アジアサッカー連盟（AFC）が主催するビーチサッカーの指導者講習会であるAFC Beach Soccer Coaching Certificate Course Level 1が12月11日(日)～16日(金)に、高円宮記念JFA夢フィールドで開催されました。

ビーチサッカー日本代表監督でAFCインストラクターの茂怜羅オズ氏がAFCチューターとしてメインチューターをつとめ、同日本代表コーチの田畑輝樹氏とフィジカルコーチの田中章博氏、ビーチサッカー国際審判員の櫻田雅裕氏、ドクターの立石智彦氏、ビーチサッカー日本代表GKの河合雄介氏らにサポートしていただき、ビーチサッカーの指導者や現役選手ら10名が受講しました。

このコースはAFCの特化コースのひとつであり、ビーチサッカーの基礎的な指導ができる人材を養成することを目的としています。2017年よりAFCの大会に出場するチームの監督が持つべき資格と定められており、2025年にはレベル2の取得が義務化される予定です。

講習会内容

今後、各チームに戻り、60時間の指導経験を積んだ後、実技、筆記試験の結果を踏まえて受講生にライセンスが付与されます。

チューターコメント

茂怜羅オズ ビーチサッカー日本代表監督／AFCインストラクター
ビーチサッカー日本代表の田畑コーチらとともに、6日間のAFCコースを終えました。今回初めてメインチューターとして参加することができ、とても貴重な経験でした。
一緒に参加してくれた代表ドクターの立石先生、代表ゴールキーパー河合選手、代表フィジカルコーチの田中さんのサポートのおかげで様々な分野にフォーカスしたハイレベルなコースが行えました。このコースを通して、日本の将来のビーチサッカー指導者のために何ができるのか、何が必要なのかを考えさせられました。今後も、私の今までの経験や知識を最大限に生かし、日本のビーチサッカー普及とともに、ビーチサッカー指導者を増やしていきたいと考えています。

受講者コメント

奥山正憲 さん（レーヴェ横浜代表）
今回、AFCビーチサッカーコーチングコースLevel 1を受講させていただきました。
チューターのオズさんと田畑さんのもと、受講者もさまざまな経験を持っている方が集まり、僕自身学びが多く大変貴重な時間でした。
ビーチサッカー界は普及、強化など様々な面で課題を抱えています。今回の機会を通じてこの競技に関わる人や関心を持ってくれる方が増えることは問題解決には必要なことで、素晴らしいことです。「ビーチサッカーはサッカーを補完するトレーニングとして特に子どもたちに最適」と講義の中で話がありましたが、ビーチが持つ特性は子どもからアスリート、ご高齢者まで幅広く活用できて、誰もがメリットを得られる特別なサーフェスだと思います。
今回の機会を通じ、正しい知識を身につけ、競技の強化はもちろんですが、一人でも多くの方にビーチサッカーもしくはビーチの魅了を発信することで、ビーチで身体を動かす文化が日本で定着する未来を目指してこれからも継続した努力をしていきたいと思います。
今回の場を提供して頂いたみなさま、チューターの方々、受講者の皆様、本当にありがとうございました。

藤澤紘平 さん（ビーチサッカークラブ川崎代表、監督）
JFA夢フィールドという素晴らしい施設環境の中、日本代表監督でもあるチューターの茂怜羅オズ氏、田畑氏とともに過ごした6日間は、非常に多くの学びや気づきを得ることができました。また、全国のビーチサッカー指導者とのポジティブな意見交換や、質の高いトレーニングセッションは、自分自身の知見を広げ、今後の活動を高めていくために大変貴重な経験となりました。
今回改めて認識したことは、ビーチサッカー日本代表のワールドカップ優勝やオリンピック種目採用など、競技性を高めていくことはもちろん重要ですが、裸足でボールを蹴ったり砂場で運動することが、子どもの成長や人々の健康増進にとても有益だということです。そしてサッカーとフットサルとの親和性も高く、互いに連携を強化することで多くのメリットを享受できることも魅力だと感じました。
ビーチサッカーを取り巻く環境はまだまだ未整備の面が多いのは事実ですが、今回の受講生が各地域で中心となり、日本のビーチサッカー界を発展させ、より多くのプレーヤーを育成し、社会に対して価値のある活動へとつなげていけるよう協力して進んでいきたいと思います。