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国際サッカー連盟(FIFA)元会長のアベランジェ氏が逝去。 田嶋会長、小倉最高顧問よりお悔やみの言葉
2016年08月17日
国際サッカー連盟(FIFA)の元会長で、国際オリンピック委員会(IOC)の元委員でもあるジョアン・アベランジェ氏(ブラジル)が8月16日(火)にリオデジャネイロ市内の病院で逝去しました。享年100歳。
ここに故人の生前のご功績を偲ぶとともに、謹んでお悔やみ申し上げます。
なお、アベランジェ氏の逝去の訃報に接し、下記の通り、日本サッカー協会の田嶋幸三会長と小倉純二最高顧問のお悔やみの言葉をお伝えします。
コメント
田嶋幸三 日本サッカー協会 会長
大きな星がなくなった、一つの時代が終わったように感じます。サッカーが世界でこれほど大きなスポーツとなったのはアベランジェさんのご功績そのもの。「ユニバーサルアクセス」をコンセプトに、FIFAワールドカップを世界各国で多くの人がテレビ観戦できるようにご尽力されました。これによって、より多くの人々がサッカーの虜になり、市場が大きく拡大しました。この功績は計り知れません。FIFAワールドカップのアジアやアフリカでの開催について提言されたばかりでなく、日本にも並々ならぬサポートをくださいました。心からお悔やみ申し上げ、安らかにお休みくださいと申し上げたいと思います。
小倉純二 日本サッカー協会 最高顧問/元FIFA理事
FIFAワールドカップメキシコ大会が開催された1986年に、アベランジェFIFA会長(当時)が「21世紀にはアジアやアフリカでワールドカップをやってもおかしくない」と言ってくれたのが、日本がワールドカップ招致を考えるきっかけになりました。これによって、プロ化が議論され始めた1988年当初、プロリーグをつくっても試合をするスタジアムがなかった現実を考え、JSL(日本サッカーリーグ)の活性化委員会のレポートに「プロリーグをつくり、2002年にワールドカップを招致する」と書くことができたのです。
JFAでワールドカップ招致に立候補することを決め、長沼健さんや岡野俊一郎さん、村田忠男さんらと、アベランジェ会長のところに訪れた際、「日本は、1979年のワールドユース以来、FIFAの大会を開催していないので、U-17選手権を開催して運営能力を示せば良い」と言って、日本の招致活動を支持してくれました。アベランジェ氏が日本びいきであったことは間違いありません。アベランジェ氏は、日本でワールドカップを開催するきっかけをつくってくれた恩人なのです。ご自身、IOC委員でもありました。100歳を迎え、リオデジャネイロのオリンピック期間中に亡くなられたことに、何かしらの因縁を感じます。心からご冥福を祈ります。
Nota de Pesar
É com imenso e profundo pesar que recebemos a notícia do falecimento de uma grande estrela, e com ele, o fim de uma era.
A grande projeção que o futebol atingiu no mundo dos esportes foi uma notável realização do Dr. Havelange. Com o conceito de acesso universal, ele empenhou esforços para que a Copa do Mundo FIFA pudesse ser assistida pela televisão por muita gente em toda parte do mundo. E desta maneira, muitas pessoas se tornaram fãs aficionados do futebol, ampliando consideravelmente o mercado. Essa contribuição é imensurável.
Não somente propôs a realização da Copa do Mundo FIFA na Ásia e África, como também deu um extraordinário apoio ao futebol japonês.
Nossos mais sinceros sentimentos, que descanse em paz.
Kohzo Tashima
Presidente da Associação Japonesa de Futebol