グラスルーツフットボールは、年齢、性別、体格、体形、レベル、国籍、信条、民族に関わらず、すべての人のためのもので、どこででもでき、誰もが関われるものです。この考え方のもと、FIFAとJFAは共同で「FIFAグラスルーツコース」を2010年より開催しています。このコースはFIFAから講師を招き、6～12歳年代の指導者を対象に、当該年代の指導にあたる人材の発掘、資質向上のために、コーチングコースで研修を受け、その実習として、週末に実際に子供達を招いてフェスティバルとトーナメントを行い、その成果と課題を振り返りさらによいものを目指して行くプログラムです。
4回目の今年のコースでは、FIFAよりHorst Kriete氏をインストラクターとして迎え、日々の講義および指導実践、そして28日にはコースの集大成として福岡県の子供たち約360名が参加してフェスティバル＆トーナメントを開催しました。

受講者コメント

松下涼太氏（熊本県：熊本FA所属）
今回、FIFAグラスルーツコースのフェスティバルのリーダーを務めさせてもらいました。
5泊6日のコースでは、講義、実技と同時に9月28日に開催されるフェスティバルの準備を進めるという、大変ハードなものでした。
コースを通して、これまで自分では「わかっている、理解している」と感じていた部分も、再度、メンバーと一緒に話をする事で、新たな発見や整理することができました。私達が、子供達の笑顔のために、考えること学ぶことに終わりは無いことを再認識させてもらいました。
フェスティバルの準備が上手くいかず当日の朝をむかえる中、最後に成功に導けたのは、やはり「子供達の笑顔」という目標に向かって、全力で取り組み支えてくれた36名の仲間たちの力だったと感じています。今回の受講生が、各地域でリーダーとなり多くの子供達の笑顔を広げていくと確信しています。

木下温子氏（福岡県：福岡FA所属）
福岡にいながら、福岡が遠い、日常からかけ離れた1週間となりました。受講者がお互いの意見をぶつけ合うも、いかに良いものを提供するのか？という全員のベクトルが定まった威力の凄さを感じさせられました。また、フェスティバルを福岡で開催して、「～～と？」と質問する選手たちに感激する全国から集まった受講者達と、連日の研修の結集としてフェスティバルを開催し、約360名の子供たちの笑顔に触れることができ、たくさんの元気をいただだくことができました。この笑顔がもっと伝播するよう、今後も取り組みたいと思います。自分の引き出しが増え、大変有意義な1週間となりました。

鯨井健太氏（東京都：FC東京所属）
まず、始めにグラスルーツコースを受講し、自分自身のコーチとしての考え方、思い、様々なものが変化したのではないかと感じています。その中で、子供の“笑顔”を大切にという考え方はとても共感し、今後も多くの笑顔を見るために日々サッカーを普及して行きたいと強く思いました。
研修の中では、初めて会うコーチ同士が夜中２時くらいまで熱い話し合いをしているのが多くみられたのが印象に残っています。
JFA２００５年宣言を達成するためには、楽しさと質の両方をもとめていくグラスルーツは欠かせないものになってくると思います。今回の研修に参加でき、とても幸せな時間でした。

加藤賢二氏（JFA女子ナショナルトレセンコーチ）
これまで私が指導者として参加してきたサッカー教室やサッカーフェスティバルでは、参加者にいかにサッカーの楽しさを伝えるのかを意識してきましたが、今回のFIFAグラスルーツコースに参加して、楽しさ（Fun）と質（Quality）のバランスと両立を追求していくことこそグラスルーツの基本であることを実感しました。受講生みんなで計画したフェスティバル＆トーナメントでは、FIFAインストラクターから学んだ知識や指導実践でのトライ&エラーからの気づきを受講生みんなが共有できたことで、たくさんの子供達の笑顔に出会うことができたと感じています。

フェスティバル参加者コメント

齋藤博斗くん
フェステイバル＆トーナメントに参加して、とても楽しかったです。試合で6点も決めることができました。いろいろなコーチにサッカーを教えてもらったのもよかったです。たくさん練習をして、将来は香川真司選手のようなサッカー選手になりたいです。

御厨晴菜ちゃん・村山楓ちゃん
今日はたくさんサッカーができてとても楽しかったです。いろいろなトレーニングがあっておもしろかったし、今日初めて会う人とも一緒にサッカーをして友達になることができました。またフェステイバルがあれば参加したいです。

FIFAグラスルーツコース2013の模様をJFA TVにて配信中！
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