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2015年度JFA第11回理事会を開催
2015年12月17日
日本サッカー協会(JFA)は本日(12月17日)、第11回理事会を開催しました。
既にお知らせしている通り、12月23日の臨時評議員会の承認を受けて会長予定者選出管理委員会が設置される予定ですが、今回の理事会では、同委員会のうち理事会選出の委員の人選を行いました。委員には、日本サッカー協会(JFA)の大仁邦彌会長と村井満副会長(Jリーグチェアマン)、三好豊理事の3名が、補欠として中野幸夫常務理事(Jリーグ専務理事)が選出されました。
また、2017年に開催される第29回ユニバーシアード競技大会(チャイニーズ・タイペイ)に出場する日本男子チームの監督に、昨年まで青山学院大学体育会サッカー部の監督を務めていた宮崎純一氏が就くことも決まりました。
ユニバーシアード日本代表は1995年に初優勝して以来、2001年、2003年、2005年、2011年大会と過去5回金メダルに輝いています。2013年、2015大会は無念の3位でしたので、今回就任した宮崎新監督の下、王座奪還を目指します。
そのほか、「JFAグラスルーツ宣言」に賛同する仲間を増やすことを目的に「JFAグラスルーツ推進・賛同パートナー制度」を導入することも承認されました。
今年5月、JFAのグラスルーツ推進部は、①引退なし、②補欠ゼロ、③障がい者サッカー、④他スポーツとの協働、⑤施設の確保、⑥社会的課題への取り組みの6つに関して、クラブ関係者や指導者をはじめとするサッカーファミリーを対象にアンケート調査を実施。その結果を受け、①~③を重点的に推し進めていくこととし、各活動に取り組む団体・企業を「賛同パートナー」として認めること決めました。各パートナーはそれぞれのテーマに向けた取り組み方針を示す「私達のグラスルーツ宣言」を行い、その活動をJFA.jp(JFA公式Webサイト)などを通じて広く発信していきます。同制度の施行期間は2016年4月1日から2019年3月31日までの3年間とし、その間の成果を検証して次につなげることにしています(詳しくはこちら)。
また、7月の理事会で承認された「指導者養成講習会のコース新設および受講優遇資格変更」についても再度協議し、B級・C級コーチ養成講習会の受講資格を現役の女子選手にも拡大、S級コーチ養成講習会については、優遇対象を男子選手同様に、競技経験の高い現役女子選手およびOGにも広げることとしました。
フェアプレー賞選考基準についても協議されました。
JFAは1995年に天皇杯決勝大会をはじめとする国内大会にフェアプレー賞を設けることを決定。現在ではその対象となる大会が30にまで増えています。さらに、Jリーグや各加盟団体の大会においても授与されており、JFAが目指すフェアプレー精神の高揚に寄与しています。
現行の方法は、原則として各大会の上位進出チームを対象に警告、退場数等を点数化し、その点数が最も少ないチームに同賞を与えています。しかし、FIFAやUEFA、AFCなどの大会を見ると、マッチコミッショナーやテクニカルスタディーグループ(TSG)が、警告や退場数に加えてポジティブなプレーや審判/相手チームに対するリスペクト、チーム役員や観客の態度などを積極的に評価して点数をつける方式を採用(※)。そこで、JFAもFIFAやUEFA等に倣ってその評価方法を採用することとし、フェアプレー賞選考基準を改正することにしました。今後はマッチコミッショナーやTSGに対して評価方法の説明を行い、派遣できる大会を順次、増やしていくことになります。
JFAはこれによって、リスペクトやフェアプレーの考えが広がり、清々しいゲームやプレーが増えていくことを期待しています。
その他の協議事項、報告事項に関しては、資料をご覧ください。
※全日本少年サッカー大会等では、既にポジティブプレーを評価する方式を採用。