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女子GKセレクションキャンプを開催
2020年12月07日
女子GKセレクションキャンプを、12月4日から6日の3日間、高円宮記念JFA夢フィールドで開催しました。中学1~3年生のGKセレクションキャンプ参加者を募集し、20名の選手が選出され、2泊3日のキャンプを行いました。キャンプ中は選手自らが新型コロナウイルス対策を理解し、ルールに沿った行動を徹底できました。
トレーニングは、2グループに分かれて、それぞれテーマに沿って行われました。GK歴が長い選手、始めたばかりの選手など、さまざまな選手が参加しているこのキャンプでは、GKの基礎から実践で活きるプレーなど、幅広いメニューを実施。選手たちは、コーチのアドバイスに真剣に耳を傾け、より多くのことを吸収しようという気持ちで臨んでいました。
ミーティングでは、GKについての知識やプレーの分析、「なでしこらしさ」など、選手のこれからの活動につながるレクチャーを実施し、選手たちはメモを取りながら集中して聞いていました。
コーチ・選手コメント
轟奈都子 GKチーフコーチ(JFA ナショナルトレセンコーチ)
まず始めに、このコロナ禍で、多くの方々のご理解・ご協力・サポートのもとで今回のセレクションキャンプを実施することができましたこと、関係者の皆さまに心から感謝申し上げます。
今回の女子GKセレクションキャンプは応募者約50名から20名の選手を選考し、トレーニングとミーティングを行いました。最初のミーティングでオンザピッチ・オフザピッチ両面においてミスを恐れず積極性にプレー・行動することを選手たちと確認し、活動をスタートしました。今回の参加選手たちはこういった活動に参加することが初めての選手が多く、不安や緊張もあったと思いますが、初日から積極的に取り組み、このキャンプに対する強い意気込みを感じました。その中で、GKのプレーにおける3局面(ボールのプレーする前、ボールに対するプレー、ボールにプレーした後)で意識して取り組むべきことや基本技術をトレーニングやミーティングで伝え、理解を深めていきました。また、2日目にはテクニカルスタッフも帯同し、自分たちのプレーを映像で振り返りながらGKのプレーについて分析できたことも非常に有意義でした。練習を重ねるごとに良い準備の意識が高まり、良い準備から的確なテクニックの発揮につながる場面が多くみられるようになり、選手たちの理解力の高さを感じました。3日間の中で選手たちの成長がみられ、大変充実したキャンプとなりました。
選手たちには今回のキャンプで感じたことや気づいたこと、学んだことを活かし、これからも高い意識と強い意志を持って取り組み続け、さらなる成長につなげてもらいたいと願っています。そして今回のセレクションキャンプに応募してくれたすべての選手に感謝いたします。
宇津江智保 地域GKコーチ(群馬県立太田女子高等学校サッカー部)
多くの方々のご協力があり、今回の活動を無事に行うことができましたこと、心より感謝申し上げます。感染症対策を徹底し、ルールを守りながら行う活動を体感し、大変貴重な経験となりました。今後の地域の活動でも、参考にしたいと思います。
初日のミーティングで、各選手が自己紹介を行い、得意なプレーを伝える場面では、「ハイボール」「コーチング」「1対1」が多く上がりました。これらはGK指導者の専門的な指導があってこそ、堂々と得意と言える技術習得に結びつくものだと思います。この年代でGK指導を受ける機会が増えていることや、指導者の方々の指導力の向上が進んでいることを感じました。今後、自身の指導力の向上に努めるとともに、女子GKの指導に携わる方々との情報共有、指導者の増加に、尽力していきたいと思います。今回の活動で指導者や選手、関係者の方々から学ばせていただいたことや、受けた刺激を大切にして今後の女子GKの育成、強化に繋がる活動をしていきたいと思います。
青木結那 選手(中2/KASHIMA-LSC)
私はこのキャンプで自信を持ってプレーすることができました。自分の得意であるコーチングやディフェンダーとキーパーの間のボールの処理は他の選手に負けないように積極的に行いました。今までミスの多かった、正確なシュートコースに入ることや自分がボールを持った時の判断、リスタートの早さはこの3日間でとても良くなりました。更に課題としてわかったことは、パスミスやキックミスが多いということです。味方につけるパスは丁寧で正確に出せるように、チームに戻ってからの練習で改善していきたいです。これだけたくさんのGKが集まることはないし、みんなのプレーを見て、自分に自信が持てるようになったプレーやもう少し良くしたほうがいいプレーも見つかったので、このキャンプを通してとても良い経験ができました。
梅村心陽 選手(中2/Nagoya S.S. Ladies)
初めて会う選手ばかりで最初はとても緊張しました。この貴重な3日間の中で、今できることを100%出し切り、苦手な所を克服するために全力で取り組みました。また、GKが集まってトレーニングする機会は普段無いので、新しくできた仲間とコミュニケーションも取れて良かったです。ミーティングでは自分が分析できなかった所も教えてくれました。トレーニングでは普段意識していなかった所をコーチに教えてもらい、重要だと気づき、プレーの質を上げる鍵になったと思います。今回のキャンプで取り入れた知識や技術をチームに持ち帰って振り返り、自分の課題を改善していきたいです。
岡田乙姫 選手(中2/FC STORY Tokushima メニーナ)
私はこのGKキャンプに参加していくつか印象に残っていることがあります。まず、自分たちが過ごした環境がとても良かったことです。夢フィールドの素晴らしいピッチ、ホテルでのミーティング、そして何より素晴らしいコーチ達とのトレーニング、どれも私の心の中で強く印象に残っています。私は始め、誰も話す人がいなかったらどうしようとネガティブなことばかり考えていました。しかし全く心配無用でした。練習中に選手同士でお互いの意見を伝え合ったり、ピッチ外でのコミュニケーションもとったりしてすぐに仲良くなれました。このキャンプで自分の課題も見つけることができました。自チームに帰ってもしっかり練習に取り組み、もっとレベルアップできるようにしたいです。この大変な状況の中でこんな貴重な体験をさせていただいたこと、本当に感謝しています。
佐藤璃星 選手(中1/湘南ベルマーレガールズU-15)
私はこのGKキャンプに参加して色々なことを得ることができました。このキャンプでは特に、プレーの分析について学びました。ミーティングではその日のトレーニングの映像を見てプレーを分析しました。その分析から、何ができているのか、何ができていないのかがはっきり分かりました。普段チームで試合の動画は撮っているけれど、試合後、プレーが良かった悪かったで終わっていたけれど、自分のプレーを分析することで次の練習や試合に活かせる事を知りました。このキャンプで得たことをチームに帰ったら意識して行い、チームの人に信頼されるような強いGKになりたいです。
スケジュール
12月4日(金) | PM | トレーニング |
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12月5日(土) | AM/PM | トレーニング |
12月6日(日) | AM | トレーニング |
※今後の行政判断次第では急遽開催を取りやめる可能性もございます。
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。
※全チームスタッフ、選手は集合・解散時にSmartAmp法検査を実施します。
女子GKキャンプとは
将来のなでしこジャパンのゴールキーパー(GK)を発掘・育成するプロジェクト。
日本女子サッカーの強化・育成の鍵であるU-15(中学生)年代前後の選手を「強化」「育成」「普及」の観点から選出し、継続したトレーニングを行う。