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女性リーダーシップシンポジウムを開催、WEリーグをテーマに議論を交わす
2021年10月26日
6月から開催されている「2021年度JFA/WEリーグ女性リーダーシッププログラム」の一環として、10月25日(月)に女性リーダーシップシンポジウムが実施されました。城西大学教授の山口理恵子氏がファシリテーターを務め、サンフレッチェ広島レジーナの久保雅義取締役、AC長野パルセイロ・レディースで当リーダーシッププログラム第1期卒業生でもある加藤久美子取締役、WEリーグのシルバーパートナーであるパーソルキャリア株式会社の大浦征也執行役員、WEリーグ理事兼理念推進部部長の小林美由紀氏が「女子サッカーの意義・WEリーグの価値とは」というテーマで議論しました。
岡島喜久子WEリーグチェアによるあいさつ、FIFA Chief Women’s Football Officerのサライ・ベアマン氏による特別基調講演の後、登壇者によるパネルディスカッションが行われました。
S広島RとAC長野は、9月12日(日)に開幕したWEリーグに参入しています。久保氏と加藤氏がそれぞれWEリーグに参入した理由を語り、パーソルキャリアの大浦氏はシルバーパートナーになった理由について「自分たちと同じ世界観で取り組みができるのはWEリーグしかなかった」と説明しました。
その後はWEリーグの理念や理念推進日について議論が交わされ、久保氏は「理念も大事ですが、活動がしっかりしていないと理念は伝わらない。男子チームや地域も巻き込んだ活動を行い、知ってもらうことで理念が広がっていくと思います」と語りました。
また、女子サッカー発展の可能性についての議論では、加藤氏が「選手のプロ意識に行動がもう少し追いついてくれば、より大きな手応えを感じられるようになるはず」と期待を寄せました。
また、大浦氏は人材サービス会社の立場から「プロ化がイコール、アスリートのセカンドキャリア問題を生み出す」と言及。選手、リーグの双方が意識しながら取り組むことで、子どもたちが安心して目指せるリーグになるはずだと語りました。
コメント
久保雅義 サンフレッチェ広島レジーナ取締役
皆さんと共有しながら一緒につくり上げていくことが大事だと思います。今回の熱量がずっと続き、常に新しいものを積み上げていくような形にしないと発展していかないと思いますので、またこういう場を設けていただければと思っています。
加藤久美子 AC長野パルセイロ・レディース取締役
1期生として参加し、サッカーを何も知らないところからいろいろなつながりができたこと、2期生の皆さんがこんなにもWEリーグのこと、サッカーのことを考えていらっしゃることに感銘を受けました。WEリーグに期待するとともに、ファンの方々から「このチームを一緒に育てたい」と思っていただけるようなチームづくりをしていきたいと思っています。
大浦征也 パーソルキャリア株式会社執行役員
この取り組みがサステナブルな状態になり、日本全体でダイバーシティ&インクルージョンやイコリティーを実現していくことにつながればいいなと思います。スポーツ業界の中でもWEリーグは注目されています。一般企業からも女性活躍というムーブメントの中で期待されている部分がありますので、ぜひWEリーグの理念が実現した日本社会へとつながるきっかけになればと思います。
小林美由紀 WEリーグ理事兼理念推進部部長
いろいろなことを継続し、熱量をもっと大きくして次の世代に繋いでいくことが大切だと思いますし、今回、2期生12名が加わり24名のリーダーシップの仲間ができました。そこを核とし、いろいろな方に関わっていただきながら社会全体を変えていって、一人ひとりが輝く社会を作っていければと思います。
山口理恵子 城西大学教授
今後も引き続き、多くの人と話し合いをしていきたいと思います。まだまだ課題はたくさんあると思いますが、スタートしたからには加速していくしかないと思っています。