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女子GKセレクションキャンプ、三日間の活動を終える

2021年12月07日

女子GKセレクションキャンプ、三日間の活動を終える

12月3日(金)から5日(日)、千葉県千葉市で女子GKセレクションキャンプを開催しました。このキャンプは、なでしこジャパン(日本女子代表)のGKを目指す意欲ある選手を一般公募で募り、応募選手の中から参加者が選出されます。中学1年生から3年生を対象とした今年度は約60名の応募があり、その中から22名の選手が選出されました。

このようなキャンプに初めて参加する選手がほとんどでしたが、選手たちはオープニング時に説明された新型コロナウイルス対策を理解し、活動に臨みました。集合時は緊張の様子が見られた選手たちですが、ピッチに立つと、全国のGK仲間との距離を縮め、元気な声を響かせました。トレーニングはU-13、U-14/15の2グループに分かれて3日間で4回実施、GKの基礎などを学びました。また、ミーティングでは、コンディショニングのレクチャーを聞いたり、自身のプレーを映像で振り返りながら分析しました。本キャンプにチャレンジしようと全国から集まった22人のGKたちは、限られた時間のなかでも、トレーニング、オフザピッチプログラム、普段の生活の時間を通して成長した姿を見せていました。選手たちはそれぞれの活躍と、また再会することを誓い合い帰路につきました。

コーチ・選手コメント

井嶋正樹 GKサブチーフコーチ(JFA)
今回の女子GKキャンプは、一般公募の中からU-13〜U-15カテゴリーのGK22名を選出し、コロナ禍の影響がある中でも、多くの方々のご理解とご協力のもと、実施することができました。
初日のミーティングの中で「なでしこらしさ」と「世界基準」という2つのテーマで理解を高めました。今後の自分自身の成長に必要な心構えの「なでしこらしさ」については、ひたむきに、明るく、芯が強い、礼儀正しいを確認し、ピッチの中でも外でも意識して取り組んでくれました。「世界基準」については、東京オリンピックのGKの映像を用いて、世界のトッププレーヤーが「なぜ、良いプレーができるのか?」ということに関して、GKのプレーの3局面(①ボールにプレーする前 ②ボールに対するプレー ③ボールにプレーした後のサイクル)と「良い準備」の重要性について理解を高めることができました。また、成長のために今、何を習得すべきかという点においては、基本技術の重要性を確認することができました。2日目のミーティングでは、自分達のプレーの「映像分析」を行いました。前日のミーティングでGKのプレーの3局面の理解が高まっていることもあり、お互いの良いプレーに対して、「なぜ、良いプレーができているか?」ということについて、選手間で多くの意見が飛び交いました。ピッチの上でも選手達が各トレーニングのテーマを理解し、「良い準備」を意識しながらプレーすることができ、その中で選手自身が成果と課題を理解して、さらに積極的なプレーを繰り返してくれました。
短期間ではありましたが、選手達が積極的に活動に取り組んでくれたおかげで、充実した活動となり、選手達の成長を感じることができました。
最後になりますが、今回の女子GKキャンプを開催するにあたり、ご理解とご協力をいただいた皆様に心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

内海佑南 選手(SEISA OSAレイア湘南FC U-15)
私はこのキャンプに参加してオンザピッチ、オフザピッチで学びを実行することができました。オンザピッチでは、ポジショニングやコーチングなどを重点的にトレーニングし、チャレンジできるときには怖がらずに前に出るという意識を持ちながらプレーしました。また、キャッチした後の攻守の切り替えや、パスした後のカバーなど次のプレーを考えることを意識しました。オフザピッチでは、トレーニングの映像を見て、自己分析し、次にどう活かすかを考えました。このキャンプに参加して、新しい仲間も増えて、とても充実した3日間でした。このキャンプで学んだことをチームでも引き続きがんばっていこうと思います。

福田知未 選手(五戸スポーツクラブ)
自分の足りないところをこのキャンプでたくさん見つけることができました。近くでシュートを打たれるのがとても怖くて、いつもゴールにへばりついていました。しかし、このキャンプで前に出て止める練習をして、今は自信を持って前に出れるようになりました。コーチがわかりやすく教えてくれたので、すぐに頭に入りました。 「なでしこらしさ」の「ひたむきさ」が私に不足していると気がつきました。他の選手はボールがラインから出るまで取りに行ったり、難しいボールも頑張って取りに行っていて負けられないと感じました。プロの選手は、自信をもってプレーしていて頼れるキーパーです。私も自信をもってプレーをして、クラブチームだけでなく、いろいろな人から頼られるキーパーになりたいです。そのために、今できることにしっかり取り組み、世界一のキーパーになれるよう努力していきます。

野呂涼華 選手(FC千葉なのはな Cute)
今回、活動歴や地域が異なるメンバーと3日間生活を共にしました。私は小学5年生からGKを始めましたが、私より長くGKとして活動している選手、今年GKを始めた選手がいたりと、活動歴が幅広く異なる選手と一緒に協力し合ったり教えあうことができ、とても楽しかったです。そこから新しい気付きがあり、様々な角度から自分を分析するように心がけるようにもなりました。ミーティングで、「なでしこらしさ」についての話を聞き、そのなかでも「ひたむきさ」の大切さを学び、私は常に意識することを心がけるようになりました。これからチームへ帰っても今回の体験を忘れずに活動していきたいです。

濱田桃奈 選手(クローバー米子フィオーレFC)
今回、GKのプレーはもちろん、ピッチ外でも礼儀についてなどたくさんのことを教わりました。礼儀はプロのサッカー選手にとってとても大切なことだと感じました。また、「なでしこらしさ」、「世界基準」の話を聞き、自分に足りていないところを見つけることもできました。プレーの面では、特にポジショニングについて学ぶことができました。私はポジショニングがずれていることがあったので、今回教えてもらったことを活かしていきたいです。そして、今回学んだことやこれからたくさんの経験をして、将来、なでしこジャパンに入って、多くの人が憧れる存在になりたいです。これからもがんばります。

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