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S級コーチ養成講習会2019 Module2・集中講習③ 受講者レポート Vol.4
2019年06月11日
S級コーチ養成講習会2019 Module2が、6月3日(月)からスタートしました。Module1終了からModule2までの約1カ月の間に、JFAインストラクターが受講生の所属クラブに訪問し、日常の指導状況の確認やディスカッションなどを行いました。「間の学習」期間を経て再集合した受講生は、3週にわたり実施するModule2でチームマネジメントなどを学びます。
第1週目は宮沢悠生さん(FCレッドブル・ザルツブルク U15)からのレポートをお伝えします。
Module2 集中講習③
期間:6月3日(月)~6月6日(木)
6月3日(月) | 午後:ブレインストーミング①、栄養セミナー、フィジカルコンディショニング |
---|---|
6月4日(火) | 午前:指導実践 午後:スポーツ救命救急 |
6月5日(水) | 午前:指導実践 午後:Jリーグクラブの経営とクラブライセンス制度の役割 プロフェッショナルコーチング論 |
6月6日(木) | 午前:指導実践 午後:プロフェッショナルコーチング論、指導実践振返り |
今週の編集担当:宮沢悠生さん
S級コーチ養成講習会2019は、鹿島ハイツでの国内短期講習から始まりました。緊張感や期待感を持って集まり、達成感や安堵感とともにModule1を終えました。そして6月3日からModule2(国内集中講習③)が始まりました。今回は宮沢悠生が報告させて頂きます。印象としてModule1での14日間を経て、“同期の受講生”から“仲間”になってきていると感じ、空き時間での会話や、指導実践後の振り返り・講義内でのディスカッションでもさまざまな意見が出るようになってきました。
今回の主な受講内容は、ブレインストーミング(宇佐美誠さん/京都大学教授)、サッカー選手にとっての栄養とは(大前恵さん/㈱明治 管理栄養士)、フィジカルコンディショニング Heat、Cold、Jetlag、Altitude 4つの対策(安松幹展さん/JFAフィジカルフィットネスプロジェクト)。2日目からは午前中に指導実践2コマ、午後から講義という内容で、スポーツ救命救急、クラブ経営やクラブライセンス制度(青影宜典さん/Jリーグ)、そして鈴木淳・奥野僚右両JFAインストラクターからプロフェッショナルコーチング論において「サッカーにおけるシステムの変遷」やそれぞれのシステムのメリット・デメリットなど、さまざまなテーマを議論することができました。冒頭でも述べた通り、議論の際に活発な意見交換が行われるようになり、それぞれの個性を垣間見ることができるなど新たな気づきがありました。夜にキリンチャレンジカップ日本代表対トリニダード・トバゴやU-20ワールドカップの日韓戦を観戦したりとサッカー漬けの毎日でした。
今回の指導実践では、1-4-3-3というシステムで挑んでくる相手に対して、攻守4局面で自チームにどのような戦術を落とし込むかを考え、その中でグループ内のリレーションシップ、コーチングのバランスや内容、選手の配置、要求のタイミングや内容、非改善チームへのアプローチや条件設定等、前回の学びからさらに積み上げていくためにそれぞれのグループで取り組みました。選手役として協力いただいた江戸川大学の学生、三菱養和のスタッフの方々には全力でプレーしていただき感謝です。
最後に、受講生として参加している松本山雅の臼井弘貴さんから聞いた「松田直樹選手の件」が自分の中にずっと残っており、今回のスポーツ救急救命の5時間に及ぶ講義の中で「指導者」である前に、「一人の人間」「父親」として、万が一の際に覚悟を持って素早く対応できるよう、真剣に取り組みました。スポーツ界が一丸となって悲劇を起こさないための取り組みが各地に広まり、AEDが誰でも使えるようなスポーツ現場になっていけば、スポーツ文化が根付いていくきっかけにもなると感じました。
次回は小田切道治さん(カターレ富山U-18)よりお伝えします。
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