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Jクラブアカデミーフィジカルコンディショニングスタッフ研修会を開催
2020年05月13日
日本サッカー協会(JFA)は、フィジカルフィットネスプロジェクト主催事業として、5月1日(金)と2日(土)にJ1からJ3クラブのアカデミーのフィジカルコンディショニングスタッフ研修会を、WEB会議システムを用いて開催しました。今回の研修会は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、現在多くのチームが活動を自粛していることから、自粛期間中及び自粛期間後のコンディショニングについて情報共有をし、各クラブのトレーニング計画の参考とすることを目的に実施しました。
まず、JFAからは、トレーニングをしないことによる体力や運動能力の低下や活動再開後のトレーニング強度の設定の仕方等について科学的な見解を交えた説明と、トレーニングの実施例について報告をしました。その後、各クラブからの現状の報告や自主トレに関する活動事例を紹介いただき、質疑応答を行い終了しました。
クラブからの報告/活動紹介
5月1日
①モンテディオ山形、水戸ホーリーホック、ヴィッセル神戸、レノファ山口FC
②鹿島アントラーズ、セレッソ大阪、サンフレッチェ広島、ギラヴァンツ北九州、サガン鳥栖
5月2日
北海道コンサドーレ札幌、川崎フロンターレ、SC相模原、徳島ヴォルティス
講師コメント
中馬健太郎 JFAフィジカルフィットネスプロジェクト
世界的に広がる新型コロナウイルスの猛威は留まることを知りません。そのような状況の中、サッカー指導者の皆さまも大変なご苦労をされていることかと思います。
今回の研修会では、3月に予定されていた研修会からテーマを変更し、新型コロナウイルスの感染拡大により自粛となった期間またはその後のコンディショニングについて、エビデンスを用いて計画案を提示させて頂きました。地域によって状況は違うかと思いますが、育成年代の選手たちがこのように長い期間、トレーニングを休止したことはなかなか無いと思います。トレーニングを行っていけば必ずコンディションは戻ります。自粛期間後、早くコンディションを取り戻そうとトレーニング時間や強度を急激に高くして怪我をしないように、ゆっくりと段階的にトレーニングを進めていきましょう。
とは言っても、まずは健康・安全が第一です。トレーニングが安全にできるすべての条件が揃ってから行いましょう。それでは、皆さまのご健康が守られることを祈ります。
参加者コメント
参加者コメント
JFAから、活動自粛時、活動自粛後のトレーニングについて科学的根拠に基づいた発信があり、チームに落とし込む上で参考になりました。再開後の活動によりよい働きかけができるよう、監督、コーチ、強化担当とも情報共有したいです。
参加者コメント
オンラインを活用したトレーニング方法やその課題、このような状況下におけるコンディション管理の方法など、他クラブにおける取り組みを学ぶことができ、自チームの活動の改善点を見つけることができました。また、今、チームでやるべきことや選手のためにやるべきことが明確になり、有意義でした。
参加者コメント
このようなタイミングで各クラブのコンディショニングスタッフと情報共有できたことは大変意味があることだと感じました。オンライン研修であれば時間や場所にとらわれず、開催頻度を増やすことができるので、シーズンが終わっての振り返りも、このような形で実施してもらえたらと思います。
参加者コメント
オンライン研修ではありましたが、グループディスカッションができればなお良かったと感じました。