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高円宮記念JFA夢フィールド ピッチカリオカで2023年度第一回のビーチサッカークリニックを実施

2023年07月13日

高円宮記念JFA夢フィールド ピッチカリオカで2023年度第一回のビーチサッカークリニックを実施

6月23日(金)から25日(日)にかけて、高円宮記念JFA夢フィールド ピッチカリオカでビーチサッカークリニックを開催しました。

今回は関東ビーチサッカーリーグに参戦しているチームより、推薦された16名を対象に、田畑輝樹代表コーチが指導を行いました。最年少は15歳の選手、今後のビーチサッカーを担う選手たちに刺激となる場を設けられました。

実施前のミーティングでは、田畑コーチより「この環境に満足することなく、目指す場所はビーチサッカー日本代表であることをまず認識して欲しい」と、競争の中にいることを意識する声掛けがあり、「日本代表アイデンティティ「覚悟」「責任」「団結」「礼節」「誇り」は、代表に選ばれてから持てば良いものではない、今の段階から意識してほしい」と心構えについても伝えました。また、現在のビーチサッカー日本代表の取り組み内容、フィジカルデータなども紹介しつつ、今回のクリニック全体の狙いを伝えてスタートしました。

ビーチサッカー日本代表でも使用する「攻撃」「守備」「GKとの関わり」については、映像や図でも説明し、取り組んでいく内容を強調しました。

24日(土)午前には、ビーチサッカー日本代表のフィジカルコーチを務める鎌田豊氏にも参加いただき、代表でも行うフィジカルトレーニングを実施しました。選手たちは、普段よりも負荷のあるトレーニングに苦しい表情を浮かべるものの歯を食いしばって取り組んでいました。

今回のクリニックでは、より技術面の指導が多く、ビーチサッカー日本代表でも取り入れているフォーメーションも行いました。ゲストプレーヤーには、東京ヴェルディBSの上里琢文選手が参加し、選手目線からのアドバイスや実際に一緒にプレーし、細かな指示を出してもらいました。攻撃、守備ともに求められる動きに対し、選手からも積極的に質問に来るなど、クリニックは充実した内容となりました。

25日(日)午後には、レーヴェ横浜にご協力いただき、トレーニングマッチを実施しました。試合は15分ランニングタイムを5本行いました。これまでの取り組みを実践でどこまで理解しプレーとして表現できるかを田畑コーチは期待し、選手に指示を送ります。

試合では、所々で、練習どおりのプレーからシュートに持ち込めるシーンを作り出し、守備面に置いても理解した動きから連動出来ていた部分もありました。2ピリオドの得点に関しては、GKの関わりとフリーを作り出す動きがマッチしたゴールとなりました。しかし、プレッシャーの強度が上がり疲れが出てくると思ったプレーができず、安易なプレーを選んでしまう部分が散見されました。トータル3-6と敗れる結果になりましたが、個々の課題が浮き彫りとなる貴重な試合となりました。

クロージングでは、田畑輝樹代表コーチより「今後、この活動で得た刺激を自チームに持ち帰り、自身の成長はもとよりクラブへ良い影響を与える選手となってくれることを臨んでいます。君たちのことは今後も見ている。成長を見せて欲しい」と伝え、解散しました。

トレーニングマッチ

関東クリニックメンバー 3(0-1 1-0 0-1 1-3 1-1 )6 レーヴェ横浜
1p
4分 失点
2p
12分 尾崎雄大(BSC川崎)
3p
1分 失点
4p
5分 失点
10分 失点
10分 失点
13分 大下陸(レーヴェ横浜JUNG)
5p
11分 失点
14分 伊藤暸(BSC川崎)

選手コメント

伊藤暸 選手(BSC川崎)
この度は、素晴らしいトレーニングの環境を整えてくださった田畑さんをはじめとするJFAの方々のご協力に感謝いたします。
今回、2泊3日と、とても限られた期間の中で各々が持っている力を生かし、アピールする場として刺激を受ける環境の中トレーニングを行いました。
今回は様々な攻守についての戦術について学ばせていただきました。普段行わない戦術の中、多くの苦労がありましたが、今回学べた戦術はとても重要であり、自分の動き方を見つめ直す良い機会となり、成長に大きくつながりました。やはり、他チームの選手や田畑コーチなど見られている中でプレーするのは緊張が大きく、本来の力を出し切れずにいた自分がとても悔しいです。このような機会は何度も与えられるものではなく、また大舞台で戦うためにも、このような環境に負けずにプレーできるほどの自信が必要だと感じました。
フル代表を目指すためのトレーニングではなく、フル代表に入って世界一を取るためにトレーニングを行なっていく「覚悟」というものの足らなさを自覚させられると共に、もう一度自分を締め直す機会となりました。
今選抜トレーニングで学んだこと、強度の高さをチームに還元し、ビーチサッカー界全体のレベルを更に高くしていけるよう、また自身の技術、フィジカル、日々の行いのレベルを高めていきたいと思います。
改めて、今回のクリニックの環境を整えてくださった皆様、感謝申し上げます。

大下陸 選手(レーヴェ横浜JUNG)
今回クリニックに選ばれて、今までとは違う刺激や経験を得ることが出来ました。
これから上のレベルに上がるにあたって求められる基礎技術や運動量、決定力、状況判断、新しい戦術をすぐに理解し実行する対応力など今の自分のレベルでは全然足りないことを体験し気付かされました。
また、短い3日間の中で自分がしっかりとプレーで結果を出せたのが3日目だったので、そこは1日目から自分が良いパフォーマンスを発揮できるように日頃の意識からしっかりと変えて、自分のプレーを存分に発揮できるようにしたいと思いました。
あくまでゴールはここでプレーすることではなく、日本代表で結果を出すことなので、今回感じた刺激を忘れずに日頃の練習から意識を変えて、もっと一つ一つにこだわってプレーし自分が成長できるように頑張りたいと思います。
今回このような環境を作り、3日間協力してくださったJFAの皆様、3日間指導してくださった田畑さん、上里さん、鎌田さん、本当にありがとうございました。

中井遼貴 選手(バモスアラカーサ)
今回、JFAのクリニックとして3日間、素晴らしい環境に参加させて頂きました。
このクリニックでは田畑さんから、「オフェンス」「ディフェンス」「GK(ゴレイロ)の活用」という3点の軸を意識して基礎技術と戦術トレーニングを行いました。
私自身はGK(ゴレイロ)というポジションであるので、ゴールを守りつつも常に攻撃の起点となるので、3点全ての軸で教わることや意識することが新鮮であり、とても多くのことを学ぶことが出来ました。
個人的には、まだ周りのレベルに追いつかないといけない部分が多く悔しい思いをしたので、貪欲に追いつき追い越していかなければならないなと強く感じました。
だからこそ、普段の生活や練習からもっと意識を変えて取り組み、チームを勝たせられる選手になること、そして日本代表を目指し、そこで活躍する覚悟と感謝を持ちながら精進していきたいと思います。
最後になりますが、今井さんや田畑さんを始め、今回のクリニック開催にあたり、沢山のご関係者の皆さんには大変感謝します。

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