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女性対象のC級コーチ養成講習会 J-GREEN堺で開催
2017年12月01日
女性を対象としたC級コーチ養成講習会が11月23日(木・祝)、J-GREEN堺(大阪府堺市)で開催されました。本講習会は、なでしこvisionの実現に向けた『女子サッカー発展のためのマスタープラン』の「指導者養成」の取り組みの一つです。11月のコースにはなでしこリーグ所属の現役選手や指導者をはじめ、日本女子フットサルリーグの選手など12人が参加し、6泊7日の講習会を行いました。
講習はC級コースの規定である技術・戦術、コーチング法、指導者の役割、発育発達等の12テーマの講義とピッチでの実技、指導実践を行った他、JFAアカデミー堺の見学や、AFC女子U-16選手権、AFC女子U-19選手権のテクニカルスタディグループの報告を受講するなど、とても多くのことを学ぶ時間となりました。また、「C級コーチ養成講習会を受講するにあたって」というテーマで1人5分間のスピーチも行いました。受講生がお互い、それぞれのバックグラウンドを知るとともに、人前で的確に話を伝える有効な実習となりました。JFAは女性指導者の拡充のため、女性を対象とした指導者講習会を来年も開催していく予定です。
インストラクターコメント
大野真 ナショナルトレセンコーチ(女子担当チーフ)
今年1月に行った第1回目に続き、今回は2回目の講習会となりました。なでしこリーグ等でプレー経験のある受講生が多かったため実技のレベルが高く、また、それぞれのサッカーの戦術的な理解が深かったので質の高い講習会となりました。12名の受講生は実技、講義共に受講する態度が実に真面目で、中身の濃い講習になりました。規定の実技、講義に加えて、宿泊型の講習の利点を活かし、個人のスピーチや国際大会のTSGの報告、J-GREEN堺に併設するJFAアカデミー堺の見学なども盛り込み講習会の内容充実を図りました。普段、指導をすることに慣れていない受講生は最初の指導の実践では戸惑いを見せていましたが、日に日に指導に対する理解を深めて、最後の指導実践の試験では、追手門大学サッカー部の選手に対して堂々と指導していました。
今回の講習における受講生の真摯な態度、真剣さは素晴らしく、今後の活躍が多いに期待できると感じました。
受講生コメント
福永絵梨香 さん(大阪府)
指導経験が少なく不安でしたが、指導実践ですごく褒めていただいたので大きな自信になりました。コーチング法など、どのようにして良いトレーニングをつくりあげるかを学ぶことができ、これからの指導に活かしていきたいと思います。
松長佳恵 さん(千葉県)
指導実践は難しかったですが、インストラクターの方のアドバイスで最終的には良い緊張感の中、楽しく実践ができました。選手としてプレーしているときとは全く違う声掛けを学ぶことができ、来季のプレーにも活かせると思いました。
中村沙樹 さん(愛媛県)
実技の進め方としては、子どもたちに教えるやり方と指導者としての教え方の二通りを学ぶことができ、とても分かりやすかったと思います。インストラクターの方々も優しく、時に厳しく、将来指導者を目指すために必要なことをたくさん教えていただきました。