参加者全員の陰性を確認し、活動中もより安全で安心な環境作りを徹底しました。
初日のトレーニングでは、選手は自分の長所を出そうと、積極的なプレーが随所に見られました。夕食後のミーティングでは濱田剛史ドクターより感染症対策について、馬越博久トレーナーより食事による身体作りについてレクチャーを行いました。
2日目の16日(木)は、午前にトレーニング、午後にジェフユナイテッド市原・千葉U-16とトレーニングマッチを行い、結果は2-4(1-0、1-1、0-4)で敗戦しました。3日目の17日(金)は、午前中に菅野淳フィジカルコーチから世界で戦うためのフィジカルについてレクチャーを受けました。前日のトレーニングマッチの振り返りも行い、サッカーの4局面(攻撃、守備、攻撃から守備、守備から攻撃)における課題とできたこと、次に向けてすべきことをグループでディスカッションを行い、発表しました。夜のミーティングでは高田栄二コーチが「プロのサッカー選手をめざして」というタイトルで人間力について話し、選手は大いに刺激を受けました。
4日目の18日(土)は午前と午後にトレーニングを行い、最終日のトレーニングマッチに向けて良い雰囲気でピッチを後にしました。夜のミーティングでは川俣則幸GKコーチが翌日のトレーニングマッチに向けてセットプレーのレクチャーを行いました。
最終日の19日(日)は午前に市立船橋高等学校とトレーニングマッチを行いました。結果は-(0-0、0-4、0-1)で敗戦。2つ上の年代の技術の高い相手と試合が出来たことで、通用する部分、改善すべき部分が明確になりました。今後に活かすことができる充実したキャンプとなりました。
監督・選手コメント
大畑開 監督(日本サッカー協会 JFAコーチ)
多くの方のご協力とご支援により、全国9地域から推薦されて集まった選手と今年度はじめてのエリートプログラムU-14トレーニングキャンプを実施することができました。派遣していただいた所属チームの関係者の皆さま、保護者の皆さま、開催にご尽力いただいたすべての皆さまにあらためて感謝いたします。
全国から集まったトップレベルのチームメイトと一緒にトレーニングする中で、「自分を知る・仲間を知る・サッカーを知る」ということをテーマに活動を行いました。トレーニングと試合を通して、サッカーの本質や基本戦術の理解を深めてもらう機会になるように働きかけました。特に、テクニックを有効に発揮するためのオフの準備、多くの判断材料(味方、相手、プレーエリア、数的状況など)をもって的確に判断をすること、そしてアクションやサポートといった関わりを多くすること、その中でプレーの精度を高めていくことに重点を置きました。期間中に2試合、高校生とトレーニングマッチを行いました。うまくいかない時間帯も多くありましが、選手それぞれが自分の特徴を発揮しようと積極的にチャレンジしてくれました。オフザピッチにおいても、スタッフ全員がそれぞれの分野を担当し、工夫をこらしたミーティングや自らの経験を交えた話から、選手それぞれが夢や目標にむかって具体的な行動や一歩を踏み出すために考える機会を作ってくれました。
参加した選手たちがこの活動を通じて得た刺激や経験をきっかけに、さらに成長していくことを期待しています。
塩尻哲平 選手(セレッソ大阪U-15)
まず、このような高いレベルでプレーできる機会を与えてもらえたことに非常に感謝しています。僕が1番印象に残っているのは2日目の午後にあったジェフユナイテッド市原・千葉U-16とのトレーニングマッチです。2学年上とのトレーニングマッチで、なかなか経験できないプレッシャーに初めは慣れませんでしたが、時間の経過とともに全体的にプレースピードも上がり、2ゴールに絡むことができました。この試合では、プレッシャーの速さ、守備の強度、球際の強さ、判断スピードなどを学び、自分に足らないこと、出来たことがはっきりして良い経験になりました。そして、最終日の市立船橋高校との試合では、キャプテンをつとめ、とてもいい経験になりましたし、2日目のゲームよりも通用した部分が多くなっていたと感じました。ピッチ外での部分でも学ぶことがとても多かったです。他にも全国から選出されたレベルの高い選手たちと友達になることができ、とても嬉しく思います。最後に、このキャンプで学んだ経験を自チームへ持ち帰り、チームの皆に共有し、日々成長していき、後期の海外遠征に必ず選出されるよう、努力し続けたいと思います。本当に楽しい5日間でした。ありがとうございました。
奥田敦斗 選手(神村学園中)
今回、コロナ禍の中、このような機会を与えていただいた学園の先生方、家族、関わる関係者に感謝しています。自分の課題である守備面を意識しながら、周りとの関係性を大事にし、得点に絡むところを求めて練習に参加しました。全国のレベルの高い選手の集まりなので初日は戸惑う部分もありましたが、自分のアピールポイントであるまわりとの関係性と、個人での打開のバランスを表現出来るように、全力で取り組みました。エリートプログラムで吸収したことをチームに持ち帰り、チームの仲間にも還元していけるように意識して取り組んでいきたいと思います
石田翔琉 選手(名古屋グランパスU-15)
今回のトレーニングキャンプでは、全国のレベルの高い選手と共に質の高い練習や強度の高いトレーニングマッチを経験することができ、とても貴重な時間を過ごすことができました。特に上のカテゴリーとのトレーニングマッチでは、フィジカルやスピードで上回る相手とのマッチアップに対して、自分の判断の部分や技術面での課題を実感しました。その中でも、自分のストロングポイントであるスピードでチャレンジできたことは今後も続けていきたいと思いました。また、オフザピッチにおいては、挨拶や自分から行動することなど「人間力」が大事だということを学びました。このキャンプでの自分のプレーの課題やオフザピッチでの行動を含め、今後自チームでの練習で取り組み、またこのような活動に参加できるような選手に成長していきたいと思います。