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現役のなでしこリーグ選手も参加。女性対象C級コーチ養成講習会を開催
2018年08月09日
日本サッカー協会(JFA)は、女性を対象としたJFA公認C級コーチ養成講習会を2018年7月から8月にかけて滋賀県で開催しました。これはJFA女子委員会が推進する女性指導者の拡充のため年間2回、女性対象JFAコースとして開催しているものです。連日の猛暑の中、受講生たちは講義と実技のハードなスケジュールを積極的にこなしながら、2度の指導実践も行いました。特に実技では高レベルなプレーを見せながら、指導者の目線も持ちつつ、笑顔でコミュニケーションしながら進めていく姿が印象的でした。
この女性対象のC級コーチ養成講習会JFAコースは、2019年1月にも予定しています。
インストラクターコメント
山路嘉人 ナショナルトレセンコーチ(女子、東北担当チーフ)
本講習会には、現役なでしこリーグの選手や大学生等含め、計9名の受講生が参加しました。猛暑の中、実技を10テーマと指導実践を2回、講義も7日間に渡り行いましたが、真剣に取り組む受講生の姿は、将来優秀な指導者になる資質を感じさせるものでした。殆どの選手が現役選手であり実技レベルが非常に高く、講義でも積極的に質問するなど、質の高い講習会となりました。また、1回目の指導実践では、オーガナイズの設定やプレーヤーへの働きかけに苦労している様子でしたが、2回目の指導実践では、コーチングの質や分析力が向上し、短期間でしたが飛躍的に成長する姿を見る事が出来ました。本講習会を開催する上で施設等の調整を頂きましたSAGAWA SHIGA FOOTBALLの指導者の皆様、補助プレーヤーとして参加頂きましたSAGAWA SHIGA FOOTBALL Jrユースの皆様に感謝申し上げます。
受講者コメント
近賀ゆかり さん(浙江杭州女子倶楽部)
今回C級コーチ養成講習会に参加してたくさんの事を学び、そしてサッカーの楽しさを再確認しました。選手とは違った目線からサッカーを見ることで今までは見逃していたようなプレーや考え方を持つことが出来ました。言葉で表現することでプレーひとつひとつに対しての意味を考え、よりよい方法は何かを今まで以上に考えました。沢山の事を感じる事が出来て、尚且つ現役選手である今、これを学ぶ事が出来て良かったと感じています。実際子供たちを指導して、吸収力の速さや成功体験での成長などを肌で感じて可能性は無限大にあるものだと実感しました。そしてやはりそこで大切なのはサッカーを楽しむことだと再確認しました。現役である今、そして引退してからも一人でも多くの人にサッカーは無限大の可能性があり、楽しいものだということ伝えていきたいなと思います。
福元美穂 さん(INAC神戸レオネッサ)
今回、私がこのコースを受講した理由は、選手として、もっと成長したい、もっとサッカーを楽しめるようなりたいと思ったからです。いつもと違う角度からサッカーに触れ、指導を受け、とても新鮮でした。頭も整理でき、今までやっていた同じような練習も、指導を受けた後は全く違うように思え、とても楽しく感じています。サッカーだけではなく、発育発達のことや、メディカル的なことも勉強させてもらいました。まさに今、私は第二次ゴールデンエイジの時だと思っています。第二次ゴールデンエイジが来るか来ないかは自分次第です。選手である今、受講できて本当に良かったと思います。この機会を与えたくださった日本サッカー協会、準備してくださった沢山の方々、快く送り出してくれた所属チームINAC神戸、私たちの初めての指導を受けてくれた、SAGAWA SHIGAの子供たち、皆様に感謝です。そして、一緒に受講した8名の仲間のお陰で充実した7日間になりました。今回得た経験や知識、サッカー仲間を大切にこれからのサッカー人生に生かしていきたいと思います。
駒沢優香 さん(滋賀ユナイテッドMFC)
私が今回受講したきっかけは、現在自身がサッカースクールのコーチをしている中で、徐々に教えるということに対しての責任を感じたからです。そして、選手の上達したい、うまくなりたいという気持ちに応えるにはやはり、指導者がしっかりとした指導の知識を身に付けなければいけないと思ったからです。C級コースを受講して、サッカーを自分が選手としてプレーしていた時には気づくことができなかったことを学べたり、指導者は目の前の選手をどうしたら成長させることができるかという考えを持つことであったりと自分に今までなかった考え方、発想を身に付けることができました。今回は女性対象のコースだったので講義や実技以外の時間でも、受講生の皆さんのさまざまな話を聞くことができとても充実した時間となりました。この経験で受講前よりも指導者の楽しさ、やりがいを感じたので、今後、自分の指導者としてのスキルをもっと伸ばしていきたいと思います。
花﨑玲奈 さん(バニーズ京都SC)
私が受講したきっかけは、スクールコーチを始めて指導についてより学びたいと思ったことと、指導について学ぶことで自分自身のプレーヤーとしての幅を広げ、これからに繋げたいと思ったからです。実際に受講させていただき、今回は現役選手が多く参加していたこともあり一緒にサッカーに取り組むことですごく刺激になりました。指導については子ども達への関わり方、言葉のチョイスやタイミングなどたくさん学びました。褒め方、引き出し方、導き方、そして見守ることの大切さ…全てが必要だと感じたので、これから指導に関わる上で意識していきたいです。また、今回の講習会で紹介があったある言葉が印象に残りました。『指導者は選手の未来に触れている』です。子ども達の未来に触れることが出来るのはすごく素敵だと感じました。と同時に今後も、より責任を持って子ども達に寄り添い関わっていきながら一緒にサッカーを楽しみたいです。さらに今回、本当に最高のスタッフのみなさんと、最高のメンバーで明るく楽しく、そして助け合いながら充実した1週間を過ごせてとても貴重な経験となりました。本当にありがとうございました。これからもサッカーでの繋がりを大切にし、今回の学びをプレーや指導に生かしていきたいです。