2022年度ゴールキーパーレベル3コーチ養成講習会 第2回集合研修、ゴールキーパーA級コーチ養成講習会 第3回集合研修（兼2021年度ゴールキーパーA級コーチ養成講習会の集合研修）を、それぞれ7月5日(火)から7日(木)に茨城県・鹿島ハイツ、7月11日(月)から12日(火)に福島県・Jヴィレッジで実施しました。

両講習会では、講義や映像の分析、グループワーク、ディスカッション、指導実践等のカリキュラムを行い、より実践に近い講習会となりました。

ゴールキーパーレベル3では、GKフィットネスやGK心理学の専門講義、セットプレー映像の分析、発表、ディスカッション、そして指導実践を行いました。また、間の学習でそれぞれが行ってきた指導実践のテーマをグループで持ち寄り、指導実践を計画実行し、その振り返りを共有しました。

ゴールキーパーA級では、間の学習でおこなってきたマイクログループミーティングの報告、GKプロファイルのプレゼンをはじめ、現場に即した課題の共有を行い、試合映像分析から指導案作成、指導実践、そして振り返りを行いました。特に2021年度の参加者はコロナ禍により集合研修が実施できていなかったので、最後に集合研修で、2022年の参加者と一緒に様々な経験を共有でき、意義深いものとなりました。

JFA GKプロジェクトアドバイザーでGK界のレジェンドであるフランス・フック氏の来日は叶いませんでしたが、フック氏はオンラインで参加し、講義と指導実践に対する受講生にフィードバックをしました。

より多くの方にGKプロジェクトをご理解いただくため、下記にQ&Aコーナーを設けております。ご質問のある方は以下フォームよりご入力ください。
https://forms.gle/JUgs6n9NyErTpjTB7

受講者コメント

奥住慎（GKレベル3）さん（ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU-18）
第1回集合研修から間の学習を経て、ログブックやプロファイル、映像分析、指導実践など大変なことは多いものの、現場で活用できる内容を整理することができ、学びの多い研修となっております。AグループとBグループとで別れて活動することもありますが、合同で実施する講習も多く、これだけのGPコーチが一堂に会して学びを共有することはこれまでになかったので刺激をもらっています。また、研修での内容はもちろんのこと、ここに集まる多くのGPコーチのこれまでの経験や様々な考え方について話し合うことのできる時間は非常に有意義なものとなっています。あっという間に第2回集合研修も終わってしまいましたが、また間の学習の期間で現場で多くのことを学び、第3回集合研修に向かうことができたらと思います。最終的には目の前の選手により良いものを伝えることができるように成長していきたいです。

※「GP」について・・・ゴールキーパー（GK）の役割はゴールを守るだけでなくビルドアップに多く関わることからゴールプレーヤー（GP）という名称に変わってきています。

小林忍（GK-A級）さん（川崎フロンターレアカデミー）
今回の第3回集合研修は2021年度受講生の皆さんと共に行う事ができました。豊富な経験や価値観を持った方々が加わり、多くのディスカッションを重ねることでコース全体を通じて広がりと深さが増したように感じます。分析では以前よりだいぶ整理されてきたつもりでしたがまだまだ分析力が足りないことを痛感しました。ジェネラルからスペシフィックな分析にチャレンジしていこうと思います。また、これまで作成してきたログブック、プロファイル、ゲーム分析が全て繋がっていることを理解する事ができました。今回のモジュールで学んだ事をリアリティベースで現在のチーム活動に反映させながらチーム独自のリファレンスを作成していこうと思います。