ニュース
2021年度JFA女性リーダーシッププログラム 第2モジュールを開催
2021年08月02日
7月31日(土)、8月1日(日)の2日間にわたって、JFA女性リーダーシッププログラム 第2モジュールが開催されました。今回はオンラインでの開催となりましたが、受講生全員が積極的に発言し、活発な学びの時間となりました。
1日目のテーマは「アサーティブコミュニケーション」。他者そして自己を尊重するコミュニケーション手法であるアサーティブコミュニケーションは、組織を牽引するリーダーに必要な知識、対話スキルとして、今年度からカリキュラムに組み込まれています。理論の講義を受講後、グループでは様々なケーススタディに取り組み、ロールプレイングを行いました。受講生たちは言語での表現力に加えて、非言語表現の重要性も学び取っている様子でした。
2日目の午前中は「メディアコミュニケ―ション」をテーマに、日ごろ女性競技・女性アスリートに関わる受講生たちだからこそ改めて知っておくべきメディアコミュニケーションの価値や、リスクマネジメントに関する講義を行いました。午後は「ハラスメント」に関して理論や事例を交えながら学び、発生したハラスメント案件に対し組織のトップ層としてどのような対応をすべきか、どのような組織体制を築くべきか、受講生全員で議論し考える時間を設けました。
昨年開講した本講座は、サッカー界の女性経営人材同士の意見交換、ネットワーキングも重要な目的の一つとしています。受講生の所属先は、都道府県サッカー協会やWEリーグ所属クラブ、なでしこリーグ所属クラブ、統括団体と多岐にわたりますが、サッカーの普及と発展のために日々尽力している点は共通しています。受講生たちは、講義中に様々な意見を交換し議論しながら、互いに気づきや学びを得ています。次回は、8月末に第3モジュールを開催し、クラブ経営やスポーツの社会的価値に関する講義が行われます。次回までの約1か月の間にも、グループ課題や自組織へのフィードバック、ビジネスオンラインコースの受講など、課題が多数提示され、それぞれの職場・組織においても今回の学びの実践を目指します。
受講生コメント
片貝仁子 副会長(公益社団法人富山県サッカー協会)
第2モジュールの講義では、ブレイクルームに分かれて、少人数でディスカッションしたり、意見をまとめたりしました。そうすることで、学びがより一層深まったように思います。特に今回は人との関係性について考えることができました。「アサーティブコミュニケーション」では人が人と直接関わる時の心遣い、「メディアトレーニング」では人との関係の間にマスメディアやSNSが入ってくることでの注意、心構え、そしてセクシュアルハラスメントへの対応と、どれも今問題になっていることが課題となりました。自組織でコンプライアンス研修会もあったところですが、これからの女子サッカー、女子スポーツの発展を考える上で、私ができることとして組織への働きかけは急務であると強く思いました。
三上尚子 さん(ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)
第1モジュール同様、第2モジュールでも、ジェンダーの問題は自分自身が気づいていない無意識の中で当たり前だと過ごしてきたことがたくさんあるとさらに感じました。実際の講義の中では、アサーティブコミュニケーションの重要性をしっかり言葉で整理することができました。また、ハラスメントの問題は、問題が起きない仕組み、対応などを自組織で確認し、現場で活かしたいです。
橋本紀代子 さん(大和シルフィード)
今回のテーマの一つにスポーツ界のハラスメントがありました。特に女性スポーツ界で直面する大きな問題の一つであり、非常に難しい内容でもあります。プログラムでの内容は男性も女性も関係なく皆が学んでいくべき内容ばかりですが、まずはここに参加している私自身が、女子サッカー界、女子スポーツ界に関わる人間として、自分事としてできることをやっていかなければと思っています。またメディアコミュニケーションの講義を通して、SNSやメディアがどんな反応するのか、発信する上での視点の重要性も学びました。現在開催されている東京オリンピックでも、選手やチームに対するSNSでの誹謗中傷が問題となっています。一方でポジティブな情報や反応を目にするとスポーツのチカラをまた再確認することもできます。今後さらにその可能性を守り、発展させていく必要があると感じ、モチベーションが高まった週末でした。次回も楽しみです。
漆間亜美香 さん(公益社団法人日本女子プロサッカーリーグ(WEリーグ))
第2モジュールはオンライン開催だったので、ディスカッションの時間や講義外の交流が限られてしまったことは残念ではありましたが、コミュニケーションやメディア、ハラスメントといったテーマの講義で、より実践的な内容かつ学ぶことも多かったです。特にアサーティブコミュニケーションの講義では、どのようにすれば自分の考えや気持ちをスムーズに伝え、良好なコミュニケーションを築けるか、自分の経験則しかなかったことを体系的に教えていただき、非常に整理されました。自分が苦手とする部分に関しても、表現や伝え方を色々と知ることができて有意義でした。また、各講義でのディスカッションを通じて、自分と異なる視点、気づかなかった視点での意見を聞くことができ、少し視野が広がった気がします。今回の学びを、単に知識として知っているだけではなく、自分のモノにできるよう意識していきたいと思います。
関連情報
関連ニュース
最新ニュース
- 大会・試合 2024/11/05 SHIGE選手、かつぴーや選手、Ax選手、Takaki選手に決定 FIFAe World Cup 2024™サッカーe日本代表
- 日本代表 2024/11/05 U-17日本代表 メンバー・スケジュール クロアチア遠征(11.09-11.20 クロアチア/ポレッチ)
- グラスルーツ 2024/11/05 「2024 IFCPF CPサッカーワールドカップ」へ男女日本代表が出場!
- グラスルーツ 2024/11/05 JFAユニクロサッカーキッズ in 北海道 1月18日(土)開催 11月5日(火)から参加者募集開始
- 大会・試合 2024/11/05 FC.西武台が歓喜の頂点到達 JFA 第12回全日本O-40サッカー大会