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サッカーにおけるケガや病気に関する疫学調査(JFA-Survey)がスタートしました
2020年06月02日
ケガをしたり、病気になってしまうとスポーツができなくなります。ケガや病気をする前に予防できれば一番いいのですが、予防をするためにはまずどのようなケガや病気が多いのかをきちんと知ることが必要です。
ヨーロッパではプロサッカーリーグやUEFAチャンピオンズリーグなどでケガ(外傷・障害)や病気(疾病)の発生状況を毎年調査しています。日本でもこれまでチーム単位での調査や、Jリーグ公式戦での調査は行われていましたが、トレーニングでの発生も含めて年間を通じての外傷・障害、疾病の発生状況については把握しきれていませんでした。
そこで日本でも2019年から、Jリーグや日本サッカー協会(JFA)育成カテゴリーのチームが参加するパイロット調査が開始され、2020年より正式にJFA-Surveyとして開始しました。
JFA-Surveyのサマリーは毎年報告していく予定です。
JFA-Surveyとは
サッカー選手のケガや病気の状況を知るために、2019年にJFA医学委員会傘下の調査・研究ワーキンググループにより開始された調査・研究プログラムで、現在はサーベイランス部会にて取り扱っています。
JFA-Surveyの目的
継続してデータを蓄積・解析することで日本サッカーにおけるケガや病気の発生状況を把握し、調査結果を各チームや選手にフィードバックすることでケガや病気の予防につなげることを目的にしています。
調査項目
活動時間や活動内容、ケガや病気の種類、受傷した状況やパターン、反則の有無、復帰までに要した日数など
2019年参加チーム数
Jリーグ17チーム、JFA育成5チーム
2020年参加予定チーム数
Jリーグ26チーム、なでしこリーグ2チーム、JFA育成5チーム(予定)