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2017年度JFAフットサルB級コーチ養成講習会 関東コース前期を箱根で開催
2017年01月31日
1月23日(月)~29日(日)の7日間、神奈川県箱根町の星槎レイクアリーナ箱根とホテル箱根パウエルにて、フットサルB級コーチ養成講習会関東コース前期を開催しました。
初日はロジカル・コミュニケーションスキルの講義から始まり、指導における言語技術の重要性を学びました。
2、3日目にはフットサル日本代表のブルーノ・ガルシア監督が講習会に参加し、実技パートのゲスト講師として直接受講生を指導しました。フットサル日本代表を率いる上で用いられるゲームモデルやそのディテール、またそれらのプレーを構成している個人・グループの戦術手段や手順について理解を深める絶好の機会となりました。冒頭に監督より「私が指導者養成に関わることは、個人的に非常に喜びを感じる場であることに加えて、代表監督としても非常に重要な投資であると理解している。」という言葉がありました。受講生が指導者として日本のフットサルの発展に直接的に、能動的に貢献するべき存在としてあることの自覚を改めて呼び起こされる言葉でした。
5日目の午後には、JFAフィジカルフィットネスプロジェクトメンバーの安松幹展氏より、フィジカル面を考慮した練習の立案と実施ができるようになることを目的とした、フットサルにおける運動生理学を講義と実技で学びました。
6日目には指導実践、7日目には筆記試験を行い、前期の講習会を終えました。
後期は3週間後の2月20日(月)よりスタートします。
講師コメント
在原正明 JFAチーフフットサルインストラクター
2017年度のフットサルB級コーチ養成講習会がスタートしました。Fリーグのコーチングスタッフをはじめ、各地域の部活動やユース年代、地域リーグ、選抜チーム、フットサルスクールといった様々な背景を持ちながらも志を共にする指導者が互いに刺激し合い、非常に濃度の高い講習に臨んでいます。フットサルB級ライセンスは主にU15年代への指導を想定の中心に据えつつも、フットサルの専門コーチへと進んでいく過程で、整理されていることが必要な内容について学習しています。
「何をトレーニングするのか」という観点からは、フットサルのゲームの構造の定義やフェーズの分類、それを構成する基本要素が、実際にはどのような形でチームスポーツとしてゲームで発揮されているのか、選手個人またグループの知覚認知、情報処理、注意力といった認知心理学を科学し、理解を深めていくことが目標とされています。また、そこには流動的知性と呼ばれる私たちのスポーツにおけるインテリジェンスを紐解いていくことも同様に含まれています。私たちはそれらを「どうやって訓練するのか」というコーチの実務的観点からは、インテグラルトレーニングメソッドを中心としたいくつかの主要な方法論(オーガナイズとコーチング)の定義やタイプの学習、メリットデメリットの整理と手順の組み合わせといった内容を学習しています。
フットサルB級講習会は、2月に再び後期コースとして再開します。受講生たちは間の学習として、少なくない課題に取り組むハードな期間となりますが、後期でさらなる理解の深化・スキル的成熟・言語化する思考法などが成長した状態で再集合できることを期待しています。
参加者コメント
内田淳二 さん
色んな方たちに出会い、そして同じ目標を持った同士とフットサルの専門的な知識を深めることができました。環境面においても、綺麗な体育館、美味しい食事、温かい温泉と揃っていましたので、そこも非常にありがたかったです。後期、楽しみにしております。
丸山淳 さん
プレーしていて体で分かっていたことを言語化するという作業を行うことができました。さらにそれを選手に伝えるとなると、もっと整理されている必要があると思うので、これからもその作業を行い、努めていきたいと考えています。
岸玲衣 さん
1週間の講習会で前期が終わり、フットサルの難しさ、細かさを知ることができました。私にとっては非常に難しかったですが、フットサルの構造、ゲームの流れ、指導法をもっと学びたいと思いました。もう一度しっかりと準備をして後期に臨みたいと思います。ありがとうございました。
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