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サッカーを通じたグローバル人財の育成に向けて JFAと帝人が協働人財育成拠点を創設

2015年06月01日

サッカーを通じたグローバル人財の育成に向けて JFAと帝人が協働人財育成拠点を創設

公益財団法人日本サッカー協会(本部:東京都文京区、会長:大仁 邦彌、以下「JFA」)と帝人株式会社(本社:大阪市中央区、社長:鈴木 純)は、このたび、帝人が保有する教育研修施設を活用することにより、協働人財育成拠点を創設することで合意しました。

1.背景と狙い

(1)JFAは、「サッカーを通じて豊かなスポーツ文化を創造し、人々の心身の健全な発達と社会の発展に貢献する」ことを理念としており、サッカーをはじめとするスポーツの普及、強化、育成に向けた活動を展開しています。具体的な取り組みとしては、選手の育成を目的とした「JFAアカデミー」の運営や、指導者・審判の養成、サッカードクターの講習会・研修会などを実施しています。

(2)こうした中、JFAは2006年4月に「JFAアカデミー福島」(福島県双葉郡楢葉町)を開校し、中学・高校の6年間にわたる寮生活、および教育やサッカーのトレーニングなどを通じて人財育成に取り組んできましたが、東日本大震災の影響で一時的避難を余儀なくされ、現在は代替地で活動しながら、機能復旧を目指すとともに、新たな人財育成拠点を模索していました。

(3)一方、帝人は「クォリティ・オブ・ライフの向上」「社会と共に成長します」「社員と共に成長します」を企業理念としており、人や社会に貢献するグローバル人財の育成に注力しています。1972年には富士山を望む静岡県裾野市に「富士教育研修所」を開設し、世界に通じる人財育成拠点として、社内活用に留まらず、広く社会に開かれた研修施設として運営しています。

(4)また、1991年から開始した「全国高校サッカー選手権大会」の協賛をはじめ、松山事業所(愛媛県松山市)の従業員有志による「帝人サッカースクール」の運営、東南アジアでサッカークリニックを開催する「一般社団法人JDFA」への協賛など、サッカーを通じた人財育成にも力を注いでいます。

(5)そのJFAと帝人が、高校サッカーを通じた関わりによって結びつき、JFAの抱えるニーズ、帝人が保有する教育研修施設、および両者が有するノウハウなどを融合することにより、このたび双方が目指す新たな人財育成拠点を協働で創設することとしたものです。

2.協働人財育成の取り組み

(1)このたびの合意に基づき、帝人が保有する「富士教育研修所」を改修し、施設内にJFA専用スペースを設置するとともに、国際規格に準拠した人工芝サッカーグラウンドを造成します。これに伴い、施設の名称を「帝人アカデミー富士」と改称します。

(2)JFAは、「JFAアカデミー福島」女子事業を「帝人アカデミー富士」内に移設し、日常生活、教育、およびサッカーのトレーニングなどを通じた人財育成拠点とします。

(3)その他、JFAは、選手、指導者をはじめとする強化、育成、普及、交流などの事業にも「帝人アカデミー富士」を活用していきます。

3.新たな協働人財育成拠点の概要

施設名称 帝人アカデミー富士(略称:帝人アカデミー、英名:TEIJIN ACADEMY FUJI) 
所在地 静岡県裾野市下和田656 
総面積 85,000m²(東京ドームグラウンドの約6.5倍) 
収容人員 約150人 
主要施設

【JFA専用施設】
ロッカールーム、メディカルルーム、選手専用居室など

【一般共用施設】
国際規格人工芝サッカーグラウンド1面(縦長:108m、横幅:71m)
講堂(100名収容)、中教室(2部屋:各40名収容)、
小教室(2部屋:各30名収容)、応接室(2部屋)、
討議室(9部屋:各12名収容)、食堂、ラウンジ、
宿泊部屋(普通室:24部屋他)など

開設時期 2015年7月29日(水)(予定) 

 現在の富士教育研修所  

 テレビCMにも多用される300mに及ぶメタセコイアの並木道
                             

4.今後の展開

(1)JFAと帝人は、このたび「帝人アカデミー富士」を「JFAアカデミー福島」女子事業に活用するのを皮切りに、トレセンなどの選手育成、指導者ライセンス取得講習会やリフレッシュ講習会、指導者や審判のインストラクター研修会などの育成・養成事業や、講習会・研修会などにも活用していきます。

(2)また、両者のネットワークを活用して誘致活動も行い、一般のサッカーチームの合宿や、企業・団体の研修などを通じた人財育成にも貢献していきます。

(3)将来的には、海外チームの合宿の受け入れや、アジア各国とのサッカー交流拠点、さらに各種実技映像の撮影場所としても活用を図っていきます。

(4)JFAと帝人は、このたびの協働人財育成拠点の創設を契機として、両者の理念に沿って社会的役割を果たすとともに、サッカー人財に留まらず、スポーツを通じたグローバル人財の育成に貢献していきます。

コメント

公益財団法人 日本サッカー協会 会長  大仁 邦彌
サッカーを通じて豊かなスポーツ文化を創造し、人々の心身の健全な発達と社会の発展に貢献する」というJFAの理念を実現するためには、サッカー環境の整備と人材育成といったソフトとハード両面での取り組みが必要です。少子高齢化が進む現代社会において、スポーツはこれまで以上に重要なものとなり、スポーツ振興やスポーツクラブなどの運営に携わる人材の養成も急務です。「帝人アカデミー富士」をJFAアカデミー福島の女子事業の拠点として活用させていただき、有能な女子選手を送り出していくとともに、次代の日本サッカーを担う人材を数多く輩出したいと考えています。

帝人株式会社 代表取締役社長執行役員  鈴木 純
当社は、創業当初より事業所内にスポーツ施設を設けるなど、早くから人財育成や地域貢献という面で社会に寄与してきました。そして、1972年に開設した「富士教育研修所」は、社内外に開かれた施設として、幅広く人財育成に貢献してきました。こうした当社の思いを具現化している施設が、「帝人アカデミー富士」として日本サッカー協会との協働人財育成拠点となることは、大変喜ばしく、誇らしいことです。帝人グループは、これまでもサッカーを通じた人財育成を支援してきましたが、このたびの取り組みを通じてさらに貢献していきたいと考えています。

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