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都道府県サッカー協会取り組み紹介‐技術委員会の取り組み(山口県サッカー協会)
2016年04月11日
各都道府県サッカー協会の方針や活動内容を、「シニア」「第1種」「第2種」「第3種」「第4種」「キッズ」「女子」「フットサル」「ビーチサッカー」「審判委員会」「施設委員会(環境整備)」「技術委員会」「障がい者サッカー」の13テーマの下、紹介しています。全国各地でどのような活動が行われているのか、この機会にぜひご一読ください。
今回も引き続き、技術委員会の取り組みをご紹介いたします。
※以下の寄稿記事は、JFAnews2016年3月情報号「REGIONAL NEWS」コーナーにも掲載されています。
技術委員会の取り組み~山口県サッカー協会
東原秀一 技術委員長
「本気で日常を変えるために」
U-23日本代表がリオデジャネイロオリンピック出場を決めました。イラクとの準決勝では、山口県出身の久保裕也選手が先制点を、原川力選手が決勝点を挙げ、本県の指導者に大きな希望と力を与えてくれました。
しかし山口県の育成の現状は、2006年に国民体育大会の少年の部がU-16化されて以降、本大会出場は2回のみ(うち1回は地元開催)、女子は、2011年の山口大会以外は出場できておらず、思うような成果を挙げられていません。
JFA技術委員会が「三位一体+普及」の強化策を進める中、本県技術委員会では、普及およびユース育成の課題を「指導者養成」と位置づけ、強化に乗り出すことにしました。
(1)トレセンスタッフ研修
各カテゴリーの県トレセンスタッフの指導力向上と、育成の考え方の共通理解を図ることを目的に、全員が必ず指導実践を行う指導実践型研修を設けました。2日間で約50人が、ナショナルトレセン(以下NTC)の担当コーチのもとにNTC U-14のトレーニングメニューを指導実践し、ディスカッションを行いました。参加者からは、「多くの指導者が参加できるので山口県のサッカーの質が上がると感じた」「緊張感があり、原則を学ぶ場としてとてもよい」などの声が聞かれました。毎年1回、トレセンスタッフ必須の研修として開催し、地区トレセンスタッフや希望者も募って県全体の指導力向上につなげていきたいと思います。
(2)第4種リーグ研修会
本研修会はリーグ文化の醸成と理解を目的に始まりました。県内を6地区に分け、技術委員長、チーフインストラクター、ユースダイレクターの3人が毎年、全地区で実施します。各地域と情報を共有する、日本サッカーの育成年代の成果と課題を知ってもらう、課題解決に向けたトレーニング方法を紹介するなど有意義な機会となっており、今後も積極的に続けていく方針です。
(3)課題と今後に向けて
各カテゴリーの事業拡大に伴い、指導者養成の日程調整が難しくなっています。今後はC・D級コーチ取得者を増やし、さらに上級コーチにトライする素地をつくるため、講習会の在り方を検討します。若い指導者も増えているため研修の機会を増やし、トレセンなどにも参加してもらいたいと考えています。
久保選手や原川選手のように、日本サッカーを背負って立つ選手を育成・輩出するには、指導者の質を上げることが急務です。「いつか誰かがそれをやらなければならないのならば、今自分たちがやる」という強い気持ちで、「本気で日常を変える」ために普及・育成の充実に努めていきたいと思います。
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