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FIFAビーチサッカーコーチングコースを兵庫県明石市・大蔵海岸で開催
2015年09月15日
FIFAビーチサッカーコーチングコースが9月9日~13日の5日間、兵庫県明石市・大蔵海岸で開催され、ビーチサッカー日本代表監督を務めるマルセロ・メンデス氏が、今回はFIFAのインストラクターとして、各地域から選出されたビーチサッカーの指導者向けの講習会を行いました。
コース前半は、「セットプレー」、「ディフェンス」、「GK」など、与えられたテーマごとに受講生がトレーニングメニューや試合での戦術を考え、それをビーチで実践するという形式を取り入れました。自分たちが指導者の立場で考案したメニューを実技で体験することで、どういった現象が起こるか、設定に無理がないかなど、常に両者の視点で考えることが求められ、良かった点や改善点を指摘しあうことでさらに良いメニューを構築するという作業を繰り返しました。
コース3日目からは、同会場で行われている全国大会の視察・分析を行い、自分がチームの監督であればこの場面でどういった指示をするか、対戦相手の強みや弱みをどう分析し、どのような対策を立てて試合に挑むかなど、注意深く試合を観察し、意見を交換しました。全国のビーチサッカー関係者がお互いをよく知り、今後の普及発展に活かせるコースになりました。
インストラクターコメント
マルセロ・メンデス FIFAインストラクター
今回は、FIFAの指導者コースと言うことで、技術、戦術、セットプレー、フィジカルなど、ビーチサッカーの様々な要素について触れましたが、受講者のレベルが高かったため、ディスカッションや講義の内容も、より深く踏み込んだ詳しいものが実施できたように感じました。また、全国大会を視察し、日本トップレベルのチームのプレーを分析・議論したことで、コースはより充実したものとなりました。このようなコースを日本で開催できたことを嬉しく思うと共に、FIFAのインストラクターとして、JFAの全てのサポートと、ビーチサッカーがさらに発展する機会を与えてくれたことに感謝します。
参加者コメント
岸本雄司 氏
今回はこのような講習会に参加させて頂き、大変感謝しています。現代表監督に現在のビーチサッカーについて教えて頂けたことは非常に価値のあるものでした。ビーチサッカーについて深く考えることができ、またゲーム分析など普段なかなか出来ない事を経験できたのも、勉強になりました。ワールドカップの経験や全国ビーチサッカー大会も非常に近くに感じられ、今後の日本ビーチサッカーの方向性も少し見えてきたように思いました。今回の受講者は皆さん、非常に熱くビーチサッカーに取り組まれている方が多く、他地域での話などを沢山聞くことができました。このような仲間と今後、連携を取りながらしっかりとビーチサッカーの発展に努めなければと感じさせてもらえる集まりでした。
藤澤紘平 氏
非常に多くのことを学べる機会であり、ビーチサッカーの競技者及び指導者として、また競技に携わる運営者としての見識を向上させることができました。現日本代表監督でもあるマルセロインストラクターが、自らの経験や知識を余すところなく受講者に与えてくれたこと、世界のビーチサッカーの現状や今後の展望、日本での普及についての考え方を伝えてくれたことは、受講者にとって非常に有意義だったと感じています。全国大会を分析対象にしたカリキュラムも実践的で、同時期に実施するメリットを非常に感じました。講義の進め方は、受講者同士のディスカッションや、グループワークを効果的に取り入れ、能動的で実践的な内容でした。受講者は、ビーチサッカーに長く携わってきた方、始めたばかりの方など様々でしたが、ビーチサッカー界を盛り上げていきたいという強い思いを抱いたメンバーばかりで、非常に発展的な関係を築くことができました。
永倉一樹 氏
今回の講習会では、トレーニング方法から試合分析までたくさんのビーチサッカーについての知識・技術を知ることができました。インストラクターの指導も丁寧でわかりやすかったと思います。また、講習者が考えたトレーニング方法を実践して改善点を検証することで実体験としてコーチングすることができ、今後のトレーニングを考えていく上でとても良い経験になりました。