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2022年度2回目となるナショナルGKキャンプが終了

2022年07月11日

2022年度2回目となるナショナルGKキャンプが終了

7月8日(金)に福島県にあるJヴィレッジでスタートした今年度2回目となるナショナルGKキャンプが3日間の活動を終えました。

このキャンプはU-14/U-13年代におけるポジション別指導・育成というテーマのもと、将来の日本代表GK、世界一のGKの育成を目的に実施しています。トレーニングは選手3~4名対してGKコーチが1名つく形で個別性を重視したグループで、現在のGKに求められるテクニックの習得と向上を目的として実施されました。今年度は、第1回がU-14対象、第2回はU-13対象、10月に開催予定の第3回はU-14 10名、U-13 10名での実施を予定しています。

本キャンプは、招集した20名の選手を実際に見て評価を行い、テクニックのレベルに応じてグルーピングを行いました。各選手、課題が異なる中、それぞれの選手に則したトレーニングを行うことで選手に最大限の刺激を与えることを目的としています。トレーニングセッションごとにJFA GKプロジェクト テクニカルアドバイザーであるフランス・フック氏も含めてコーチングスタッフ間でディスカッションを行い、常にアップデートをしながらトレーニング計画が立てられました。

トレーニングは第1回同様、常にゲームシチュエーションを想定しながら、この年代で身につけておかなければならないGKの基礎テクニックの習得を目的に実施されました。また選手たちのプレーを担当コーチが実際に見て、個別のスキルレベルを確認しながらレベルに応じてフレキシブルにメニューを調整しながら行われました。

選手たちは、コーチたちの指導を真剣に聞きながらトレーニングに取り組みました。さらに、フィジカルフィットネスプロジェクトの矢野由治氏およびユース育成チーフの小粥智浩氏も帯同し、フィジカル測定、ムーブメントプレパレーションの指導なども実施し、選手たちもフィジカルの重要性を認識していました。またアスレティックトレーナーの金山将大氏から身体の操作性・柔軟性の向上を目的としたストレッチについても選手たちに伝えられ、自身の課題と向き合いながら自チームに戻っても取り組めるメニューを指導され、早速選手たちは実践を行うなど大きな刺激を得ているようでした。

2日目夜には各選手とコーチ 1対1での個別ミーティングが実施されました。このキャンプで取り組んだ実際の自分のトレーニング映像から自分自身のプレーを見て、コーチングスタッフからフィードバックをしてもらうことで、自分事として、何が課題なのか、正しいテクニックを習得するためにはどうしたら良いのか、ひとつひとつ振り返りました。

そして最終日、トレーニングの最後に、コーチングスタッフから再びピッチ上で、今回のキャンプ全体を通してのフィードバックが行われました。各コーチからの言葉は、日常の自チームの活動へ戻り、自分の課題の改善や長所を伸ばすための宿題を持ち帰る上でより具体的に意識することが出来る機会になりました。

また、最後にはJFA GKプロジェクト テクニカルアドバイザーであるフランス・フック氏から、選手たちに向けて、プロの選手・SAMURAI BLUE(日本代表)の選手になるために必要な要素、また間違いなく、招集された彼ら自身が将来の日本サッカーを背負っているということ等の激励の言葉が送られました。選手たちは、それぞれの目標を実現するために、まだまだ多くのステップを踏んでいかなければなりませんが、ひとつひとつ課題をクリアしていき、一歩ずつ確実にステップを踏みながら取り組んでくれると思います。

事業終了後も、コーチングスタッフ、テクニカルスタッフが協力して、細分化したフィードバックやトレーニング映像を各所属先に送付を予定しています。

日常に戻っての活動にいかせるように、具体的なフィードバックが与えられ、今出来ないことを一つずつ出来るようになって、最終的にはSAMURAI BLUEで活躍をする、世界No.1のGKになってほしいと思います。

コーチコメント

田口哲雄 コーチ(JFAコーチ)
今年度2回目となるナショナルGKキャンプが福島県のJヴィレッジで開催されました。4月の第1回では中学校入学後間もないということで招集が見送られたU-13年代のGKが全国から20名集まり、2泊3日計4回のトレーニングと映像などを使った詳細な分析とフィードバックを通してGKの基礎テクニックの習得・向上に努めました。新型コロナウイルス感染症に対処すべくSmartAmp法検査によりスタッフ含め参加者全員の陰性が確認された後、早速ピッチでトレーニングを行いました。普段必ずしも天然芝や人工芝で練習できる環境にない選手にとって、Jヴィレッジの芝生は更なるモチベーションとなりました。ナショナルレベルの活動は初めてとなる選手たちでしたが、地域の垣根を越えて打ち解けてお互いを高め合う関係性を徐々にではありますが築けたのではと思います。普段あまり気づかなかったポイントを指摘され、そのヒントを基に実際にテクニックに変化が見られた時に選手の学習意欲がさらに高まるのが感じられました。夜のミーティングではGKプロジェクトのテクニカルアドバイザーであるフランス・フック氏から、将来世界トップレベルのGKになるための長い道のりの中でいま何が重要であるのかというレクチャーを受けました。現オランダ代表GKコーチでもあるフック氏ならではの経験に裏打ちされ話に選手たちの好奇心はかき立てられ、質問が絶えませんでした。選手たちが今回得た刺激を持ち帰り、日常のトレーニングとゲームを通じて成長を加速させることを期待しています。
最後になりますが開催にあたり選手を送り出して頂いた各選手所属先の方々、ご協力いただいたJヴィレッジの方々には感謝申しあげます。

選手コメント

佐藤大翔 選手(JFAアカデミー福島EAST U-15)
今回、このGKキャンプに参加できたことを大変嬉しく思います。今回このキャンプに参加できたのはのまわりの方々の日々のサポートがあってだと思います。
僕は、このキャンプでより自分の課題が明確になったと思います。まずは、シュートストップの時の構えるタイミングです。
2日目の夜の個人ミーティングで川俣コーチと自分のプレー動画を見てシュートに構えるタイミングが遅いということが分かりました。構えるタイミングが遅いとボールへの反応が遅れたり一回でボールをキャッチすることが出来ませんでした。逆にしっかりと早いタイミングで構えることが出来ているときはしっかりと一回でボールをキャッチできたり、良いセービングをすることができました。構えるタイミングというのは僕の課題だと思うので日頃の練習で改善して更に成長しもっとゴールを守れるようにしたいです。次の課題は左足のキックの精度です。短い距離のキックは精度がよかったのですがロングキックになると飛距離も出ずボールも思った方向に飛びませんでした。このことはフックさんがおっしゃっていたことで今後ビルドアップに積極的に関わることに大切だと思うので課題を克服できるようにしっかり軸足を踏み込んで上半身をうまくつかって蹴る練習をしていきたいです。
これらの2つの課題をしっかり克服し更に良いゴールプレーヤーになれるように頑張っていきたいです。
最後にこの3日間で学んだことは、2つあります。
1つ目は現代のサッカーは、ゴールキーパー(GK)からゴールプレーヤー(GP)に変化しているということです。
理由としては、ゴールを守ることだけが役割ではなく現代はビルドアップにも積極的に関わらなければいけないポジションなのです。2つ目はこの3日間で学んだことをしっかり自チームに持ち帰り成長を続けるということです。サッカーは、たった3日では上手くはなりません。だからこそこの3日間で学んだことをしっかりと自チームに持ち帰り課題を克服したり、このキャンプで出来たことを更に伸ばしてこれからも頑張っていきたいです。
最後になりますが、この3日間僕たちに素晴らしい環境を与えていただいた周りの方々のサポートや、僕たちのために全力を尽くしていただいたコーチ、スタッフの皆様に改めて感謝いたします。
3日間ありがとうございました。

小島望蒼 選手(東京ヴェルディ ジュニアユース)
全国のキーパーが集まるこのキャンプに選ばれたことを嬉しく思います。キャンプ中、僕が学んだことは2つあります。1つ目は「ゴールキーパーはもうゴールキーパーではない」ということです。前までは飛んできたシュートをただ止めるだけが役割となっていましたが最近は、ゴールプレーヤーとなって飛んできたシュートを止めるだけではなく、積極的にビルドアップに絡んでいっているからです。2つ目は、ミーティングで話していた、「サッカーに苦手な足はない」ということです。僕は右利きで左足がまだ少ししか蹴れないので心に響きました。これからの練習では、更にビルドアップに参加して、苦手な足をなくせるようにしたいです。今回のキャンプで学んだことをこれからに生かして頑張っていこうと思います。

西村圭太 選手(高知中)
僕は今回このキャンプに選ばれたことは素晴らしい経験になったと思います。僕はこのキャンプで改めて自分の課題を見つめなおせたと思います。そして、今は「ゴールキーパー」から、「ゴールプレーヤー」今まではシュートを止める、ゴールを守るだけのゴールキーパーだったかもしれないけれど、今はビルドアップに参加できるゴールプレーヤーにならなければいけないことを学びました。その上で僕には大きく2つの課題があることに気づきました。
1つ目は右足に頼りすぎているということです。ミーティングの話の中の、「利き足を作らない」という言葉が僕の頭に残りました。これから、ゴールプレーヤーとして、ビルドアップに参加できる選手になるには左足も必須だと思うのでもっと蹴れるようにならなければいけないということに気づきました。2つ目はポジショニングについてです。自分のプレーの動画を見た時に思ったことは、片方に寄りすぎていることが多々あったので、そうなると相手のシューターに空いているサイドを狙われてしまうので、コーチに教えてもらったポスト、ペナルティエリアの角相手の蹴る足、ボールとポストを結んだ三角形の辺の中心などを意識してポジションを取っていきたいです。これは、自然にできるものではないです。普段の練習から心がけて行いたいです。そして、いまサッカーができているのはたくさんの人の支えがあるおかげなので感謝を忘れずに頑張ります。

toto

ナショナルGKキャンプは、スポーツ振興くじ助成金を受けて実施しています。

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