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熊本県甲佐町での天然芝サッカーグラウンド整備に伴う協定を締結 ~熊本地震復興支援~
2018年09月06日
公益財団法人 日本サッカー協会(JFA)は、熊本地震復興支援の取り組みの一環として、熊本県甲佐町に対して、天然芝サッカーグラウンド1面を整備し、寄贈することとなりました。
この事業の実施にあたり、JFAと甲佐町が9月4日(火)、東京都文京区のJFAハウスにて協定締結のための調印式を執り行いました。
なお、この事業は、アジアサッカー連盟(AFC)より交付された熊本地震復興支援金(30万USドル)が活用されます。
甲佐町への天然芝サッカーグラウンド整備計画(概要)
・2016年11月にアジアサッカー連盟(AFC)のDevelopment Committeeにて、JFAに対して熊本地震復興支援のために30万USドルの交付を決定
・地震によりサッカーグラウンドが不足する状況に鑑み、JFAと熊本県FAが協議を行い、整備候補地や完成後の運営計画を検討
・JFAは甲佐町に整備計画を打診し、甲佐町で計画を行っていた安津橋(あんしんばし)総合運動公園整備事業と連携し、公園内に天然芝サッカーグラウンドを整備・寄贈することを決定
・JFAは、良質な天然芝を維持管理するため、ポップアップ型スプリンクラーをグラウンド内に埋設した散水設備を整備
・JFAが推進する「ポット苗方式」による芝生化を予定(芝生はティフトン419。冬期はペレニアルライグラスを使用したオーバーシードを実施予定)
・寄贈後の維持管理については、甲佐町にて実施
【天然芝整備計画】
2018年9~10月 入札実施、発注業者決定
2018年11月~ 着工
2019年6月 ポット苗植付
2019年9~10月 天然芝グラウンド供用開始
安津橋総合運動公園整備事業
・甲佐町は、安津橋上流左岸の緑川河川敷に、交流拠点施設として総合運動公園(野球場、サッカー場、ソフトボール場、テニスコート、多目的広場、遊歩道)を整備。
・段階的に整備を実施。サッカー関連施設は2019年度の供用開始を予定。以後順次供用を開始し、施設全体の完全供用開始予定は2023年を目標とする。
・サッカー関連施設は、夜間照明付き人工芝グラウンド1面(甲佐町による整備)、天然芝グラウンド1面(JFAによる整備、町へ寄贈)を整備予定。
参考URL:https://www.town.kosa.kumamoto.jp/q/aview/701/3530.html
関係者コメント
田嶋幸三 日本サッカー協会 会長
天然芝グラウンドの維持には散水等必要なものがありますが、今回はポップアップ型スプリンクラーを備えたサッカーグラウンドを整備する予定です。そして、来年の春には地域の方々や熊本県サッカー協会の方にご協力いただき、ポット苗方式による芝の植え付け作業を行う予定です。皆で作り上げる芝生のグラウンドは復興のシンボルにふさわしいものと思っております。来年秋には完成したグラウンドで地域の子どもたち、学生、大人、シニアの選手たちがいきいきと駆け回る姿や地域の方々が交流する姿が見られることを楽しみにしています。
北岡長生 熊本県サッカー協会 副会長
熊本で大きな地震がありましたが、全国からいろんな形で支援をいただきました。それについて、まずはお礼申し上げます。AFCから地震復興の支援があるということで、日本サッカー協会と打ち合わせをしながら、それをどういうふうに使うか協議した結果、甲佐町にグラウンドづくりの計画がありましたので、その一助になればということになり、この話が進んでいきました。今日調印式を迎えるということで、地元甲佐町のサッカーファンの皆さま、そして私たち熊本サッカー協会も一丸となって、グラウンドが出来上がるところに協力しながら、また(グラウンドの完成を)楽しみにしています。まだ熊本は復興が途中ですので、グラウンドが使えないところがいっぱいあります。そういう中でグラウンドができるということは本当にありがたいことです。
奥名克美 熊本県甲佐町 町長
(甲佐町は)町営グラウンドを持っていますが、現在仮設住宅を建設しており、スポーツをする場所が制限されている現状があります。今回日本サッカー協会、アジアサッカー連盟からの熱いご支援により、被災地支援の一環として甲佐町に対して、天然芝のサッカーグラウンドを整備・寄贈していただくことになりました。このことにより、本町の復興事業のシンボルとして計画している一級河川の緑川河川敷の安津橋総合公園整備に一層拍車がかかるものと大いに期待していますし、今回のご支援を町民一同心から感謝しております。