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高校生と日本サッカーの未来を語り合う ~子ども会議U-18 DAY3レポート~

2022年01月13日

高校生と日本サッカーの未来を語り合う ~子ども会議U-18 DAY3レポート~

サッカーに関わる子どもたちが日本サッカーの未来を語り合う「子ども会議U-18」のDAY3が2022年1月10日(月・祝)にオンラインで開催され、14人の高校生が参加しました。

会議最終日のこの日は、特別ゲストとして元日本代表の播戸竜二さんが参加。「皆さんからこれからの100年に向けての話を聞けるのは僕自身にとっても勉強になりますし、皆さんの意見を参考にしながらいろいろ考えていきたいと思います」と挨拶しました。

この日のテーマは「次の100年に送る決意」。まずは会議の冒頭にいつも流されていた、JFA100年の歴史をまとめた映像を改めて視聴し、それぞれが感じたことをチャットに書き込みます。「苦しい時代があったから今がある」「世界との差が確実に縮まった」「試合環境が良くなった」など、それぞれが過去から現在までの日本サッカーの変化を感じているようでした。

その上で、3年後、10年後の未来に自分がどんな形でサッカーと関わっているかを予想し、順番に発表していきます。参加している高校生にとって、3年後は10代後半から20代前半の年齢。「大学でプレーする」「スポーツ栄養学を学ぶ」「プレーしながら指導者ライセンス取得に向けた勉強もしている」など大学などへの進学を見据えた目標を語り、社会人として活躍しているであろう10年後については「選手として日本代表」「小学校時代のコーチと一緒に子どもたちを教えたい」「海外クラブの経営に関わる」など、こちらも具体的な意見が出ました。

休憩後は日本サッカー全体の未来について考えていきます。「100年後へ、どんなサッカーライフを送っていく? サッカーがどうなっているといい?」、そして「100年後のために40年後、なにをする?」というテーマで、3~4人ずつに分かれてのグループワークを行い、出された意見を発表しました。それを踏まえて、今度は全員でのディスカッション。みんなで意見を出し合いながら100年後への決意を形にしていきます。

そして最後に、この会議に集まった高校生14人の「次の100年に送る決意」を決めました。それは「サッカーをもっと広める」、そして「シンプルにする」。メディアへの露出増加や子どもたちへの普及、大物外国人選手のJクラブ加入などでサッカーへの興味・関心を促すことがサッカーを広めるためには必要であり、より親しまれるためにはルール等をより分かりやすくすることが大切だという結論に達しました。

3日間にわたる会議を終え、参加者からは「これだけ熱意を持ってサッカーを語れる人が身近にいなかった」、「今日で終わってしまうのは残念なので、SNSでみんなとつながりたい」といった声が聞かれ、播戸さんも「こうした意見をみんなで出し合いながらつくっていけるサッカー界になればいいなと思います」と感想を語りました。

コメント

坂口淳 JFAスポーツマネジャーズカレッジ(SMC)ダイレクター
3日間、話していただいたこと、最後の決意や提言は、田嶋幸三JFA会長にも届くと思いますし、皆さんが出してくれた細かな意見や提言も、今後に生かしていけるようにしたいと思っています。

中田康人 東京都サッカー協会技術委員
3回の子ども会議のセッションに参加していただきありがとうございました。皆さんとリモートで話をして、どのような展開になるんだろう、と思っていましたが、非常に楽しかったです。

播戸竜二 JFA SDGs推進チームメンバー・JFAアスリート委員
若い方の意見を聞くことができてすごく良かったですし、こうした意見をみんなで出し合いながらつくっていけるサッカー界になればいいなと思います。サッカーは“言語”だと改めて思いましたし、こうやってサッカーや未来のことについて真剣に語り合ったことで、サッカーはすごいと感じました。どうすれば日本サッカーが強くなるのか、それぞれの立場で考えながら進めていきたいですし、みんなでより良いサッカー界を作っていけるよう、これからも一日一日を大切にしながら、明るく元気に、楽しみながらやっていきましょう。

杉山祐斗 さん(高校3年生)
サッカーは好きでやっているけれど、身近なところにサッカーについて熱意を持って語る人がいませんでした。ここでは、選手を継続する人やトレーナー、審判、コーチなど、目指す方向が様々で、違う考え方を持っている熱意のある人がいることを知ることができました。会長と直接話しができたり、普段できない体験ができて良かったです。

香川登輝 さん(高校1年生)
これまでのサッカーのこと、サッカーの現状、そして未来について、みんなと熱く話すことができて良かったです。DAY3では、播戸さんにも参加してもらい、話を聞いてもらいました。今回参加した中では一番年下だったけれど、みんな優しくて、楽しく参加できました。また、ここに集まったみんなとどこかで繋がりたいと思います。

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