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第17回日本サッカー殿堂 掲額者決定のお知らせ
2020年09月10日
日本サッカー協会は、第17回日本サッカー殿堂に、木村和司氏(投票選考)とフィリップ・トルシエ氏(特別選考)を掲額することを決定しました。
これにより、日本サッカー殿堂(日本サッカーミュージアム内地下1階)に掲額された方々の総数は、今回の2名を加え82名と2チームとなります。
投票選考(1名)
5名の候補者にて投票を実施しました。
〇木村 和司(109票/得票率77.3%)
殿堂委員会にて、60歳以上で日本サッカー界に顕著な貢献をしたプレーヤーを対象に候補者名簿を作成し(今回候補者は5名)、7月に投票。得票率75%以上の方が掲額対象となります。投票方法は1人2票の記名投票。投票依頼数は165名で、有効投票数は141票でした。
木村 和司(きむら かずし) 1958年7月19日、広島県生まれ
広島工業高校時代から技巧派の右ウイングとして知られ、1977年には(所属:明治大学)U-19日本代表としてAFCユース選手権に出場した。1981年にJSL日産自動車入り。当時2部にいたチームを1部へ導いた。攻撃的MFにコンバートされてゲームメーカーとしての才能が開花し、右足の正確かつ鋭いカーブをかけたキックでチャンスを演出、自らも得点を重ねた。
1986年には、西ドイツから帰国した奥寺康彦とともに初の国内プロ選手に。JSLで2回、天皇杯では横浜マリノス時代を含め6回の優勝を誇る。サッカー担当記者が選ぶ年間最優秀選手賞に3度選ばれている。
日本代表には明治大学2年生時に選出され、国際Aマッチ54試合出場26得点。FKからのシュートは特筆され、日本代表でも大きな武器となった。なかでも1986年メキシコ・ワールドカップを目指す戦いで、最終予選のホームゲームで韓国を相手に決めたゴールは語り草となっている。
現役引退後は2001年にフットサル日本代表監督、2010年には横浜F・マリノス監督に就任し、後進の指導にあたった。
木村和司氏コメント
まずは、新型コロナウイルスの感染拡大が収束しないなか、私たちの生活を支えてくれている医療従事者や物流事業者、スーパー・ドラッグストアなどの販売員の方々をはじめ、「最前線」で働かれている多くの皆さまに、心より感謝の意をお伝えします。
野球少年だった私がみるみるうちにサッカーにのめり込んでいったのには、恩師である浜本敏勝先生(大河FC)の存在がありました。『わがまま(われがまま)』なプレーを貫けたのは先生のおかげです。そして、常に「プロ」への思いを持っていた私の「プロ」としての意識をさらに高めてくれた加茂周さん。仲間の大切さや温かさ、チームを超越した繋がりを教えてくれた森孝慈さん。このサッカー人生で出会い、共にプレーした仲間やスタッフ、全ての方に感謝しています。
近い将来、不安なく、スポーツを、サッカーをみんなが笑顔で楽しめる日が戻って来ることを祈っています。
特別選考(1名)
フィリップ・トルシエ(Philippe TROUSSIER) 1955年3月21日、フランス生まれ
1998年に日本代表監督に就任し、2002FIFAワールドカップ™でチームを初のベスト16に導いた。日本代表を率いた4年間でFIFAコンフェデレーションズカップ準優勝(2001年)、AFCアジアカップ優勝(2000年)を果たす。同時にU-23日本代表、U-20日本代表の監督を兼務し、1999年にはFIFAワールドユース選手権(現FIFA U-20ワールドカップ)で日本がFIFA大会で初めて準優勝、2000年のシドニーオリンピックではベスト8に進出した。
1983年に監督キャリアをスタートさせた同氏はフランスやアフリカ各地、中国のクラブを指揮し、ナイジェリアや南アフリカ、カタールなどで代表監督を歴任。2020年現在は、U-19ベトナム代表監督を務めている。
2000年にAFC最優秀監督賞を受賞。
フィリップ・トルシエ氏コメント
日本サッカー殿堂に私の名前が刻まれるとの大変栄誉あるお知らせをいただき、驚くと共に感謝しています。日本サッカー協会での活動経験は私のキャリアの中でも忘れることのできない大変貴重なものでした。決して全てがスムーズに進んだ道のりではありませんでしたが・・・私のせいですね。日本代表チームのパフォーマンス向上に携わらせていただいたことが今回の栄誉ある決定に繋がったと大変嬉しく思います。
日本サッカー殿堂掲額式典について
掲額式典は例年9月10日に開催していますが、今年は新型コロナウイルスの影響により延期しました。あらたな開催日時は決定次第お知らせします。
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