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サッカーを通じて、子どもと青少年に良質なコンテンツを提供し、オンラインの有害性から守る「子どもと青少年のデジタル ウェルビーイングに関するイニシアチブ」協定締結

2025年03月19日

サッカーを通じて、子どもと青少年に良質なコンテンツを提供し、オンラインの有害性から守る「子どもと青少年のデジタル ウェルビーイングに関するイニシアチブ」協定締結

「子どもと青少年のデジタル ウェルビーイングに関するイニシアチブ」協定締結

日本サッカー協会(JFA)は、「子どもと青少年のデジタル ウェルビーイングに関するイニシアチブ」(以下参照)に賛同し、このイニシアチブに関する協定を締結しました。

「子どもと青少年のデジタル ウェルビーイングに関するイニシアチブ」は世界各地のリーディングカンパニーが集結して立ち上げたもので、子どもから青少年に健全で充実したコンテンツの利用を促し、悪質なコンテンツへのアクセスを制限することで青少年が良質な体験を得られるようサポートしていこうという活動です。

JFAの啓発活動

日本サッカーは、古くから「フェアプレー」を信条にサッカーの普及・振興に努めてきました。1989年に「フェアプレー・キャンペーン」をスタートさせ、1993年に開幕したJリーグと共にフェアプレーを推進。また、いじめを苦にした自殺が社会問題になっていた2007年には、“いじめをしない・させない強い心を持った子どもを育てたいとして「JFAこころプロジェクト」を立ち上げ、以来、サッカー選手をはじめとする各競技のアスリートらを「夢先生」として各地の小・中学校に派遣し、夢を持つこと、努力することの大切さを伝えています。

2009年には「大切に思うこと」をキーワードに「リスペクトプロジェクト」を発足。2015年には、関係者をはじめとするサッカーファミリーの価値観として「JFAバリュー」を発表しました。2019年には、その前年にユニセフが発表した「子どもの権利とスポーツの原則」に賛同し、「JFAサッカーファミリー安全保護宣言」を策定。2021年には「JFAセーフガーディングポリシー」を発表し、JFA公式WEBサイトなどオウンドメディアで広く発信してきました。

サッカーの指導現場で起こる暴力や暴言等の根絶はもちろん、ソーシャルメディアにおける中傷や差別的言動などの人権侵害がサッカー界でも問題になっていることから、JリーグやWEリーグをはじめとする各種連盟と共に、「全ての行動に責任とリスペクトを~SNSでの差別や誹謗(ひぼう)中傷をなくそう~」と題して声明文を発信するなどし、その根絶に努めています。

有益な情報の発信と啓発活動でデジタル ウェルビーイングを推進

サッカーは世界中で愛されているスポーツです。人々の交流や相互理解を深め、心身の健康や生きがいをもたらします。そして、「する」「見る」「参加する」といった多様な楽しみ方を通してフェアプレーや礼節、リスペクト精神を涵養します。

われわれはサッカーの力を信じています。JFAが行っているあらゆる活動を通して、「子どもと青少年のデジタル ウェルビーイングに関するイニシアチブ」を推進し、子どもたちや青少年、シニア層に至るまで多くの人々をエンパワーしていきます。

また、子どもたちの憧れの存在であるサッカー選手とこの考えを共有するとともに、全国のサッカーファミリーをはじめ、日頃ご支援いただいているパートナー企業やメディア関係者、自治体、企業・団体の理解と協力を仰ぎながら、サッカーを通じてスポーツが持つ多様な価値や有益な情報を発信し、子どもと青少年のメンタルヘルスとウェルビーイングの向上に努めてまいります。そういった意味でも今回の協定が、ソーシャルメディアの正しい使い方と有益な情報の発信拡大につながり、子どもたちの健やかな成長に寄与するものと考えています。

子どもと青少年のデジタル ウェルビーイングに向けた共通ビジョン

オンラインコンテンツに、子どもや青少年を育成し、楽しませ、つなげる力があることは疑う余地がありません。その力を最大限まで発揮させるには、子どもや青少年に向けたコンテンツの開発・配信分野を牽引している世界各地のパートナーの強みと影響力を活用することが重要です。

そのため「子どもと青少年のデジタル ウェルビーイングに関するイニシアチブ」(Youth Digital Wellbeing Initiative)では、若年層の生活にポジティブな影響を与える、年齢に適した質の高いコンテンツを開発・展開するという共通のビジョンを実現するために、世界中の業界をリードする企業が集まりました。

私たちは、子どもと青少年が健全で豊かなコンテンツに触れられるように努めるだけでなく、質の低いコンテンツが広まるのを防ぐことにも注力し、そうすることで、若年層のオンラインコンテンツ体験をより良いものに形成したいと考えています。この取り組みには、メディアリテラシーやデジタルシチズンシップを促進し、教室の内外での学習を促すほか、発達とウェルビーイングを支援するコンテンツに触れる機会を拡大することが含まれています。

責任あるプロダクト設計と、地域のニーズに合わせたコンテンツ制作を通じて、業界基準を引き上げ、多様な言語にわたって世界中の子どもと青少年のオンラインコンテンツ体験を良質なものにするべくパートナーと共に以下のビジョンを推進します。

年齢相応の選択肢を与え、オンライン上の有害性から守ることで、子どもと青少年の可能性を拓く

●多様な若年層を保護し、能力を引き出すために、プロダクト設計およびコンテンツ開発の初期段階から、子どもや青少年の個別の発達ニーズを考慮します。
●既存の基準に従って、教育、ドキュメンタリー、科学、芸術などの文脈を考慮しつつ、露骨な性描写や生々しい暴力的表現については、可能な限りデフォルト設定として年齢に応じた制限を設けます。
●メディアリテラシーやデジタルシチズンシップを含む、研究に基づいた家族や保護者向けの教材やツールに投資します。

子どもと青少年のウェルビーイングと質の高いコンテンツを推進する

●子どもや青少年の心を豊かにし、好奇心を刺激し、感動を与える、質の高い年齢に適したコンテンツの開発と、それらへのアクセスを支援します。
●子どもと青少年の健全なデバイス利用を促す機能を適宜有効にするほか、コントロール機能を提供します。
●自殺や自傷行為など、繊細なメンタルヘルスの話題を含む可能性があるコンテンツを視聴している子どもたちに対して、危機的状況に対応できる相談窓口を案内します。
●質が低く、有害となる可能性のあるコンテンツに触れる機会を制限し、子どもと青少年を保護するための対策を講じます。

「子どもと青少年のデジタル ウェルビーイングに関するイニシアチブ」の参画メンバー:(アルファベット順)

●Animaj
●Benesse
●BouncePatrol
●ChuChu TV
●CoroCoro Comic
●EBS Korea Educational Broadcasting System
●Japan Football Association
●Kedoo
●Khan Academy
●Leader
●Mauricio de Sousa Produções
●Miraculous Corp
●Moonbug
●The PinkFong Company
●The Wiggles
●TV Cultura
●Wildbrain
●YouTube

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