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JFAフットサルB級インストラクター研修会 開催報告
2017年01月06日
12月26日(月)~29日(木)の4日間、東京都内のJFAハウスとミズノフットサルプラザ千住にて、フットサルB級インストラクター研修会を開催しました。この研修会は2017年のフットサルB級コーチ養成講習会のインストラクターを養成するための研修会で、今回はJFAチーフフットサルインストラクターの在原正明氏を中心に、講義と実技でフットサルB級のカリキュラムにおけるポイントを学びました。また、U-20フットサル日本代表の鈴木隆二監督も参加し、講義や実技の中でフットサル日本代表のコンセプトも共有しました。
各日の実技では選手役として全国から約25名のフットサルB級保持者の方々にも参加いただき、フットサル指導者同士の意見交換と交流の場にもなりました。
今年、フットサルB級コーチ養成講習会は1月から4月にかけて、関東コース・東海コース・関西コースの3コースを実施し、約60名の指導者を養成する予定です。
参加者コメント
小西鉄平 JFAフットサルテクニカルダイレクター
4日間を通してフットサルB級コーチ養成講習会の内容を確認、検討する会を東京で実施しました。この研修会の目的は、B級講習会を担当するインストラクター同士が共通のポイントを意識すること、また参加してくださる指導者の方々へ何を一番大切に伝えるのが良いかなど、講習会がより良いものになるための、最終チェックの場であります。JFAチーフフットサルインストラクターの在原氏を中心に、実技、講義を実施し、今まで以上にインストラクター同士の共通認識が生まれ、とても良い活動となったと感じております。我々のフットサル指導者養成は、2008年よりフットサルC級を、2012年にはフットサルB級をスタートさせてきました。ライセンスの合計保持者数はまだ1200名程度であり、まだまだその人数を増やしていく必要があると思っております。
また、増やすと同時に質の向上、発展、共有を図っていくこともそれ以上に大事であると考えております。今回、オブザーバーとして全国からご参加いただいたフットサルB級保持者の方々にもお話をさせていただきましたが、代表強化も指導者養成も「このようにしていくべき」「このように進めたい」といったコンセプトは当然ありますし、それに沿って進めていくべきですが、それは変わらないことではなく、より強化、発展をしていくものだと思っております。その過程の中で、少しずつ変化が生まれることは不思議なことではないですし、そう有るべきだと思っております。今年はフットサルA級ライセンスの実施も予定しております。その内容構築にはフットサル代表監督として招聘したブルーノ監督、またU-20代表の鈴木監督、チーフインストラクターである在原氏や前川氏(現トルクメニスタンフットサル代表コーチ)、そしてJFAフットサルインストラクターの全てのノウハウを注ぎ込むつもりです。
フットサルを指導している方も、サッカーを指導している方も、また普段子どもたちと一緒にサッカーやフットサルを楽しんでいるお父さんやお母さんにもフットボールとしての原則は変わらない部分が多く、とても興味深くフットボールを学べる機会となっていると思いますので、フットサルの指導者講習会やリフレッシュ研修会にぜひ一度、足を運んでいただけるととてもうれしいです。
伊藤雅範 JFAフットサルインストラクター
今回、フットサルB級インストラクターを養成するための研修会を行いました。私はフットサルインストラクターとして2年間活動してきました。この2年間の活動の中で、多くの指導者の方々のフットサル、指導に対する情熱、熱意に接する事ができたことは大きな喜びでした。また、活動を通じて二つの確信を現場で感じてきました。一つの確信は、指導者育成が日本フットサル界を正しい方向に導くという確信です。正しいフットサルの知識・在り方をより広く、多くの人たちに与えて、フットサルの素晴らしさ、楽しさを伝えてほしいと思います。そしてもう一つの確信は、フットボーラーを育成するという観点でも育成年代でフットサルに取り組む事は大きなメリットがあるという確信です。サッカーという11vs11(U-12では8vs8)の局面で起こる原理原則はフットサルで学べます。少ない人数で、狭いコートで行うフットサルはサッカーと共通の原理原則がよりダイレクトに伝わり、ピッチに立つ選手は影響を受けます。育成年代の子どもたちの多くがフットサルをプレーしてくれれば、喜ばしい限りです。
今回は4日間、フットサルB級インストラクター研修会にフットサルインストラクターが集まり様々な意見交換を含め、よりよい日本フットサル界を目指し活動できたと思います。また、オブザーバーとしてフットサルB級保持者の方々に実技のお手伝いや様々な意見交換の場を設ける事ができました。同じ志を抱いたフットサル仲間が同じ認識や理解を共有する事は非常に有意義な事だと感じました。フットサルB級は、よりフットサルに特化した、専門性が高まるライセンスですが、いわば、フットサルの深み、おもしろみを伝えていく重要な段階だと捉えています。よりよい講習会を今後も、インストラクター一同、そして受講生の皆さんと共に創り出し、フットサルの魅力を広めていくために活動を続けていきたいと思います。