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Jクラブアカデミーフィジカルコンディショニングスタッフ研修会を開催
2018年03月16日
Jクラブアカデミーフィジカルコンディショニングスタッフ研修会が3月5日(月)、12日(月)にそれぞれ大阪リゾート&スポーツ専門学校、東京リゾート&スポーツ専門学校にて開催されました。
本研修会はJFA/Jリーグ協働プログラム(JJP)の一環として行われ、近年の世代別ワールドカップにおいて世界との差が見られるフィジカル強化の必要性を再度すり合わせることを目的としています。
日常のトレーニングを行っているJクラブのアカデミーコーチが参加、フィジカル面の課題の共有、トレーニング方法の紹介等を行いました。様々な質問が出て、活発な意見交換もなされるなど、充実した研修会となりました。
スケジュール
12:30~14:00 | 講義(パワートレーニングの重要性、各クラブでの現状報告、ディスカッション) |
---|---|
14:15~15:15 | 実技1(ムーブメントプレパレーション) |
15:25~16:25 | 実技2(変換パワートレーニング) |
16:35~17:30 | 実技3(ファンクショナルストレングストレーニング) |
17:30~18:00 | まとめ・質疑応答 |
講師コメント
小粥智浩 JFAフィジカルフィットネスプロジェクトメンバー
日本サッカーの課題の一つである「パワー不足」解消のために、身体づくりも含めたパワートレーニングの普及を目的として、Jクラブアカデミースタッフ対象に研修会を開催しました。テーマは「育成年代におけるパワートレーニングの重要性」です。講義では、日本代表強化指針や体力測定の結果などを踏まえた上で、日本のフィジカル面での課題を共有し、グループワークにおいては、各チームでのパワートレーニングの現状や課題についてディスカッションを行いました。またパワートレーニングの基本的な考え方を示し、実技においては、ムーブメントプレパレーション、変換パワートレーニング、ファンクショナルストレングストレーニングを実施しました。各チームにおけるパワートレーニングの現状の共有では、計画的に実施できているチームもあれば、重要性は認識しているものの、時間的な問題、スタッフや施設面の問題などから十分に実施できていないチームもありました。フィジカルコーチやコンディショニングコーチがいないチームにおいては、トレーナーやコーチングスタッフが参加していたこともあり、実技もふまえて、様々な視点から情報共有ができた点では非常に有意義であったと感じています。パワートレーニングの重要性が認識され、身体づくりも含めたパワートレーニングが普及し、日本のサッカー界の発展につながるように、今後とも皆さんと情報交換しながら、取り組んでいきたいと思います。
受講者コメント
垣見修平 トレーナー(FC東京U-15深川)
今回この研修会に参加させていただき、日本のサッカー選手のフィジカルの分野はまだまだ伸びる要素がたくさんあるということを改めて感じました。育成年代においてはトレーニング時間や施設等の環境の制約はどのチームもあると思いますが、今の日本のサッカーに何が足りていないか、何を頑張らなくてはいけないのかをJFAから方針を発信していただけたことは非常に有難いことであり、これによりフィジカルのベースラインが必ず上がると思います。今回実技の時間も多かったため自分の身体を使ってしっかり学べました。今後クラブに持ち帰り、今目の前にいる選手たちには何が必要で、何ができるかをコーチングスタッフと共有し、世界に通用するフィジカルを意識し強化できるようにしていきたいと思います。
栗山渉 アカデミーフィジカルコーチ兼トレーナー(北海道コンサドーレ札幌)
この度、「Jリーグアカデミースタッフ研修会」に参加させていただき、改めて育成年代におけるパワートレーニングの重要性を理解することができました。U-17、U-20ワールドカップでの日本代表のパフォーマンスから得られたフィジカル面の課題は非常に説得力が高く、「筋肉量向上、パワー強化」のためのアプローチをサッカーから取り出し、フォーカスしてトレーニングしていくことが我々育成年代に関わるコンディショニングスタッフの使命だと感じました。研修の中でムーブメントプレパレーション、変換パワートレーニング、ファンクショナルストレングストレーニングの実技指導もあり、自分自身が体感することでそれぞれのトレーニングに対する理解を深めることができました。また、他クラブのコンディショニングスタッフとディスカッションをする時間を設けていただいたので、新たな気づき、アイデアを得ることが出来ました。どのクラブもアカデミーにおけるパワートレーニングを実施するための環境面に制約を抱えており、それぞれ創意工夫をされていることが分かりました。非常に貴重な機会になったと思います。今回の研修で得られた知識、スキルを自クラブで活用すると同時に、北海道サッカーの強化、発展のために還元いたします。
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