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第10回日本サッカー殿堂 掲額者発表
2013年08月05日
日本サッカー協会は、第10回日本サッカー殿堂に小倉純二氏、ハンス オフト氏、髙田静夫氏の3名(特別選考)を掲額することを決定しました。 なお、日本サッカー殿堂(日本サッカーミュージアム内地下1階)への掲額者数は65人となります。
特別選考(3名)
小倉 純二 (おぐら じゅんじ) 1938年8月14日生まれ
Jリーグの発足に向けての制度設計と基盤整備に尽力し、2002FIFAワールドカップの招致の成功にも大きく貢献、JFAの専務理事、副会長、会長時代を通じて世界のサッカー界での日本の地位向上に寄与した。2002FIFAワールドカップでは日本組織委員会事務総長代理とトーナメントダイレクターを務め大会を成功に導き、日本の運営能力の高さを世界に証明した。また、日本人3人目のFIFA理事として、9年にわたってFIFAをはじめとする世界各国の協会とのパイプ役を務め、日本サッカーの国際化を推し進め、その活動が世界の信頼を得てFIFA功労賞を受賞した。
ハンス オフト (Hans Ooft : Marius Johan Ooft) 1947年6月27日生まれ
日本代表を戦後初めての国際公式大会タイトル(AFCダイナスティカップ1992優勝)に導き、同年に第10回AFCアジアカップ優勝という初のアジア制覇を成し遂げた。選手の力を最大限に引き出し、チームを組織する力に長け、監督就任後半年足らずでチームを作り上げた。「アイコンタクト」「トライアングル」など、現代サッカーに必要な要素を日本サッカー界に広く浸透させ、日本代表の試合を通して、日本の指導者やサッカー界に広く知らせたことで、その後の歴史を大きく書き換えた。また、その代表の活躍が広く認められたことがJリーグ開幕への大きなバックアップとなり、人気増大に繋がった。
髙田 静夫 (たかだ しずお) 1947年8月5日生まれ
1986FIFAワールドカップメキシコで日本人として初めて主審を努め、続く1990 FIFAワールドカップイタリアでも2大会連続で笛を吹いた。また、審判委員長として、審判員のプロ化や強化のための制度改革を行い、審判員の水準の底上げや地位の向上を図るとともに、審判員登録者数を拡大し、会費収入の増加、組織の安定化や情報伝達の迅速化を実現した。トップレフェリーの審判レベルも向上し、日本はFIFAやAFCの各種大会に多くの審判員を送り出し、いずれもそのレベルの高さが評価されている。
※生年月日順
■投票選考(実施せず)
日本サッカー殿堂委員会にて、前回同様、日本代表50試合以上出場またはJSL1部150試合以上出場または年間最優秀選手受賞者を対象に候補者の選出を図ったが、「日本サッカー界に永年にわたり、顕著な貢献をした者」という内規に鑑み、議論の結果、今回は候補者選出が困難であると判断し、理事会にて「第10回日本サッカー殿堂」の投票選考は行わないこととしました。