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2023年度 JFA第7回理事会を開催
2023年07月14日
日本サッカー協会(JFA)は7月13日、JFAハウスとリモートで第7回理事会を開催しました。
理事会を前に、AFC U17アジアカップで優勝しFIFA U-17ワールドカップ(2023年11月10日開幕)の出場権を獲得したU-17日本代表の森山佳郎監督とFIFA女子ワールドカップを控えたなでしこジャパンの池田太監督がリモートで参加し、それぞれが世界大会に懸ける意気込みを語りました。
理事会では、2025年のFIFA U-20ワールドカップを目指すU-18日本代表の監督に船越優蔵氏が選任されたほか、「臨時的な施設整備事業制度」(6月の理事会で決議)を施行するに当たって策定した「JFAサッカー施設整備助成金2023交付要項」が承認されました。
また、全日本高等学校女子サッカー選手権の第33回大会(2024年12月開催)から出場チーム数を変更することも報告されました。2024年の第33回大会と2025年の第34回大会は52(47都道府県+5枠)とし、第35回大会以降は48チーム(47都道府県代表+1枠)の出場となります。
これは、出場枠を広げることによって女子チームの創出機運を高め、高校生年代の登録者数の増加を図ることを目的に変更するものです。また、2022年の栃木国体から少年女子の部がスタートしたことから、女子の中高生選手がそれぞれの地元でサッカーを続けられる環境整備も期待されており、同大会の改革が女子サッカー発展の一端を担うと考えています。
なお、第33回大会と第34回大会に出場する都道府県代表以外の5枠については、第32回大会の結果をみて決定することにしています。
そのほか、今年2月からスタートした「アクセス・フォー・オール(Access for All、以下AfA)」について報告がありました。
AfAは、誰もがサッカーにアクセスできる多様な機会と選択肢を提供しようという取り組みで、同ワーキンググループ(2023年2月に新設)は、JFAの理事やJリーグ、WEリーグ、Fリーグから選出されたメンバー7人で構成されています。これまで5回にわたってミーティングを行い、AfAに関する各団体の課題を共有。また、テーマごとに取り組みや課題について議論するほか、ジェンダー課題や障がい者サッカーについてディスカッションしたり、有識者を招いてLGBTQやトランスジェンダー、貧困や外国人(人種)に関する話を聞いたりするなどしてきました。
近年、トランスジェンダー選手の大会参加などについて各競技団体で議論が始まっており、サッカー界でも国際サッカー連盟(FIFA)や各国のサッカー連盟/協会で話し合われています。日本のスポーツ界にとっても社会に適合した明確な指針を策定することが急務であり、トップレベルの選手に関するポリシーとグラスルーツを含めた全体の方針を定める必要があります。
今後、ワーキンググループでは、これまでの議論の整理や来年1月の「アクセス・フォー・オール宣言」に向けた話し合いを進める一方で、分科会を新設してトランスジェンダー選手の競技参加に関するポリシーの策定とその運用について検討を進めていくことにしています。分科会のメンバーは、医学関係者、法務関係者、登録制度関係者、競技運営関係者、各団体関係者などを想定しています。
第7回JFA理事会の詳しい資料は、(こちら)をご覧ください。