日本サッカー殿堂
掲額者
奈良原 武士NARAHARA Takeshi
特別選考 2012年第9回日本サッカー殿堂入り
- 1937年7月22日 東京都生まれ
共同通信記者としてFIFAワールドカップを1970年メキシコ大会から4大会連続で取材した日本のサッカージャーナリストの草分けの一人。
1961年、早稲田大学を卒業後、共同通信社に入社し、運動記者となる。 1971年同社札幌オリンピック室勤務。翌年運動部に戻り、1983年より福岡支社運動部長。1985年に編集局に異動、整理本部整理部長、編集委員室編集長を務めた。共同通信在籍中から『サッカーマガジン』などの専門誌に海外のサッカー情報や歴史、 名選手のエピソードなどを幅広く紹介。定年退職後も共同通信、日刊スポーツなどに 連載記事を寄稿し、40年以上にわたりサッカーの素晴らしさを書き続け、鈴木武士のペンネームでサッカーに関する多数の著書を世に出している。 著書に、『ワールドカップ物語』(1997年)、『サッカー狂騒曲~ワールドサッカーおもしろ話』(1998年)、 訳書に、『ベッケンバウアー自伝』(1976年)、『ペレ自伝』(1977年)等がある。また、1977年発行の 『世界サッカー史』を監修した。
1978年にリニューアルされたJFA機関誌『サッカー JFAnews』の第1号(1978年12月)から第95号(1992年5月)まで編集委員長を務めた。また、綿密な史料収集と歴史調査を行い、1987年には『天皇杯65年史~全日本サッカー選手権全記録』(編著)、1996年には『日本サッカー協会75年史』(編集長)を手掛けるなど、日本サッカー界のアイデンティティを未来に伝えるため、JFAの歴史を正しく伝え、そして長く後世に残すことに心血を注いだ。
2007年没