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女子GKキャンプで、JFA指導者公認研修を開催
2019年02月07日
J-GREEN堺で実施した女子GKキャンプでは、トレーニングキャンプと並行してJFA指導者公認研修を2月2日(土)に開催しました。女子GKキャンプでの公認研修は今回で二回目の開催で、トレーニング見学や講義を通じて、GKトレーニングのコンセプトの共有、指導者のレベルアップを図ることを目的としています。GKコーチはもちろんのこと、フィールドの指導者からの興味も高く、全国各地から合計18名の方が参加しました。
講習会でのトレーニング見学や講義の他に、グループディスカッションを行うなど、研修を通して女子GKの取り組みや課題について多くを共有する貴重な時間となりました。
インストラクターコメント
西入俊浩 ナショナルコーチングスタッフ/ナショナルトレセンコーチ
今回のリフレッシュ研修会は、トレーニング見学、レクチャー、グループディスカッションという内容で研修会を実施しました。レクチャーでは女子GKの育成に関して、女子GKキャンプ、エリートプログラム女子U-14/U-13、ナショナルトレセン女子U-14、女子U-15トレーニングキャンプでのGKの取り組みにおける課題や成果を伝え、共有する時間となりました。テクニカルスタディグループ(TSG)の報告として、2018年のFIFA U-20/U-17女子ワールドカップの2つの世界大会の報告を、GKの分析を中心に映像を交えながら行い、各年代の世界のトップクラスの女子GKに関して、大会での様子を含めて、世界の現状を見ていただきました。また、U-20日本女子代表チームGKの、大会に向けた取り組みや様子をトレーニングやゲームの映像を交えて伝え、育成からの積み上げの重要性を再確認する場となりました。
研修会では、各グループに分かれてグループワークを実施し、実際に女子GKキャンプの活動を見学し、女子サッカーにおけるGK選手の育成の現状を見ていただき、レクチャーでの日本女子サッカーにおける女子GKの育成、世界の女子GKの現状を共有したなかで、今後『世界で輝く女子GK選手を育てていくには』というテーマのもと、「発掘、普及、育成、強化、指導者」の5つをテーマに各グループでディスカッションをし、グループごとに発表を行いました。受講されたみなさんが、オープンマインドな姿勢でトレーニングについてディスカッションしながら見学する姿や、インストラクターに質問をしたり、グループワークでも活発なディスカッションが行われ、プレゼン発表においても、みなさんが女子GK選手に対してどのような形で育てていかなくてはならないかを熱い想いで発表していただきました。研修会のまとめとして、女子GK育成について現状や今後に向けて受講されたみなさんと共有することができました。ご参加いただいた皆さまに感謝いたします。ありがとうございました。
参加者コメント
大橋央尚さん(大阪大学体育会サッカー部)
U-23、U-12と年代の別れている女子の実技を間近で見ることができ、より具体的なイメージを持つことができました。また、実施にGKコーチの方々がどのように声をかけているのかも聞くことができました。講義では、特にU-20女子ワールドカップの実際の様子を聞くことができたのは何よりも良かったです。
小野寺隆彦さん(エスポラーダ北海道)
普段はフットサルチームで指導していますが、女子チームも保有していることもあり、また女子チームにGKの専門コーチがいないことから、女子GKの勉強させていただきたいと思い参加しました。トレーニング見学では、基本を重視するU-12と実践的なU-23のどちらも見ることができとても良かったです。U-20/U-17女子ワールドカップTSGの講義では、実際に世界を見たリアリティある内容でとても勉強になりました。北海道でもこのような研修会が行われればと感じました。
石上智さん(ひげウッチーサッカースクール)
この年代の、また女子のGKのトレーニングを見るのは初めてでした。一番印象があるのは身体のやわらかさと全体の雰囲気の明るさです。普段からこのメンバーで一緒に練習しているこのような雰囲気で、お互いに良い声かけでコミュニケーションがとれているように感じました。講義ではメンタル強化についての話題で、選手に目的を持たせて責任感を持たせることが大切、ということが印象に残りました。