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簡易救命講習会「JFA+PUSHコース」を関東大学サッカー連盟が開催

2019年04月08日

簡易救命講習会「JFA+PUSHコース」を関東大学サッカー連盟が開催

4月1日(月)JFAハウスで、関東大学サッカー連盟共催の簡易救命講習会「JFA+PUSHコース」を開催しました。
今回の参加者は、関東大学サッカー連盟所属チームの監督・コーチ・トレーナー・選手等が対象で、関東大学リーグ開幕に向け、安全管理の一貫として行われました。

スポーツ救命プロジェクトメンバーである福島理文先生(順天堂大 循環器内科)が、熱中症と脳振盪(のうしんとう)に関する講義を行い、さらに実技についても福島先生の指導のもと、NPO法人大阪ライフサポート協会/PUSHプロジェクトが提唱するPUSHコースを行いました。これは、心肺蘇生の中でも最も重要な「胸骨圧迫とAEDの使い方」、「誰かが倒れた時に、声をかける勇気」をできるだけ多くの人に伝えるため、CPR(心肺蘇生法)トレーニングキットである「あっぱくんライト」を用いる実技で、胸骨圧迫とAED(自動体外式除細動器)の使い方を学習しました。
約2時間の講習会の後、受講者全員に受講証が手渡されました。

※講習会開催希望の団体は、公益財団法人日本サッカー協会技術部宛にメール(jfa-igaku@jfa.or.jp)にてお問い合わせください。

講師コメント

福島理文 日本サッカー協会スポーツ救命プロジェクトメンバー(順天堂大学 循環器内科)
約60名の受講生の皆様はとても熱心に受講されておりました。
JFA+PUSHコースは、スポーツ現場で起こりうる熱中症や脳振盪(のうしんとう)についての講義に加え、PUSHコース(心肺停止に対する胸骨圧迫とAEDの使い方)に加え、また、頸椎損傷(けいついそんしょう)が疑われる場合に用いるバックボード搬送の動画も見て頂きました。
スポーツ中に起こりうる命に関わるアクシデントへの初期対応は、その場に居合わせる選手、指導者、トレーナー、マネージャー、レフェリーなどスポーツ現場に関わるすべての人々の助けが必要です。
本コースはサッカーに限らずスポーツに関わる全ての方にご利用いただけますので興味をお持ちいただける方はぜひご参加いただきたいです。

受講者コメント

塚本楓 さん(神奈川大学)
講師の福島先生、開催にあたりご尽力いただいた日本サッカー協会のご担当者の方々に心より御礼申し上げます。今回、一般財団法人関東大学サッカー連盟所属チームの監督、コーチ、トレーナー、学生トレーナー、マネージャー、学連とスタッフ約60名が参加させていただきました。前半は脳振盪(のうしんとう)と熱中症、搬送の講習、後半はAEDの実技講習をしていただきました。昨年度マッチドクターがいない試合でAEDを使用する事例があり、私自身その場に居合わせましたが何もすることができず、スポーツに関わる者として正しい知識を持っておくべきであると感じていたため、このような講習を受けることができ、感謝しています。緊急事態にならないことが最善ですが、もしそのような状況になった場合には、講習を思い出して落ち着いて対処したいです。また他の受講者(マネージャー)からは、予防法や対処法などを細かく学ぶことができ、とてもためになったとの声がありました。
今後もこのような講習会を継続して開催していきたいです。

稲田信幸 さん(東京国際大学・全日本大学サッカー連盟トレーナー部会)
関東大学サッカー連盟方々、山田大樹先生、福島理文先生、お忙しい中、実のある講義を開催して頂き誠にありがとうございました。私もチームに帯同し、毎日のトレーニングの中で様々な外傷を含めたアクシデントが起きる中、心停止や重篤な頭部外傷や頸椎(けいつい)及び脊椎損傷(せきづいそんしょう)などが未だに発生していないことは私自身はもちろんの事、チームにとっても幸いなことではありますが、その様な状況下に置かれることは絶対にないとは言い切れないものと思っています。そのようなときに落ち着いて迅速かつ適切な対応が出来る様にするためにも、メディカルスタッフだけではなくテクニカルスタッフも含め今回のような講義を何度も受講し繰り返しのリハーサルをしていくことが大事だと実感しました。

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